現代日本の人間は小学校から高校(もしくは大学まで)しっかりと学校に通い学校を出たらすぐに働くという道が普通の基準になっている。
その道を外れたものはニートだの引きこもりだのと言われ、身内や世間からの罵倒、企業からは冷たくされ、最悪の場合は家から追い出されたり、厳しい環境の更生施設に放り込まれる場合もある。私の場合は小学校高学年から苦しいというのにいつまで苦しみ続ければいいのか。
私のような考えを持つ人間の多くは生きることに執着しないもしくは苦痛だと思っているので場合が多いのでそんなことをされれば自殺に一直線だろう。
「生きていれば必ずいいことがある」という言葉を信じて早10年。状況は苦しくなるばかりで何もいいことはない。
今日はニートという言葉について私が思うことを書いてみる。
演技をしないと生きていけなかった私
私はいじめを受けていた時、引きこもりたいと思った日々は多々あったが、家が厳しいので部屋に引きこもった経験は一度もない。
無職になった後も生活費を請求したりしたことはないし、暴れたくてもその感情を必死で押さえつけたことだってある。
そのようにずっと演技をして健常者のふりをして生きていたのである。
現に私は
・いじめられても休むことなく学校に通い続け、一度も不登校にもならず、留年もすることなく卒業した。
・教員や大人から信頼を得ようと真面目に学業をこなし、成績も上位であり続けた。
・人間への恐怖で労働が恐ろしくても、派遣で仕事をしたり、ハローワークや就労支援施設に通い、任されたので大嫌いなリーダー職などをこなした。
それでも、世間には上記のことはすべての人間ができて当たり前の事だと認識されており、仕事に就けなければ周囲からはニートだの働けだの罵倒される。私としては学生時代にいじめにあったこともあり、まだ辛い日々を送れというのかという感情が湧き出る。これからいいこともあると言われたが以前書いた通り幸せに過ごせたはずの10年間を失ってしまったのでこの先が良いほうに動くなど考えられなくなってしまった。そんな日々に疲れ果ててしまい、演技をするのにも疲れて就労支援施設を通じて入った会社を体調を崩して行けなくなってしまい、今の半無職状態に至る。
こういう時に苦痛だと周囲に漏らしても、人生は修行だの神は乗り越えられる試練しか与えないだの何でもいいから働けと言ってくる。
これはもう
働いていない人間にニートという呼び方をぶつけて、自分は働いている=偉いという図式を正当化しているようにしか見えない。
「ニート」という言葉について思うこと
ニートというのは一般的に働く意志がなく、無職の状態でいる人間のことを指す。
ニートの中には人に暴言を吐いたり罵倒するような人、高圧的で人を見下したり馬鹿にしているような人もいるので、それらのイメージが強いためか無職の人間=ニートという図式が出来上がっているような気がしないでもない。
私はむしろ人間への恐怖からに人間にへりくだるので、偉そうにしたことも暴言を吐いたことなどない。
しかし、ニートと呼ばれているのは上記のような人間ばかりではない。精神障害や発達障害を持ち働くことが難しい人、いじめや虐待を受けて人間に対して嫌いもしくは恐怖心を植え付けられてしまった人、考えが特殊でずっと少数派に属して周囲からは異端扱いされて人間が恐ろしくなってしまった人・・・このような経緯があって無職の人もニートと呼ばれてバカにされるのである。普通の人間から見ればどんな理由があっても無職の人間はただのごく潰しの親いじめをする最低な人間にしか見えないのだろう。
たまに何を言われても気にしない開き直っている人も見かけるが、私はそこまで図太くもないし心無い言葉をかけられるだけでイライラしてくる。
以上のことから私はこう思う。
ニートを批判できる人間は自分が弱い立場に落ちたことのない幸せな奴だということだ。
他人をに向かって暴言を吐けるなんて人を傷つけても何も思わないぐらい幸せな環境にいたんだろうな。
発達障害は自己中だというが私からすれば他人に暴言を吐いてもなんとも思わない貴方たちのほうが自己中だよ。
親が死んだらどうするのかって?私は生きることに執着なんてないから樹海に行って野垂れ死にますよ。
私は暴れたこともないし、暴力をふるったこともないし、ニートでいることを苦痛に感じて2年間ずっと自分の適性を見極めたりして求職している。
いじめられて辛くても学校行って周囲に無理して演技して合わせたし(それでもいじめは止まなかった)、
新卒就職できなくても派遣で半年は働いたし、就労支援施設にも1年近く通ってリーダーもやった。
それでも社会や世間にはダメと言われるんだよ。どんな努力を積み重ねても適応できない私みたいなのもいるんだよ。
この世に何でもいいから仕事しろと言われてその仕事がすぐにできるようになる完璧な奴なんか存在しないんだよ。
そこまでの対策をしている私のようなニートを叩き、お前が変われというのならもう私は一生クズの半人前でいいです。
貴方たちとは一生理解しあいたくもないし、平気で人を傷つける人間なんか大嫌いだから。
私が通っているカウンセリングの先生が言っていたことだが、発達障害に対応している職場や支援は現代ではほとんど整備されていないそうである。それはここ10年でようやく幼児や子供の療育が始まったレベルであるし、まだ研究しないとわからない部分があるのだとは思う。
冗談抜きで国は発達障害を持つ人間に対する支援の整備や精神医学の研究を進めたほうがいい。そうでない限り私のようなどうしようもない人間は増え続けると思う。