環境が何でもない人間を魔物に変える

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私が思う人間に最も影響を与えるものは環境だと思っている。この環境という物は厄介であり、一度悪い環境に足を踏み入れてしまうとなかなか抜け出すことができず、ある程度の年齢にならないと変えることができない。そして悪い環境の中で一度腐ってしまうと再起するのは難しい。

この環境というのは、そこにいるだけで自分の考えが知らず知らずのうちに曲がってしまったり、腐ってしまうことだってある。大半の人間たちは環境に原因などない!底辺に落ちてしまうのはすべて自分のせいだなどとほざいていることが多いが本当にそうであろうか?人間はその人に合った適切な環境で生きることができれば、殺人鬼という魔物が生み出されることも少なくなると私は思う。今回はこの環境について私が思うことを書いていく。

人間は環境次第で聖人にも殺人鬼にもなる

まず環境という物がどのようなものなのかを簡単に説明しておく。

環境とは人間または生物を取り巻く、まわりの状況。そのものと何らかの関係を持ち、影響を与えるものとして見た外界。

広義においては人、生物を取り巻く家庭・社会・自然などの外的な事の総体であり、狭義ではその中で人や生物に何らかの影響を与えるものだけを指す場合もある。特に限定しない場合、人間を中心とする生物を取り巻くおおざっぱな環境のことである場合が多い。

出典:wikipedia

つまり人間を取り巻いている外的なことの総体を環境という。今回私が書く内容は生活環境や職場環境などのことを指している。

この環境というものは人間の成長や感情にも強く影響を及ぼすと言われており、ある環境でひどい扱いや仕打ちを受け、自信をすっかり無くした人間が全く別の環境に移りそこで良い扱いや精神のケアを受けたことによって自信を取り戻したという話もある。

私はこの環境が自分に合っているかいないかで人間はエリートになることもできれば殺人鬼になってしまう場合もあるのではないかと思っている。実際に殺人をするような犯罪者は生育環境が悪いことが多く虐待された、支配された、いじめを受けたなど幼少期に自分のいた環境に同じようにいた人間たちに悪意を向けられて育っている場合が多い。

環境が悪い理由などは様々であり、悪い環境で育った場合の主なパターンとしてはその環境の中心になっている人間がそれ以外の人間に対して自分の思うような結果を出せない場合にその結果を出せない人間に対していじめや虐待という形で攻撃を行い、一生忘れられなくなるかもしれない傷を残す。それらの傷が積み重なり、人間への恨みや憎しみの感情を外に向けてしまったのが殺人鬼であると言える。

逆に良い環境に育った場合は自分が出した結果を褒められ、肯定されたことが多いので自身も自然とついてきておりある程度難しいことでも考えてできるようになり、自らがそれらの自信が積み重なり、自分の力を発揮できて周りにも思いやりの心を持てるようになったのが聖人であると言える。(しかし思いやる心を持てなかった場合は自信過剰になったり、自己愛性人格障害になることもある)

私の場合は家庭環境は良い方だったが学校環境が非常に悪く、中学校時代はいじめを受け、学年全員が敵だった環境で過ごしていた。その影響かいじめを肯定する悪い人間は滅亡すればいいというような思考に今でも支配されているが、人間を殺したいという気持ちが生まれるまでにはならなかった。

環境は人間の性格も変えてしまうほど影響力が強い

以上の事から環境の及ぼす影響力はその人間の元から持っていた性格を表面的に書き換えてしまうほど影響力の強いものであると言える。私も幼少期は優しいねなどと言われていた時期もあったが、今では気配りのできないダメ人間という評価しかもらったことがない。

他人に変わってほしかったら自分が変わるしかないというような意見もあるが、自分を変えるよりは環境を変えるほうが断然いいと思っている。私からすれば自分が変わるというのは他人に考えや行動を合わせて自分に嘘をついて行動や趣向を変化させることに他ならないと思うからだ。人によっては苦行以外の何でもない。

逆に環境を変えるのは難しいかもしれないが、移った先の環境が自分に合う環境だった場合今まで苦しかったことがすべて消える可能性や環境を変えることで自信がつき自分の成長に繋がることだってあるのだ。

今現在自分が居心地が悪い環境にいると思っているのなら、すぐにでもその環境から離れてしまった方がいい。悪い環境に長いこといると善悪の感覚がマヒしてしまい、自分も結果を出さない他人に対するいじめなどを平気で行える悪い人間になってしまう。

私みたいにその環境にいてもダメ人間というような悪い評価しかもらえない、いじめなどのターゲットにされている場合は自分に合った環境にすぐにでも移ったほうがいい。そんな環境で学べることなど一つもないし、そうでないと悪い環境にある毒素が自分の中にも入り込み、悪意や憎しみを抱えた魔物のような人間に変貌してしまうから。

地球上のどこかには人間一人一人に合った環境が必ずあるはずだと私は思っている。

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