先日、6期鬼太郎の83話を見た。うまく生きられなかったミュージシャンの青年が一本の木に救われた感謝の意を込めてSNSに木の写真を投稿する。だがそれを見た青年のファンであるクズ人間たちが映える写真を撮るべく木の周辺に押しかけゴミを捨てて帰るなどの迷惑行為を働き、それに怒った木の持ち主のおじいさんが木を切ってしまう。しかし、それで木の精霊でもある妖怪のほうこうが怒りを感じてしまい・・・長くなるのでこの辺にしておくが、やりきれない気持ちで満たされた。気になる人はぜひ見てほしい。
今回は一部の人間が公共の場で起こす迷惑行為と聖地御礼について考えてみようと思う。
私が思う迷惑行為
私が迷惑行為という言葉を聞いて、今でも思い出すのは私もプレイしているポケモンgoでのことだ。リリース当時は公園に深夜遅くまで人間が入り浸ってポケモン探しをしていたり、バスの運転手が運転しながらプレイして事故を起こすなどの迷惑行為による事件が多く発生した。公園は24時間営業じゃないし、運転中にハンズフリー以外のスマホに触れれば、罰則が課せられるのに。
そのせいでミニリュウなどの珍しいポケモンの巣になっていたいくつかの神社などはプレイ禁止にしてポケストップを消してしまった場所もあった。今でもレイドバトルなどで人間がたまりすぎる場所は周囲の人からの苦情でジムが消えたりしているなどがある。
一番印象に残っていることとしては、当時滅多に出現しないレアポケモンだったラプラスが出現したというだけで、出現地であった台場に大量の人間や車が押し掛けて捕まえようとしたニュースだ。
当時の私はニュースを見てそこまでして珍しいポケモンが欲しかったのか・・・とあきれてしまっていた。台場に車で行ったことはないのであの辺の道路構造がどうなっているかは知らないが、車を道端に止めて探すなんて言うのは他のその道を通りたい車にとっては明らかな迷惑行為だ。
私は新ポケモンが実装されるにつれてそのうち簡単に手に入るようになるのではないかと考えていたので出現場所が遠方であれば行くことはなかった。現在ではラプラスは今の出現率は少しレアぐらいにまで落ちており、野生でも数か月に1回程度は出会えるほどになり、イベントなどでの入手方法も増えて当時よりも簡単に手に入るようになった。
まあ、あの時は今よりもポケモンgoのユーザーは多かっただろうし、台場に走った人間のほとんどは珍しいポケモンを手に入れて自慢したかったみたいな人間も多いだろうと考えられるので、もうすでにポケモンgoをもうやってないんじゃないかとも考えられるけど。
それ以外だと今から1年半ほど前のことになるが、来季から1.5期のへやキャンが放送されるゆるキャンの舞台となった山梨にあるキャンプ場に聖地巡礼のために来た人間が押し寄せ、その人間たちがキャンプしないのに勝手に場内に進入して写真撮影をしたりゴミを捨てて行くなどマナーが悪い人間が多くおり、そのマナーの悪さにキャンプ場の管理人さんが激怒したという話があった。こっちの話は今回の鬼太郎を見ていて、よく似ている話だと感じた。
こういうマナーの悪い人間のせいでその場所に入れなくなったり、場所自体が使用禁止になったり、オタクに対する風当たりが強くなったり(普通の人間からみればオタクの中での善良か悪かなんて区別しないで一括りで見るだろうし)するので、正直いい加減にしてほしい。
私は基本的に聖地巡礼はしたことがない。というのも私は作品の舞台がどこであろうと女子キャラの生息している時空にある「その場所」だと思っており、人間界のそこに行ったところで推し(ゆるキャンで言えば犬山ちゃん)と実際に会えるわけでもないので行ったところでどうなのだろうか?と考えてしまうからだ。作品で町おこしがされていればキャラの等身大パネルなどが設置されていて(疑似的にであれば)会えるので話は別かもだが。
私はこういう奴らには女子キャラオタクを名乗る資格などない。と言いたくなってしまうし、少なくともちょっと頭がおかしい私だって明らかな迷惑行為だとわかる。こういう人間って聖地に行くと歯止めが利かなくなって暴走するんだろうか。
女子キャラが実際にいたもしくは使った場所に興奮したからって、いきってんじゃねーぞ?
作者さんたちも思い入れがある場所や自分で見て感動した場所や地域を自分の作品の舞台にしている可能性もあるから、迷惑行為はやめてほしいものである。
迷惑行為は自分だけじゃなくそこにかかわる人たちも不幸にする
私はこれらの事から聖地等での迷惑行為は自分自身だけでなく、その場所にかかわる人や純粋に利用しているたちも傷つけたり、不幸にしてしまうと思っている。
聖地巡礼をしたいならそこへ行く前に最低限のマナーを徹底し、他の利用者や場所の管理者が不快な思いをしないように心がけろ。それができないなら行くなとしか言えない。
鬼太郎83話の結末も鬼太郎は倒したくないしクズな行為をした人間は助けたくないのに、クズな人間を救った上でほうこうを倒さなければならず苦悩し、ほうこうは倒されてしまい、木を失ったミュージシャンの青年は生きる意味をなくし、無関係の人間たちはほうこうが放った火の玉のせいで大火災に見舞われ、全体を見ると得をしたのは鬼太郎がしぶしぶ助けたクズ人間のみという非常に最悪な終わりになってしまった。そして助かったクズ人間はまた繰り返すのだろう・・・インスタ映えを求めてマナーを破る最低の行為を。
私もこれからもこのような迷惑行為が続く限り管理者を不愉快にさせ、善良なファンやオタクの風当たりを強める原因を作り出す人間のことを悪い目で見続けざるを得ないだろう。
迷惑行為をして、多くの人々を苦しめる人間などオタクじゃありません!これを聞いて心当たりがあると思った人は今すぐに行動を改めなさい!そうしないと、誰しもが生きにくい世界が形作られていくだけだろう・・・