部活動というものには何故か序列が存在している。学校によって多少異なる部分はあるが、私の経験上では野球部やサッカー部、陸上部などスポーツをする部活が上位、逆に吹奏楽部以外の文化部は下位に位置付けられていることが多い。
そしてなぜか文化部に入ると運動部に入った人間たちから見下され、「俺たちは大変なのにお前らは休日あっていいよな」というような嫌味を言われる。それは自分で選んだ道なんじゃないだろうかそんなこと言うならその競技への情熱はそんなもんなのか。呆れる。今回はそんな部活にある序列みたいなものについて書いていこうと思う。
地獄の制度強制入部
学校によって異なるが、主に公立中学校では部活動には強制入部という制度を決められている場合がある。特に部活に力を入れています!と言ってる中学に多い。
この制度があると部活動序列から解放される帰宅部であることが認められず、運動だろうが文化だろうが何かしらの部活に必ず入部しなければならなくなる。
部活動の序列から外れられる帰宅部という選択肢を失わせることによって、学校でいじめにあっている人間にとっては地獄の制度と言えるだろう(中には帰宅部がこの序列に含まれている場合もある)。
更に厄介なのが、学校によっては自分の興味あるジャンルの部活動が存在しないと言う可能性がある。私も興味のある部がなく、仕方なく良さげな文化部に入った経緯を持つ人間である(そんな選び方をした結果、いろいろ大変な目に合うことになった)。
しかし、運動部を選択しなかった私に待っていたのは運動部に所属した男どもからの糾弾だった。なぜお前は運動部に入らないのか?とかなり聞かれた。理由を言わせてもらえば私は運動が大嫌いであったし、運動部に入ったら休日を削ってまで練習をして興味もわかない競技のレベルの高い大会に参加しなければならない。
私は休日を手放したくなかったし、いじめにあっていたので休日まで登校したくないし、運動できない面をさらし、余計なダメージを負うのが嫌だった。だから活動日の少ない文化部でのんびりと好きなことを極めたかったのである(この時点で私は競争に向いてない人間であることにわずかだが気づき始めた)。え?公欠で授業休める?その公欠で運動部の大会に行くんじゃ休めるなんてことはない。勉強した方が有益だ。
なお、この時点で自分で部を作ると言う選択肢を取るということは考えていなかった。私の頭で思いついたのは女子キャラクター研究部ぐらいだったし、そんな部を作ったら教師に説教されるだろうし、周囲の人間たちには馬鹿にされるだろうことが分かっていたからだ。
序列で比較するのは所詮小物な人間のやること
部活動の序列で比較や差別を行うような人間は、スクールカーストで差別をするような人間と同じような
自分は間違っていないと思いたい小物な人間のやることだなって思う。
それに、平気で相手を見下すような連中が集まっている部活動には大会で記録を出したり、勝利したりしているチームのような強いチームは私が見る限り存在していないように思うし、大半は予選~2回戦で敗北する程度の実力しかないように思える。だから見下しなんかをやっている暇があるのだろうけどさ。文化部に対して朝練や休日練がないのが羨ましいと思っているような場合は自分のやっている部活がそれほど好きでもないのだろう。
本来、部活動は自分が興味があるスポーツやをやる場所であるはずである。それなのに、○○部はろくな活動をしていない、言って見下すのはどうなのだろうか。私は部活動に熱心に取り組んでいたり、やりたい部活が無くて帰宅部を選んだとしても自分の目標に向かっていたりする人の事は素敵だと思う。
しかし、入っている部活動で相手を判断して見下しをするような人間は最低だ。文化部でも良い成績を残している部活動は存在しているし、週数回の活動回数とはいえ、なにかしらの活動を行っているのであればそれでも十分なのではないだろうか。
そしてそういうことをする連中ほど体育祭や体育の授業の時に運動ができない人を追い詰める。私には誰かが勝手に決めた序列に甘えていじめまがいの事を平然と行う人間の事を一生かかっても理解できないな。
コメント
確かに会社の役職(と言っていいのかわかりませんが、)のような訳の分からない序列がありますよね
フラッシュバックで苦しめられた一手といってもいいかもしれません
私も変わり者で思わず運動部の人に向かって部活辛いと言ったら俺だって辛いわと責められたものなので、痛い目にあいました。今思うとまずいこと言ってしまったなと感じています(その人に対して申し訳ないという気持ちでいっぱいです)
文化部も運動部も良かったとしても、やはり人間関係(特に女性)という壁があって苦しかったですね(特に運動部が辛いように見えます)
後、これはあるクラスメイトから聞いたのですが、ある運動部で何か問題を起こしたら、男性は丸坊主、女性はかなり短く切るという話を聞いたことあります(やらなかったら顧問から明日から部活来なくていいよと言われる始末)
その他にも顧問からの怒号、長時間の部活動、記事で書かれた通りわざわざ休日まで部活をやったり、特に私の時もですが、体壊して熱出してまで部活動に強制参加、異常に感じましたね
そもそも何故そこまでして部活動をやらなければならないのか?て感じますし、相手を見下すのはまずいですが、生徒にこのようなことをさせた、これらをやっている顧問も顧問で原因じゃないのかなと私は思います。
大会でいい成績残したい気持ちで必死になるのも分かりますが、部活環境改善出来ない限り難しいかもしれないですね
因みにあの時、帰宅部の方が良かったなて思う時があります、序列を気にしなければならないですが、問題起こさなければ、好きなことが出来て、人間関係に苦しめられる事もないし、学校生活充実出来たのではないかと思ってる時があります
一力篤史様 コメントありがとうございます。
部活に対して思うことは「今の部活動って教員や生徒を苦しめる原因だと思う」以前の記事でも書きましたが、部活を選ぶのは個人の自由のはず。辛いことをやっていない人間を見下すようになるぐらいなのなら地域にスポーツクラブを作ってプロに任せた方がいいのではないかと思っています。そうすれば教師の負担も減りますし。
やはり過激な活動を強いる部活動はブラック企業となにも変わらないですね。その結果が今問題になっている一部選手が実行する過激なプレイに繋がっているようにも思います。そういったプレイを指示するのは一部の悪い監督が多いので、よくこれでスポーツの指導を今までやってこれたものだと呆れますね。髪を切るとか傷害罪以外の何物でもないですし、それを受け入れなかったら退部とか・・・そういうことをしている部活はすごくレベルが低いのが想像つきます。
私の通った学校は部活に力を入れた強制入部の学校ばかりだったので帰宅部という選択肢を取ることはできなかったですね。帰宅部を選択できなおかつ興味のある部活動が無ければ、帰宅部を選んだほうが良いと思います。勉強や自分の興味のあることに集中できるので、メリットが大きいですね。
部活というのは仰られるとおり、本来自分が興味のある部に入部するのが普通のはずなんだけれど運動部の人間達が自分で入った(仕方なく入ったことも考えられるが…)くせに部活動の運動が辛いからって関係ない人に八つ当たりするなんて最悪だ…!
長嶺匠馬様 コメントありがとうございます。
運動部に入る人間たちは運動はできるけれど休日を潰してまでやるほど運動が好きという人間は少ないのだと思います(実際、そういう奴らが部活はたいした結果を残していないという場合が多かったです。むしろ個人競技の部活の方が結果を残しているということが多かったです)。なのでその結果が文化部(で楽しているように見える人)への嫌味や攻撃へ転じるのだと思います。お前はいいよな休みで・・・なんて言っている暇があるのなら無理して運動部ではなく文化部を選べばいいものを・・・結局人間はいじめや迫害にあわない良いポジションが欲しいだけなのではないかと私は感じています。