今回は前回書いたイナズマイレブンについての語りの続き、今回は私のイナズマイレブンへの考えが大きく変化することになった脅威の侵略者編について語っていく。
今だから語るイナズマイレブンその2 驚異の侵略者編
フットボールフロンティアで優勝した円堂キャプテンたちを待ち構えていたのは宇宙人（実際は星二郎がエイリア石で強化した孤児。なお、ヒロトたちジェネシスは除く）負けたら学校を破壊するという超次元展開で始まったシリーズ。
超次元らしいと言えばらしい展開だがいきなり宇宙人という急展開についていけず離脱した人たちは数知れずだろう（私にイナズマイレブンを勧めた友人もこのシリーズが始まってすぐに離脱した）。さらに厄介なのがこの宇宙人たち試合に負けたら学校を破壊するという非人道的行為を平気でやらかす、選手は怪我するほどボコボコに叩きのめすという暴力集団でもあった。そんな宇宙人たちに対抗するため、フットボールフロンティアに参加していない強豪選手を探して日本中を旅してエイリア学園に勝つというのがこのシリーズのコンセプトである。
エースストライカーの豪炎寺が妹をエイリア学園に狙われたという理由で長期離脱したことでも有名であり、その間は北海道でスカウトした士郎が担っていたが弟を失ったことでメンタルを壊しおり、瞳子が独断で無理をさせた結果沖縄で精神崩壊、その時に「待たせたな」のセリフと共に豪炎寺が復帰。その後士郎も人格統合してメンタルを回復し2人で合体技のクロスファイアを作り出したときの感動はたまらない。
ヒロトはこの頃は結構やばいやつでゲーム版では円堂キャプテンを名前呼びしていたり、円堂キャプテンが1人でいる時に限って近づいたりと・・・まあその分スカウトすれば、実力は最強クラスでこの頃は制約があったジ・アースのパートナーに選べるし、酷いことばかりの星ニ郎を庇ったりできるところもあるから私は好きよ。
ゲーム版ではDFエリアからでも得点を狙えるロングシュートとゲーム1の頃からアニメで塀吾郎がやっていたせいなのかシュート技の威力を下げるもしくは止めるシュートブロック、更に選手の力を高められるスキルが追加されることになった。まあこのスキルが強スキルであるちょうわざ必須という環境を生み出すことになったのは言うまでもない。何よりこのシリーズから塔子やクララと言った女子選手が起用できるようになったのは大きい。イナズマイレブンが女子キャラ好きにも優しい少年アニメと認識できるようになったのはこのころだった。推しも何人も増えた。
・・・が、色々と問題点も多く半田、少林、宍戸、影野といった不遇組はろくな活躍もできず入院組という不名誉な称号を与えられダークエンペラーズにぶち込まれ悪役化。その後も救済はされず。今でもこのことは怨みである。
また、この頃染岡さんwikiという染岡さんの熱狂的なファンが作ったと思われるサイトを知った。記事の書き方が面白く私が突っ込みたい場所にもちゃんと突っ込んだ書き方をしていたため気に入り、私もたまに書き込みしていたがその反面半田や宍戸たちに才能ないって悲しいね！だの宍戸をネタ扱いし馬鹿にするような発言が多めだったため途中から見なくなった。なお、今でも残っているので気になる人は見てみてもいいかも。お勧めは見なくなってからも時々覗いていた「影山のせい」のページである。
私も半田の離脱がとにかく悲しく隙間を埋めるために2chの半田のキャラスレに行ったことがあるが半田きゅんの入院の面倒見るみたいな発言を繰り返すショタコンばかりで話が合わず、さらに辛くなった。そして溜飲を下げるために推しをゲームで育成していたが、その後も推しへの不遇は続き、レベルファイブ不信はさらに加速することになる。
opはt-pistonzにラッパーのKMC氏を加えた新体制のユニットであるt-pistonz+KMCとなり、マジで感謝やつながりーヨなどの名曲を次々と生み出した。edはこのシリーズからかつてハロプロに所属していたBerry’s工房が担当するようになった。青春バスガイドや流星ボーイなどこちらも良曲が揃っている。
このシーズンで気に入ったキャラ
木野さん
円堂キャプテンを最初期から最後まで支えた心優しき女神。ゲームで選手として起用できるようになったのがこのシリーズからなのでここに記述する。おにぎりを作るのが上手でダブル茶碗なる必殺技で夏未お嬢に作り方を教えたこともある。木野さんを仲間にできるのはブリザードのみの要素だったので迷わずブリザードを買ったのはいい思い出（クララもこっちじゃないとスカウト不可だったし）。無理がたたった士郎が倒れた時に瞳子に意見したところは彼女の思いやりが伝わってきてよかった。円堂キャプテンとは結ばれなかったが、GOではイッチーらしき人物といい感じになっている模様。それと天馬ちゃんと親戚だったのを知ったときは衝撃だったぜ・・・
塔子
総理大臣の娘として登場し、イナズマイレブン初の女子選手のレギュラーメンバーとなった革命児。同世代ぐらいなのにもかかわらず（年齢は私は円堂キャプテンたちと同い年ではないかと思っているがGOのゲームで？となっていたのでこういう記述にする）、円堂キャプテンに一緒に寝ようとか言ったり、ダークエンペラーズとの試合後にキスしたりと大胆な子でもあった。この時点で円堂キャプテンに好意を向けていた夏未お嬢や木野さんがハラハラしたのは言うまでもないだろう。背番号8を付けたが、このせいで宍戸はもう帰ってこないんだ・・・と悲観した思い出がある。
綱海
円堂キャプテン世代で唯一の中3の先輩。サッカーを始めてたった3ヶ月で日本代表に入るという驚異の身体能力の持ち主。半田や宍戸推しとしてはその辺には泣いた。彼の名言「海の広さに比べればちっぽけな話さ！」は今でも好きな名言で私は主に推しの女子キャラがひどい目にあった時に使っている。だけど半田たちの扱いはちっぽけな話ではない。
まとろちゃん
白恋のDF選手だが士郎がDFしているときはFWに配置されている。白恋では珍しい火属性選手だが、そのせいでアイスグランドを始めとした持ち技がほとんど不一致という嫌がらせを受けている。とはいえ、アレスで実力ない扱いされてベンチにぶち込まれた扱いを考えればこっちの方がまだ・・・ねえ？3では炎の風見鶏を習得したので幾分かましになった。GOの白恋は女子選手がいなくなってまとろちゃんの背番号を受け継いだのが巨漢の北玄になってて泣いたのをよく覚えている。
オサーム様
このころはデザーム様であるが、私はずっとこの呼び方なので3から本名が発覚した後のこの愛称で記す。最初はレーゼを消した時の対応からこいつも冷酷な奴か・・・と思ったら円堂キャプテンとの試合をしていくうちにサッカーの楽しさに目覚めたいい奴だったことから評価が爆上がり。CVを担当した疋田氏の力強い演技がすごく好きだった。なお、オサーム様のチームイプシロンは問題児の集まりであり
・弱い奴には威張り散らすケンビル
・人間不信のケイソン
・力を持て余していて周りの物を破壊するタイタン
・暴れられればなんでもいいと思っているファドラ
・怖い表情でブッ潰す・・・とつぶやくクリプト
・人の話を聞かないスオーム
・思い通りにならないとキレるマキュア
・自分のプレーに自信を持っていてうまくいかないと周りのせいにするゼル
という私が今年出会った女子キャラたち並みにやべー奴らがそろっているがそんなチームを取りまとめているオサーム様にはカリスマがあるということなのだろう。まあ私は属性のバランスの都合でオサーム様をオレブンに入れたことはなかったのだが。
マキュア
オサーム様のチームのメンバー。可愛い見た目だが、思い通りにならないとキレるやべー奴。何気にオサーム様以外では唯一の属性一致グングニルの習得者であり、最初から使えるガイアブレイクも強力でメテオシャワーでドリブルも可能なので普通のシュートとロングシュートを使い分ける戦い方も可能。なのでゲーム版ではかなり強い部類に入る。私も佐久間の横に並べてツートップで起用していた。なお3ではガイアブレイクを忘却してしまった。これも影山のせい。
堀ちゃん
大阪ギャルズのDFで本名は堀道子。女子だけで構成されていながら個性的なメンツが多い大阪ギャルズにおいてピンク髪で純粋に可愛いと思える見た目、おっとりした性格をしているので真っ先に気に入ってチームに入れた。CVはBerry’s工房のリーダーだった清水氏が担当している（後に本人をモデルにしたキャラもゲーム3でスカウトできるようになった）。ゲーム版3ではプリマドンナを捨ててヘブンズタイムを習得しているがアフロディ様に教わったのだろうか。ステータスは嫌がらせかと言いたいレベルで低いが、おいろけUP！を持っているのでデーモンカットやシグマゾーンなどの強い林ブロックとちょうわざを持たせれば何とかなるはず。
クララ
ダイヤモンドダストのサディストな可愛い娘。ジト目可愛い。半田や宍戸のいなくなった隙間を埋めてくれる存在となったが54話と登場が遅い上に、カオス戦ではネッパーのせいで出番を奪われる。フィールドの魔術師イッチーからフローズンスティールを使ってボールを奪えた点だけは良かったけども(敵チームのメインじゃない子はこれができただけでもマシになる)。なお、ゲームではGKの適性を持っており、ゴッドハンドXを使えたり、アイスブロックを属性一致で使えるので自チームのGKのアイスブロッ君よりもGKに向いているぞ。私のチームは木野さんがGKだからDFで使っているけど。アレスでの最悪な扱いは言うまでもない。
アイシー
アイキューの妹。これまで無敵だったイナズマブレイクの発動を鬼道さんがボールをけった直後に体で阻止するというすごいことをやっているのでがカオスには入っていない。風介は何を考えているのやら・・・ゲーム2では属性一致のシュートドリブルブロックをすべて覚えられるのでオサーム様やヒロトと並ぶ強キャラとして知られている。ゲーム3ではすべて属性不一致技にされた挙句ドリブル技を没収された。しかし、最強クラスのシュート技であるグランフェンリルを使えるのでブロック技の使えるFWとして使うのが良い。
バーラ
プロミネンスの女子DFの中で唯一アニメに出られた英雄。目にかけているのが眼鏡なのかサングラスなのかゴーグルなのかが気になる。しかしカオスのDFは彼女とクララを差し置いてゴッカとボンバが目立ったので結局空気。アレスでも登場したがベンチのままだった。ゲーム2だとまともに使える技がイグナイトスティールしかないので使いづらいが旋風陣やシグマゾーンを覚えさせると使いやすくなるぞ。3ではメテオシャワーを使えるようになったので、幾分かましになった。
ボンバ
MFだが、このシリーズではほぼDFとして扱われた。強いドリブル技を使えるようになるのはGO以降だったりする。巨漢なのにイケメンという点から私にとってはお気に入りの一人でもある。ゴッカのフローズンスティールと共に連携でイグナイトスティールを放ちアフロディ様を負傷させるという不遇だったプロミネンスのメンバーの中では優遇された方。なお、CVはアメリカザリガニの平井氏が担当している。ゲーム3では属性一致で禁断の技であるビーストファングを使えるようになったので、基本はDFとして使い緊急用の火属性GKとして起用するのがいい。
アフロディ様
神。ダイヤモンドダスト戦の辺りで一時的に味方についてくれたのを見て、もうあの外道なアフロディ様は居ないんだよかったと思い、そこで一気に好感度が上昇した。ゴッカトボンバの連携ブロックをまともに食らってすぐ離脱してしまったのが悲しいが、ダークエンペラーズに入れられることはなかったので良かった。その後韓国代表になったのは意外だった。アフロディ様が在日韓国人なのかそれとも韓国の純潔なのかハーフなのかは結局謎であったが、ギリシャ神話の神感がある彼に韓国のルーツを持たせるのには無理があったんじゃないだろうか。
気に入らなかったキャラ
緑川（レーゼ）
ことわざでたとえ話をするのは面白いと思う。星二郎に記憶を消されて捨てられたのはかわいそうだと思う。しかし、おめえが半田や宍戸のレギュラーからの降板の原因を作ったのは事実だし・・・悪いな、私はそれだけ半田や宍戸のことが好きだったんだよ。なお、アレス時空の彼は特に問題ない。
瞳子
ヒロトらに勝つことしか考えていない上に、指示は全て鬼道さんが読み取りそれを伝えるという（言葉で指示しない監督が日野社長の理想らしいそのせいで私は超次元サッカーの監督は素人でもできると捉えている）監督としてどうなのって思えてくる。おまけに選手に起こったことはすべて責任を負うとか言いながら置いていかれた半田たちには一切触れず離脱した染岡さんたちも病院にぶち込んで放置、絶望した風丸たちをケアもせずに東京に送り返し、代わりのメンバーを補充するという行為をしたがためにダークエンペラーズを作り出した元凶とも言え、その時にはヒロトについていったのですでに監督ではなくなっている。これはもはや責任放棄ではないだろうか？ゲーム版にあった研究所の一室に閉じ込められた円堂キャプテンたちを手をやけどしながら助け出すの描写がアニメにもあったらもしかしたら評価は変わっていたかもしれない・・・いや、その後の半田や宍戸の扱いを考えたらダメか。
影山
有能な卑怯者で私が全アニメ作品で2番目に嫌いなキャラ。嫌いになりだしたのは不動を使って佐久間や源田をひどい目に合わせたこの辺りから。だがよくよく考えたらＦＦ編の時点で鉄骨落としで円堂キャプテンたちを殺そうしたり、アフロディ様たちにドーピングさせて円堂キャプテンたちを殺そうとしたんだよな・・・やっぱり影山なんか嫌いだ影山氏ね。
不動
影山と組んで佐久間や源田をひどい目に合わせた上に、3期になってイナズマジャパンになっても味方ではあるがクズのまま、野郎のツンデレになんて興味のない私にとってはストレス原となったため、アレスの不動に出会うまでは彼を受け付けられなかった。境遇は確かに酷いものだがイナズマイレブンではよくある環境のせいで本当はすごい奴なんだよー！だったし、両親健在だし・・・そしてGOでは彼の流れを継いだ三流シードが出てきてしまって頭を抱えたものである。
うっしっしこと木暮
境遇は不憫だと思うだが、少林のポジションと半田の背番号を奪ったので、どうしても良い印象を持つことが出来なかった。それとイナズマイレブンでよくある親関連の不遇の始まりは彼であるような気がする。
ネッパー
自チームに試合の出番がなかったせいなのか自チームに誇りをもっているせいかプロミネンスに高いプライドを持っており、ダイヤモンドダストのクララたちを信用せず独断なプレーをした元凶。アフロディ様のヘブンズタイムを破るほどの実力は持っているが、態度のせいで完全に嫌なやつとなってしまった。終盤でリオーネさんにはパスを出すようになったが、結局クララの出番を削ったのは事実なので今でも恨みはある。アレスでまともな出番があれば・・・なお、CVはアメリカザリガニの柳原氏が担当しており、彼以外の役だとはなかっぱのカラバッチョが有名。
欠点
ダークエンペラーズ
このシリーズ最悪の欠点。ただでさえ新キャラ補充のために半田や宍戸らをシリーズ開始早々離脱させ、一切復帰させないどころかこの悪役間満載のチームに入れてしまったのは私にイナズマイレブンどころかレベルファイブへの不信を抱かせ、制作側がどうでもいいと思っている子はどうでもいいんだなと呆れさせた。離脱しなかった円堂キャプテン、塀吾郎、豪炎寺のポジションにはむしろ味方としてバックアップチームを作ってくれていた杉森とシャドウ、さらにイッチー土門と関わりが深い西垣を入れると言う嫌がらせぶり。しかもその西垣もアメリカ代表に入ることもなく半田や宍戸たちと同等の不遇を強いられる。最後は円堂キャプテンの洗脳解除でいい感じに無理矢理まとめられていたが、私は今でもどうにかならなかったのかと考える。終わり良ければ総て良しじゃ私は納得しないのでね。
アニメとゲームの脚本の差異
無印のトリプルディフェンスの時からあったが、このシリーズ以降は特にアニメとゲームで脚本の差異が大きすぎる。風丸と栗松の離脱の経緯も大きく違う（アニメだと2人ともジェネシスの強さに絶望して東京に帰還、その結果円堂キャプテンをうつ病にさせる。ゲームだとどっちもジェネシスにボコられて入院、円堂キャプテンは2人帰ってくるのを信じて待つ。）、ゲーム版に沿った離脱経緯だったら2人とも必要以上に叩かれることもなかっただろうに・・・特にあの円堂キャプテンがうつ病になった回は最終的に立向居が諦めずマジンザハンドを完成させた時に治ったが、とにかく重苦しく私にとっては今でも二度と見たくない回の一つである。
プロミネンスの扱いの悪さ
ダイヤモンドダストは全メンバーが試合で出ることができたので良かったが、プロミネンスは出番がなかった子たちは居ない者同然として扱われている。私の場合は特にレアンちゃんやバクレーが結構好きな方だったのできつい。なんとかならなかったのか。風丸栗松の離脱を原作準拠にして円堂キャプテンがうつ病になる回を削れば1話ぐらいなんとかなっただろうがよ・・・
まとめ
私が驚異の侵略者編に思っていることはこんなところである。ダークエンペラーズを生み出したことに目をつぶり、家族をすべて失いずっと辛い思いを抱えていた士郎が円堂キャプテンや豪炎寺とのかかわりを経ての人格統合やヒロトの星二郎への思い、フットボールフロンティアに参加していなかった個性的な選手たちなどに視点を置けば良いものに仕上がっていると思う。特に大海原は監督がフットボールフロンティアへの参加の申し込みを忘れていたのを部員たちはノリで済ませて許してしまうという沖縄っぽいおおらかさが出ていて好きである。
だが、それでも無印FF編に比べると半田や宍戸の扱いの悪さを呑み込めないので落ちる。それに私のお気に入りになるキャラがライバルチームにばかりいるのもこの辺りからの問題のような気がする・・・まあこの問題はオリオンの刻印まで引っ張ることになるからどうしようもないんだけど。
次の3回目は一度はイナズマイレブンを見るのを辞めようと本気で考えた世界への挑戦編について書いていくことにする。