今日はここまでで書いてきた派遣社員としての勤務についてまとめておこうと思う。
派遣社員としての勤務先は運がすべて
ここで書いた会社以外にも派遣社員としてたくさんの会社に勤務したが、共通して言えることは派遣される会社の概要は派遣会社の登録ページにはほとんど書いていないので(書いてあるのは業務内容ぐらい)、どんな場所・環境なのか分からない。つまりは派遣社員として会社に勤務するのは基本的に運がすべてだということである。私が勤務した経験を総合すると以下のような要素がにじみ出ているのが分かった。
・派遣される会社側は「代わりはいくらでもいる」のスタンスを持っている。
・勤務先の人間は攻撃的で嫌味な人間が多い。そんな人間ばかりの場所に行くと地獄。
・力やスピードがない、マルチタスクができない人間は不利になる。
・食事する場所などを社員とは別扱いにされることもある。
・仕事がうまくいかないと会社内にいづらい(たぶん私のように自責の念が強い人に多い)。
・勤務先からできる人間だと勝手に過剰な期待を押し付けられる。できなければいびり。
以上のような要素があり、運を味方につけないとかなりつらい部分があるのも事実。逆に良かったと思う部分を上げると以下のようなところがある。
・人づきあいが毎回リセットできる(同じ場所に勤務しない限りではあるが)。
・運が良ければ働きやすい職場に巡り合えることも。
・場合によっては早く仕事が終わることも(友人談。私はそんな経験ない)。
・日雇いなので週1勤務でも問題ない。
しかし、これらのことは相当運がよくないとありえない。特に3番目の仕事が早く終わるなどということは出向業務である引っ越し作業員ならあり得るかもしれないが、勤務時間が決まっているうえ、場合によっては残業を申し出てくる工場や倉庫などではまずない。
田舎の場合通勤できる勤務先がない場合も・・・
また、派遣先が住んでいる近辺にないという可能性も挙げられる。東京や埼玉などの都市部に住んでいるのなら勤務先にも困らないだろうが、関東でも田舎の方に住んでいると
勤務できそうな場所が一切ないという事態に陥ることもある。
私がこれまでに書いてきた勤務先も自分の住んでいる市内だったケースは2回しかない。しかも工場や倉庫は市の郊外にある工業団地に立てられている場合が多いので、結局は車両での自力通勤か、電車と場合によってはタクシーやバスにも乗らないといけないような場所にあることも多い。しかも電車賃を払ってくれない場合がほとんどである。
もし、勤務地に交通費が片道1000円かかる場所に向かわなければならないとして、勤務先での日給が8時間勤務で7000円だとしたらどうなるだろうか。
日給(7000円)ー交通費(2000円)=実際にもらえる金額(5000円)となり、勤務した分と金額が割に合わないことが多く発生するのだ。
まとめ
私が身を持って実感した派遣社員勤務に必要な要点と心構えをまとめておく。
・電車賃を派遣会社が払ってくれない場合、社員が負担することになる。
・勤務地選びは運がすべて。いい環境の勤務地に行ける確率は低く、悪い人間に当たり続けた私のように精神ズタボロになって自信を失くしてしまう可能性もある。
・勤務先の人間のほとんどは仕事ができて当たり前だと思っていることが多い。
・誰でもできるという言葉に騙されてはいけない。できるのは適応力の高い奴だけ。
・時給の高い仕事はほぼ重量物の取扱いがある。
派遣社員勤務をしてきた私に言えるのは以上の事だろうか。つまりは力、体力、作業速度に自信があって尚且つ作業を滞らせることのない人間には向いていると言っていいだろう。
これから派遣をやろうとしている人たちに一言。派遣社員で工場や倉庫に行った場合は基本的に・・・特に男の場合重労働がほとんどである。たとえ軽作業と書かれていた場合でもそんなことはほとんどの場合ありえない。軽作業というのは軽作業(重量物の扱いも含む)なのだから。力に自信がない重い家具や商品を持ち上げられない、勤務先の人間のスピードに合わせられないそんな人にはお勧めできないので、考え直した方がいいだろう。
次は長期派遣の経験についても書こうと思う。