今だから語るイナズマイレブン その5

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今だから語るイナズマイレブンもついに5回目。今回はイナズマイレブンGOの2作目であるクロノストーンについて語ることにする。このシリーズの辺りからイナズマイレブン終焉に向かうかのようなほころびが出始めてきたように私は感じている。

今だから語るイナズマイレブンその5 クロノストーン編

サッカーを消そうとする未来人たちと戦うため、タイムマシン型のイナズマキャラバンに乗り込んでタイムジャンプで過去や未来に行き来するという時空冒険劇となった作品。目的の変化が著しいのが特徴で大まかには

初期:サッカーを消そうとするエルドラドの連中を阻止する

中期:円堂キャプテンのおじいちゃんが考えた最強のイレブンを作る旅をする

末期:エルドラドと手を組んでセカンドステージチルドレンと戦いご都合主義の結末を迎える

という形になっている。新システムとして化身アームドとミキシトランスが登場したが前者は一部を除けばほとんどのデザインが全身タイツでダサい、後者はベストマッチのせいでキャラ格差を生み出す結果となった。肌の色とかも適用されてしまうのでキャラとの兼ね合いもなかなか厄介。まあミキシトランスの問題が一番厄介だったのは青や赤の肌をした宇宙人キャラが大幅に増えたギャラクシーなんだろうけどさ。

このシリーズから再びストーリーに関わる女子選手が復活し、味方側にもGO初の女子選手であるちーっすさんこと黄名子が加入する。メイアさんやダーナさんのような美形も増え、女子選抜でチームを作ることも可能になった。そこだけは評価すべき点だろう。ちーっすさん以外全員扱いは最悪だけどな!

OPは引き続きT-pistonz+KMCが担当。序盤では日野社長が両方気に入ったという理由で情熱で胸アツ!と感動共有を交互に流したことで有名。中期は初心KEEPON!、後期はライメイ版主題歌になったライメイブルートレインでどれも名曲である。特に感動共有はGOの中では一番好きかもしれない。君と僕は運命共同体さってなんかいいよね。

EDは初期は葵ちゃん役の北原氏による夏がやってくるだったが、中期からは他のキャラも歌うようになり北原氏だけでなく天馬ちゃん役の寺崎氏と剣城役の大原氏も加わり、3人で歌う手をつなごうという新たな名曲が誕生。後期はイナズマGOオールスターズ(メンバーは天馬ちゃん役の寺崎氏、新童たっくん役の斎賀氏、蘭丸役の小林氏、信介役の戸松氏、剣城役の大原氏)の僕たちの城となり、初めて北原氏が抜けることとなった。なお、4話限定でマネージャー組とちーっすさんによる青春おでんのカバーが採用された。このシリーズは主題歌の入れ替わりも激しかったのである。

このシーズンで気に入ったキャラ

ダーナ

クロノストーンの最推しでGOの女子でも最推しの女性選手。目つきはちょっときついが美人さんだとわかる人にはわかるはず。ガンマ氏直属の部下であり、プロトコロルオメガが3.0になって追加されたが、知っている人は知っている通り、登場してたった1話でザナークに洗脳されトウドウに放棄されたという残酷な扱いを受けていることでも有名。後に剣城の率いるエルドラドチーム1のメンバーとして再登場することはでき、貴重なアウェイ雷門ユニ姿を見ることができる(なお、ゲーム版ではギル戦に選抜されているが天馬ちゃんと背番号が被るためかベンチというさらなる残酷な扱いを受けている)。指示を出す剣城に対してキャプテンだからって指図するんじゃないよ!と逆らったのにはいいね!って思ったしもっと言ってやれと思ったぐらいだ。CVが同じなので美鳥さんの子孫なのかもしれない。もしくは目つきが似ていてギャラクシーではデビルバーストを覚える点から剣城家とも何か関係がありそうだが・・・いや、それは考え過ぎか。何気に必殺技もコイルアッパーとプラズマボールの2種類持っていたりするので実力は十分にある。

私はダーナさんが非常に好みだったことから、この半田や宍戸を大幅に上回る残酷な扱いのせいでザナークとトウドウをものすごく恨んだのは言うまでもない。そしてさっさと納得できないトンデモストーリーを終わらせてダーナさんを速攻でスカウトしに行ったのはいい思い出である。まあ、一番この扱いを受けて悲惨なのは後に何のフォローもなかったバハムスさんなのかもしれないが。

ゲーム版では素でドリブル180行く上に他のパラメーターも悪くないので技を強力なものに差し替えてあげればかなり強くなる。ビジュアル変化に抵抗がなければザナークとミキシトランスをさせることでキックを大幅に上昇させることができる上にザナークの持っているちょうわざ!を搭載できるのでシューターとしても生かせるぞ。そこ、同じ条件のガンマ氏の方が強いとか言わない。ギャラクシーではドリブルが157に低下し伸びしろも200という嫌がらせを受けるがまだまだいける方である。ダーナさんは黒髪である都合上、ほとんどのキャラでミキシトランスすると灰色の髪になってしまうため、色をあまり変えたくない場合はザナークドメインにいるシンジャミちゃんなどの暗い色の髪色のキャラとミキシトランスをさせると良い。

メイア

フェーダの頭脳であるインテリ軍団ギルのキャプテン。紫色の段が付いた長髪が特徴の美人さんで特殊な模様のカチューシャをしている。フェーダ一の美貌を持つ女子キャラクターでギリスをペット彼氏に持つ。化身もラヴァーズとかいうギリスと対になっているものである。攻撃寄りMFだが、チームに引き入れて育てると最後に覚える技がエアーバレットであるなど実は守りの方が活躍できるタイプ。化身もカオスアームドがすごく似合う。

セカンドステージチルドレンということは優秀なサッカー選手の遺伝子を持っていることになるが(実際彼女のチームには豪炎寺や風丸の遺伝子から生まれたのではないかと思われるザットとチェルがいる)、彼女はイナズマイレブンのメインキャラに近しい人物がいないため誰の子孫なんだろうか?とずっと気になっていたりする。

モリー

蘭丸とポジション髪型属性が同じなメイアの仲間のDFでディープミストを覚えられる。そのため一部では蘭丸の遺伝子が入っているのではないかともささやかれる(制作陣によれば蘭丸の元ネタは森蘭丸→モリが入っているなどの考察から)。ゲーム版では表情変化が凶悪である(セカンドステージチルドレンすべてのキャラに言えることではあるんだけど、苦労したんだろうな全員・・・)。

グゥミ

ガルのDF。特殊な髪型と眼鏡が可愛い女子。何気に蘭丸とCVが同じなため、彼女にもまた蘭丸の遺伝子が入っているのではないかと私は推測している。

メルフェ

アニメには登場しないヴァンフェニーが率いるチームヴァンプティムのメンバー。ヴァンプティムは結構見た目が強烈な奴が多いが彼女は純粋に可愛い娘である。ナルシストだけど。女子は他にも2人いるが巨漢のマスケスさんと強烈な顔したベリアさんだもんなぁ・・・一時期男ではないかという説が流れたが、彼女が♂だったら地獄だろこれ。

気に入らなかったキャラ

ザナーク

最初はS級犯罪者として逮捕されていたが脱獄し、ガンマ氏たちを洗脳していいように使い、牢獄に捨てるという外道な行為をやらかす。しかも自身とミキシトランスまでさせたのでガンマ氏をはじめとするキャラが彼寄りの見た目になりイケメンや美女感が損なわれ台無しになった。そのせいで私はこいつのことを未だにブサイクだと思っている。ダーナさんたちと入れ替わりで来た彼の友達軍団ザナークドメインは・・・うん、もう何も言うまい。魔界王ゾディアクという化身を持っているが色違いで存在するアスタロトの方が強い。

終盤で急にオールラウンドプレーヤーとして味方に付いたが、嬉しいどころか来るな!とすら思った。そりゃ私の最推しのダーナさんに上記のようなことしたんだから当然。ネタキャラ化したからいいだろって?知らんわそんなん・・・なお、ギャラクシーに登場する彼の先祖と思われる市川座名九郎は歌舞伎役者の継承者である。どこで間違ったんだこいつの家系・・・

トウドウ

通称使い捨て野郎。実力が伴わないプロトコロルオメガのメンバーをムゲンロウゴクとかいう牢屋みたいな場所に捨てる外道(実際はトレーニング施設と言っていたが過酷な上にラグナロクに参加できなかった背番号5番の選手3人をみると事実上使えない奴を捨てるための場所としか思えん)。3.0に至っては犯罪を犯して脱獄した側であるザナークに屈し、ガンマ氏やダーナさんたちをチーム丸ごと捨てるというまさに外道な行為を平気でやらかすカス老害。

正直このクロノストーンはセカンドステージチルドレンを恐れて毛嫌いしたトウドウらエルドラドの議会の老年共が切欠だと思っており、私はSARUたちではなくトウドウたちエルドラド議会の老年連中こそがクロノストーンの真の悪役だと思っている。イナズマイレブンの悪役基準で見れば影山イリーナの次ぐらいに私は彼が嫌いである。

フェイ

倉間から背番号11番を奪った背番号泥棒。おまけにセカンドステージチルドレンだったという過去を持っていた上に一度はそちらに加担した裏切り者。いくらちーっすさんの子供とはいえいい印象持てるわけねえだろ。ってかGOになってから裏切り者多すぎるんだが?まあこいつがゆがんだのは母親のちーっすさんが生まれた直後に死亡していることも吟味すればトウドウの仲間にいたせいでこいつを捨てる羽目になった支援者Xこと親父のせいだろう。

支援者X

正体は背番号泥棒ことフェイの親父アスレイ。自分の息子がセカンドステージチルドレンであったが自分がトウドウ達の仲間であったがためにフェイを見捨てた。その後は正体を隠し支援者Xとしてセカンドステージチルドレンを支援するものの息子と勝手に和解してSARUたちをまた裏切った。自分の家族以外はどうでもいいんだなという感想しか持てない。

ワンダバ

声こそ鬼道さんで監督を自称しているが無能なクマの人形。ギャラクシーでは選手としてスカウトできるが低ステータスに伸びしろ400というどうあがいても一点特化にしかならないキャラ。その極端なステータスは目金君に近いものがあるかもしれない。

評価点

女子を再び増やしたこと

唯一の女子レギュラーとして参加したちーっすさんやダーナさんやメイアさんなどの素敵な女子キャラクターを増やし、再びライバルチーム選抜で女子キャラクターチームを作れるような環境に戻してくれたことは評価する。特にダーナさんはこのゲームでは非常に高パラメータだったので嬉しかった。まあもっと強くするにはザナークとミキシトランスをして洗脳された状態にしなければならないという皮肉なものだったが・・・・

太陽君(白竜)の仲間化

太陽君に良い印象しか持っていない私からすればこれはすごく嬉しいことだった。アニメでも彼の方を選んでくれてありがとうと言いたい。ただ、私がやったのはライメイ版だったので仲間になったのは白竜だったが。ただ、ミキシトランスは同じ孔明でもコンバートMFとして活躍できる太陽君、シューターとしての性能を落とさずFWとして活躍できる白竜と本人の能力によってそれぞれ差別化もされていたのが◎。

セカンドステージチルドレンにメインキャラの子孫らしきキャラがいる

セカンドステージチルドレンは優秀なサッカー選手の遺伝子が入っているとのことであるが、天馬ちゃんに似ているSARUを筆頭に前作や今作のメインキャラの面影を感じるキャラが結構いる。誰が誰の子孫か予想できるのが面白いと私は思う。まあ半田や宍戸の子孫っぽいキャラはどこにもおらんのだけどね・・・

パラレルワールドの使い方が上手かった

本来の時空では足の障害でサッカーができなくなっていた剣城の兄である優一さんがフィールドに立てたということ、円堂キャプテンが化身を発動したという時空が一時的であるが見ることができたなどの事を考えるとはイナズマイレブンもこの時は上手にパラレルワールドという概念を使えていたのかも知れない。

欠点

ダーナさんらガンマ氏とその配下の扱い

ねえなんで1話でザナークに洗脳されて使い捨てにされたの・・・ねえなんで・・・おかげでザナークやトウドウへの恨みが強くなりすぎて、奴らが味方になっても一切嬉しくなかったのは言うまでもない。一応ガンマ氏、ダーナさんとガリングさん、ルジク君は合同戦で出番あったけども。それだけじゃダメなんだよなぁ・・・?

メインキャラ以外の扱いが全体的に悪い

扱いが悪いのはダーナさんたちだけではない。わずか数話でクビにされたアルファさん、アルファさんを復帰させるよう働きかけたものの結局押し付けられたエイナム達A-5、三国志に詳しいのに円堂キャプテンのおじいちゃんに置いて行かれたはやみん(その割には後の原始時代編で恐竜に詳しいという理由で信介を連れて行ってる)、ほとんど時空の旅に連れていかれることがなかった三国さんたち3年組、トウドウたちに恐れられ支援者Xことフェイの親父に裏切られたせいでグレて破壊行動を繰り返すようになったセカンドステージチルドレンの皆・・・まあどうせなんて隙になる奴いないだろみたいな考えはこの頃からあったんだろうな。私みたいなライバルチーム選抜を作っている人間なんかどうでもいいんだろう。こんな扱いを受けたキャラが多いわりにGO版ダークエンペラーズが誕生しなかったのはもはや奇跡としか言いようがない・・・

蘭丸たちを一時離脱させた

ベータたんのせいで蘭丸たちがサッカーへのやる気が失せて一時離脱する羽目になったが、ゲーム版ではこのせいで戦国編で一夜城以外のブロック技を使えない太助たちを操作しなければならずプレイヤーたちは大きく苦労することになった。おまけに戦国編の敵である白鹿組はベータたんの洗脳がかかったせいで強化されているという地獄つき。そもそも洗脳にかからなかったメンバーは化身を持っていたから洗脳に巻き込まれなかったという理由になっていたが、蘭丸は最終的に化身(ブリュンヒルデ)を持っていたのにも関わらず覚醒させていなかったためか洗脳にかかっており、蘭丸化身持ってんじゃねえかと怒りにあふれた。

背番号5番の呪いその2

今回の背番号5番の呪いはプロトコロルオメガにある。このチームはアップデートされる形でアルファさん、ベータたん、ガンマ氏がそれぞれキャプテンを務めるがよく見ると彼らだけでなく背番号5番の選手だけ毎回変わっているのである(アルファさんの時はネタンちゃん、ベータたんの時はドリム、ガンマ氏の時はバハムスさん)。ずっと背番号2番を守り続けたメダムさんがいるいうのになんてことだ・・・このおかげでアニオタWikiとかいう場所に背番号5番は呪われていると書かれるまでになってしまった。いい加減にしろよレベル「ファイブ」のくせに!

円堂キャプテンのおじいちゃんの評価低下

世界への挑戦編で最高の監督と思っていた円堂キャプテンのおじいちゃんの評価がこのシリーズでガタ落ちした。まあそれでも久遠や瞳子や影山よりは全然ましなんだけど。葵ちゃんが心を開いたきっかけとはいえ、クロノストーンになって葵ちゃんの懐に入っていたのはなぁ・・・ちょっとなぁ・・・あとは三国志に詳しいはやみんを三国志編で起用しなかったくせに原始時代編では恐竜に詳しい信介を普通に起用しているし・・・それでも、わしの考えた最強のイレブンをミキシトランスで再現するというのは彼らしくて良いと思う。GO無印時点で亡くなっていたのは残念だったが・・・

化身アームドのダサさ

システムとしては悪くないものだろう・・・しかし、デザインがカオスのような一部を除けばすごいダサい。だってほとんど全身タイツに化身が付けていた装飾品を装備しているだけやんけ。天馬ちゃんたちがアームド!と言っていちいち装備するシーンを見るたびに全身タイツのようになるのが全く面白さを感じず白けてたのを覚えている。

ゲーム版の難易度が高い

クロノストーンのゲームはとにかく難易度が高い。信長編の白鹿組やプロトコロルオメガ2.0相手に一夜城以外のブロック技の使えない太助たちを駆使して勝たなければならない、手に入らない必殺技の秘伝書がある、ガチ対戦をするにはサブロムを購入して周回してちょうわざとこんしんのスキルをメンバー分集めなければならない、シビレとステータス天秤のせいでMFのキャラのキャッチを挙げてGKにした方が強くなるのでGKのキャラが役立たずになる・・・私からすればなんて困難なゲームなんと正直思った。

何をしたかったのかわからないストーリー

最初のサッカーを消そうとする連中からサッカーの歴史を改ざんされないように守るという目的から始まり、途中から円堂キャプテンのおじいちゃんの考えた最強のイレブンを作ることが目的に切り替わり、最終的にはトウドウたちが強くなっていく天馬ちゃんたちに屈して共同戦線を張ることになり、最終的にはセカンドステージチルドレンと和解するという超展開に混乱したのは言うまでもない。その過程でフェイがちーっすさんの子であることが判明したり、原始時代にいたトーブは一世代前の未来人だったりとやっつけ感も強い。せめてトーブに関してはもう少し掘り下げできなかったのだろうか。最終形態チームのメンバーだったわけだし・・・

まとめ

正直クロノストーンは良作とは言い難い。どいつもこいつもすぐ裏切るし、ダーナさん周りの事やセカンドステージチルドレンの扱い周りでは納得できないことも多い上に何よりキャラの扱いの格差がひどすぎる。

このトンデモストーリーはマンネリ化を避けるためのテコ入れだったんだろうけど離脱した視聴者は戻らなかっただろう。次はイナズマイレブン事実上の最終作にして死んでいたはずの影山を復活させ好き放題やらせたトンデモストーリーを再び展開したが結局ダメだったギャラクシーについて書くことにする。

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