私はかつて以下のサイトで好きだった作品であるイナズマイレブンのことをつらつらと書いていた。現在はほとんど更新していない。
イナズマイレブンシリーズの悪夢の黒歴史と言われたイナズマアレスオリオンが完結してから早2年が立とうとしている。私の傷は未だに言えていないが、超次元サッカー自体は今でも好きなため色々な気持ちに板挟みな状態が続いている。ゲーム版は延期が続き現時点では2023年発売となっており、もはや出ない物として考えた方がいいのかもしれないとすら思えてくる。
そこで、アレスオリオンを除いた全シリーズを第6回に分けて当時私が思っていたことを語っていこうと思う。これが少しでも傷ついたけれどイナズマイレブンを今でも忘れられない人、移籍したいが移籍先の作品を見つけられずさまよっている人々に届いたら嬉しい。
目次
今だから語るイナズマイレブンその1 無印FF編
無印FF(フットボールフロンティア)編はイナズマイレブンの一番最初のシリーズで全26話構成となっている。弱小チームだった円堂キャプテンたち雷門イレブンが様々な必殺技や頼もしい仲間たちと共にフットボールフロンティアでの優勝を目指していくというストーリーである。私個人の意見だが、このFF編こそがイナズマイレブンの最高傑作だと今でも思っている。ほとんどの話が一話丸々試合で使っているわけでもないのに綺麗にまとまっているし、主要チームとの対戦の時はしっかりと複数話を使って綺麗にまとめている。アレスオリオンを見た後に見た人は人は構成の立派さに驚くだろう。
イナズマイレブンが有名になり、アニメ雑誌とかに乗りだしたのは第3作である世界への挑戦編辺りからだったので当時はあまり有名ではなかった。私も当時は運動馬鹿のいじめ連中のせいでサッカーに対して嫌悪感を抱いていたので最初から見ていたわけではなく、友人に勧められて13話から嫌々見始めたのが切欠である。
嫌々見ると、フィールドを飛び交うかっこいい必殺技円堂キャプテンの仲間を思いやる言葉、スポーツアニメなのにそこまでスポーツ感を強調しない超次元サッカー(無茶苦茶な練習はあったけど)、円堂キャプテンの格言(意味の分からない物もあったが)・・・すべてが気に入ってしまい魅了されてしまったのである。見ているうちにサッカー嫌いも徐々に改善され、気づいたら最後まで見ていた。
t-pistonzによるOP主題歌「立ち上がりーヨ」は今でも大好きな曲の一つ。サビの終盤を「standup! standup! 立ち上がりーヨ! 女子キャライレブン~」とよく代えて歌っていたのを今でも覚えている。CDジャケットでは円堂キャプテンの左右両隣でクール系シスコンビの豪炎寺と鬼道さんが同じようなポーズをとっていたのは笑った。え、EDのおでん?時々映る半田がイケメンで宍戸が可愛い。
このシーズンで気に入ったキャラ
円堂キャプテンは好きと言うよりは尊敬や崇拝という表現が正しいので今回は除外する。
半田
超次元な見た目をしたキャラが多い本作では普通な感じのイケメンという点とイナズマイレブン放送時期辺りで半田役の下野氏が私が見ていた深夜アニメの主人公男キャラとしてよく出ていたので声にも親しみがあったので真っ先に気に入った。しかし、イッチーと入れ替わりで何のやり取りもなくベンチになってしまったこと、驚異の侵略者編では怪我でリストラを(これは宍戸にも言える)され、ダークエンペラーズになったことは今でも根強い恨みであったりする。そしてレベルファイブはどうでもいいキャラは平気で潰すという認識を植え付けた。それでも半田自体の人気は高く、オンラインがまだ運営されていた時に行われたバレンタインにチョコをもらいたいキャラランキングで結構上位に入っていたりする(このランキングには五条さんは居なかったような気がする)。なお、2021年現在半田を担当した声優様である下野氏は鬼滅の刃で我妻善逸役をしたことをきっかけに公共放送に出るほどの人気者になっている。
宍戸
ヘタレアフロで反応がいちいち可愛い。最初は特に何とも思っておらず宍戸を気に入ったのはだいぶ後だったりする。元々その兆しはあったが次第に技構成などでネタ扱いされるようになり、ゲーム版ではダークエンペラーズの時に屈指の禁断技であるジャッジスルー2を覚えさせられしかもDFにコンバートさせられたのでペナルティエリアで連発、そのせいでPKのチャンスを何度も作ることが原因で馬鹿にされる。アニメ版でも少林との必殺技のシューティングスターの時に踏み台役であるがゆえに威張っていたから馬鹿にされる。ほんと腹立たしい。宍戸を馬鹿にするやつは超次元サッカー辞めちまえと言いたい。千羽山の時に鬼道さんの加入で半田より先にベンチ行になる。だが、その試合の終わりに円堂キャプテンに俺たち勝ったんですよね!と男泣きしており、当時宍戸と一緒に泣いた人もいるだろう多分。
少林
最初期から可愛い奴だと思って気に入っていた。巨体の塀吾郎と仲が良いという設定があったので、凸凹コンビとして期待していたが塀吾郎の相方として生き残ったのは栗松だった(その栗松も結構気に入っている方ではあるけど)。そして似たようなポジションのうっしっしが驚異の侵略者で追加された時はキレそうになったのは言うまでもない。シューティングスター、ダークエンペラーズの技としてじゃなく正式な技として使ってほしかったなぁ・・・
鬼道さん
天才ゲームメーカーで主要人物の一人。前述のとおり、私が見たのは12話からだったので鬼道さんの印象は私の中ではずっといい人だった。漫画版でクズクズ言っているのを見た時やゲーム版で冷たい態度を取っていた時はあ、鬼道さんってこんな面もあったんだ・・・って驚いたのはいい思い出。だけどこれは全部影山のせいであることは間違いない。宍戸がベンチに行くきっかけではあるが、当時は鬼道さんなら強いし仕方ないか・・・と納得してしまっていたりする。
佐久間
帝国学園のエースストライカーで眼帯が特徴のイケメン。初期は寺門の方が立場が上のようだったが、2期になるころには彼の方が上になっていて、3期では完全に逆転していたのはいい思い出。やっぱりイケメンだからだろうか。私のGO時代除く無印ゲーム版では皆勤賞で毎回スカウトしていてエースストライカーにしていた。2以降はオフェンスフォースでドリブルにバフかけられるのが◎。アニメでは主に鬼道さんが撃っているが本来の皇帝ペンギン2号の習得者は彼である。CVは塀吾郎と同じ田野氏であるが、キャストが同じであるがゆえに佐久間のキャストの表示されないので初期はマックス役の小平氏ではないかと間違えられていたことがあったりする。
霧隠
仙石伊賀島のキャプテンだが突っ走りがちなので仲間にたしなめられることも多い。風丸をライバル視している。ゲーム版だと監督の指示で雷門OBから炎の風見鶏の秘伝書を奪おうとするかなり卑劣な行為をしていたがアニメではそうでもない。ゲーム版ではレベルを上げると炎の風見鶏を自力習得するので秘伝書なくても努力で覚えたんだろうなって思うと泣けてくる。泥棒行為ですべてが台無しだが。後にMFへコンバートしネオジャパンに加入したがゲーム版ではFWなのにキックがかなり低いので特に3では分身ディフェンスが使えるのもあってMFの方が向いていたりする。彼のCVを担当した小林氏は後にオリオンの刻印でマリクを演じた。
特に気に入った話
9話
特に好きな話で目金君と秋葉名戸のオタクたちの友情を扱った回。特に嫌味で性格の悪い奴という設定だった目金君の扱いが良い方向に向かったきっかけがこの話だろう。目金君が卑怯なプレーをする秋葉名戸に言い放った「君たちなどオタクではありませんオタクとは一つの世界に真摯にまっすぐに極めたもの。ゲームのルールを破ってまで勝とうとするあなた達にオタクを名乗る資格などありません!」は今でも私の中での名言。
12話・13話
同等の実力になった雷門が帝国学園とFF本線への出場をかけて試合をする回。そしてなにより私が初めてイナズマイレブンを視聴した回だったりする。それに加え影山が鉄骨落としを発動し、監督をクビになった回でもあり何かと盛沢山。調子の悪い円堂キャプテンをかばうようにDF陣、特に土門が体を張ってシュートを防いだこと、豪炎寺が初めてファイアトルネードを円堂キャプテンにぶつけたこと、皇帝ペンギン2号の初登場回であるなど思い出は多い。
18話
本選2回戦の千羽山との試合の回だが、この回で宍戸が鬼道さんの加入よりベンチに行ってしまったことが何より悲しい。原野の「オラんとこの牛よりおそいっぺ!」という言葉から推測できるイナズマイレブンの世界の牛は高速移動を使えるのではないかと思われる描写、穏やかそうな千羽山の監督の「結構結構元気が一番。」など名言も多い。特に後者は推しキャラに積極的にかけてあげたいなと思うのであった。
24話
合宿回。半田と宍戸が枕がらみでのトークをしたことで2人がベンチにぶち込まれたことで萎えていた私が久しぶりにいい感じになった。枕が変わると眠れない宍戸可愛い。
26話
FF編の最終回であり、円堂キャプテンがアフロディ様たちにボコボコにされながらも何度も立ち上がり、マジンザハンドを完成させた。この回では怪我をしたマックスと少林の代わりに入った半田と宍戸もヘブンズタイムに弾き飛ばされながらも最後までフィールドに残った。この話の円堂キャプテンの格言「信じられる仲間がいる限り俺は何度でも立ち上がる!」は今でも好きな言葉。私も信じられる女子キャラが死なない限り何度でも立ち上がっていきたいものだ。まあ最近はその女子キャラが死にそうだから難しいんだけど。
欠点とまとめ
欠点を挙げれば私の推しである半田と宍戸のずさんな扱いだろう。それとトリプルディフェンスの空気化。それ以外は何も言うことはない。素晴らしい。まあこの先のシリーズではこの部分が大幅に増えるんだけどもね。
イナズマイレブン無印FF編についての私の思いは以上である。かなり簡潔に書いたのでまだ書き足りないところもあるがこの辺にしておこうと思う。ゲーム版のシステムもこの頃からすでに(ガチの育成まで行くとかなり大変だが)良い感じのものが出来上がっていてここから徐々に良くなっていくのを考えると半田と宍戸の出番や活躍がこのシーズンのみに収まってしまったのが本当に悔やまれる。
次は・・・私がイナズマイレブンという作品についてのとらえ方が大きく変わった驚異の侵略者編について書いていくことにする。いつになるかはわからないけども。
コメント
お久しぶりにコメントさせていただきます。
自分もイナズマイレブンシリーズが好きで、ゲーム・アニメ(アレスオリオン以外)・映画・漫画など一通り楽しんでいますが、自分としても無印FF編がTVシリーズにおける最高傑作だと思っています。
全26話と後のシリーズに比べて短いですが、円堂キャプテンを中心とした熱血スポ根ストーリー、主要キャラたちの丁寧な心理描写、そして超次元な必殺技を多用しつつも駆け引きに富んだ試合が濃密に展開されていて、本当に完成度の高い作品ですよね。御影戦や帝国戦といったシリーズ屈指の名試合もありますし…。
また、脚本・シリーズ構成だけでなく、作画のレベルもとても高水準であったり、GKのセーブ率が高いためゴール前での駆け引きに見応えがあったりといったこともFF編を完成度の高い作品に仕上げていると思います。
完成度で言うならGOのHR編もなかなかだと思いますが、序盤のストーリーが重苦しかったり、試合展開がサッカーの試合としては微妙だったりするので、やはりシリーズ最高傑作は無印FF編でしょうね。
MC様 コメントありがとうございます。
MC様もイナズマイレブンを楽しまれておられたのですね。私にとってはサッカー嫌いを撤廃してくれたり、円堂キャプテンの素晴らしい言葉に感動したりと無印FF編は今でも本当に良いものだと思っています。9話も目金君と秋葉名戸のオタクたちとのやり取りを見たおかげで女子キャラが好きでも悪いことじゃないんだって少し思えるようになったきっかけでもありました。ただ、私はどうしてもキャラ重視なので推しの半田と宍戸のベンチ行きとトリプルディフェンスの蔑ろな扱いさえなければもっとよかったと思ってしまうところもあるのですが。ゲーム1では半田と宍戸をDFに配置してトリプルディフェンス使っていたのがいい思い出ですね。
私は取り上げませんでしたが御影戦も杉森が洗脳を振り払って一度は失望した改たちを立ち上がらせて自らも前線に上がってシュートを打つ所とか最高でしたよね。やはり話を無駄づかいせず、それでいて綺麗にまとめた無印FF編がイナズマイレブンとしては一番完成度が高いことは間違いないですね。