引きこもりの原因をネットにばかり押し付けるのはおかしい

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引きこもり。様々な原因はあるだろうが、私はそんな人たちのことをいじめや迫害を受け続けたり、現代社会の構造に弾かれたせいで苦しんだ結果、自分が間違っていないことを証明しようとしているように思える。

そしてなぜか彼らの発生の原因をネットに押し付ける人間が増えているような気がする。何かあればネットを解約しろ、部屋から叩き出せだのいう奴らがいる。

もうね、そんな意見を聞くたびそういう奴らは馬鹿なんじゃないかと思う。そもそもネットが発足する以前から引きこもりは発生していたわけだし、現代でもネットしない引きこもりだってまだまだいるはずである。今回は引きこもりの原因をネットにばかり求めることについて私の考えを書いていく。

ネットが発達する以前からひきこもりはいた

そもそもネットが全くなかった高度経済成長の時代から引きこもりの人間はいたと思う。昔は今と違って周りの人間同士の繋がりが強かったのもあって

引きこもりの存在を徹底して隠ぺいしていたのではないかと思う。

昔は今以上に日本社会的な平均的の行動ができない異常者に厳しかったようで(発達障害もこの中に含まれていたのだろう)近所の人間総出で矯正指導までしていたという話を聞く。それを表すのがかつてはほぼすべての人間がお見合いなどにより強制的に結婚を強いられたという歴史だろう。実際、今でこそ治まってはいるが、私が中学生ぐらいの年齢だったころまでは未婚の人もおかしな人間扱いされていたように見える。今でこそおひとり様という概念が生まれ、未婚でも生きやすくなりつつはあるが、それでもまだ厳しい面はある。

だが、そんな厳しい環境にあっても引きこもってしまう人間は必ずいるだろう。矯正指導をしてまで直らなかった人間など普通の範囲にいる人間たちの話題の格好の餌である。人の悪い噂のネタになってしまう子供は当然存在を隠したくもなるだろう。そう言った過程で生まれたのが現代にいる高齢引きこもりなのだと私は思う。

中には村八分にされて追い出され、餓死せざるを得なかった引きこもりもいるだろう。そういう話を聞くたびに手詰まりになったから追い出すことしかできない人間が子供作るなよと思ってしまう。子供が自分の思い通りの社会人に育つなんて幻想もいいところだ。

ネットは引きこもりと社会をつなげる数少ない手段

現代ではネットが発達し、引きこもりの人間でもパソコンやスマホさえあれば気軽にネットにアクセスし、自分の意見を発信できるようになった。これらのおかげで社会に隠されていた闇の部分である問題が浮き彫りになったり、今まで分かりづらかったことが分かりやすくなったり、電子機器が教育に導入されたりと確実に便利になってきていると思う。

ネットは使い方さえ間違えなければ人間の暮らしに引きこもりだってネットがない時代はできなかったネット上の友人を作ったり、自分の意見を発信して似たような苦しみを抱えている人間を間接的に救ったりできることもある・・・つまりは社会とつながる数少ない手段なのにを絶とうとしているとは何事か!とすぐにネットを解約しろとほざく人間に怒りを感じる。

自分は働いているのに一日中ネットをやっている奴は腹立つから解約したほうがいいって?そんなの自分勝手な嫉妬じゃないか。引きこもりになるのには必ず理由がある。学校でのいじめ、自信の喪失など数えきれないほどある。外に出たくない理由も聞かずに根性があれば仕事できるなんて意見を振りかざしたって、余計に外に出たくなくなるだけだ!

引きこもりはネットを解約したぐらいでは部屋から死ぬまで出てこない。時には絶望し、生きる意味を失ったという判断をして家族を皆殺しにする場合だってある。死にたくないなら不満を持たずに好きなだけやらせておけ。ネットの人間とかかわることによって外に出てみようと思うようになる人間だっているわけだから。

やっぱり人間は嫌いだと思ってしまう。自分と他人を比べて、すぐに嫉妬の炎を燃やして批判や避難ばかりする原始的な生き物だから。

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