自己責任論を振りかざしてくる人間にはイライラが止まらない

Pocket

自己責任論。それは、自分の人生が悪くなった場合それはすべて自分の選んだ行動のせいで今のような状況になっているとするような考えの事である。例を挙げれば

・ニートや引きこもりになったのは環境じゃなくてお前が努力しなかったからだ!

・いじめられる方にも原因があるのにそれを改善しないお前だって悪いんだ!

・自己責任論を批判するやつは甘えているだけだ!

などの意見が挙げられるか。

私はこういう意見を言われるたび腹立たしくなってしまう。自分の中でそういう意見を持っているだけなのなら構わないと思うが、その考えを他人に強要する人間の多いこと。

私自身にもそんなことを言われる時期が長い間続いたので、人間は冷たい生き物だなとか、自分が同じような目にあったことないから理解できないんだろうなという考えが浮かんできて哀れに思えてきてしまう。

人生に起こることの物事の結果は運が大半を決めている

分かりやすい話で例を挙げてみる。例えば貴方は修学旅行の班長であったとする。修学旅行という物は班長が中心になって観光する場所や使用する交通機関を決めていく必要がある。

貴方は班長に不慣れであったが、必死で班員たちをまとめて計画を立てようとする。しかし、班員たちは自分たちには関係ないと言わんばかりにそれでいいんじゃない、それでいいよときぬけた返事ばかり。仕方なく貴方が一人で計画を立てた。

そして旅行当日。班員たちは貴方が決めたルートに文句ばかり。更に交通機関を乗り間違えるアクシデントが発生。班員たちは「班長のお前がしっかり計画を立てていないから悪い」、「もっと俺たちの意見を聞いておけばこんなことにはならなかっただろ!」と罵倒の嵐。貴方はこれは自分のせいなのだろうかと自問自答しながら完全に意気消沈してしまうのだった。

・・・ここまで読んでみてどうだろうか?貴方はこれを読んで班長になった自分が悪かったという考えに行きついただろうか?そう思った人はこの話を見る価値はないと思うのでここで読み終えて全然かまわない。ここから先を読んでも何の役にも立たないだろうから。

自分ばかりでなく周囲も協力しなかったことも悪いと思えた人。私からすれば貴方の考えに共感できる。そう、人間がどれだけ良い結果に向かって尽力を突くし努力しようと

運が悪かった場合はそれに阻まれてしまう。それは誰にでも起こり得ることなのである。

3人採用の職場の採用試験を受けて、試験結果や人間性の差は大きくないが、3番目にぎりぎり入れなかった4番目の人がいたとしよう。採用試験の結果に大差がないのに4番目だった人は努力不足で採用試験に受からなかったのはすべてその人の知力や人間性が不足したことによる自己責任だったのだろうか?私はそうは思えない。その人はただ単に運が悪かっただけだ。

中には自分から進んで堕落したり、悪いほうの道をわざわざ選んで進んでいった人もいる。彼らに自己責任論を問うのは間違っていないと思う。しかし、いじめにあって今現在も苦しんでいる人間や常に努力しているのにもかかわらず仕事に受からない、できない人や貧困に苦しむ人に全部お前のせいだという考えを押し付けるのは非常に横暴なことだと思っている。

自己責任論を振りかざす人は人の気持ちが分からない

こう言った自己責任論を振りかざす人間は人の気持ちを理解しようとしない輩がほとんどである。中でもたちが悪いのはこのサイトでも時折取り上げる

俺が乗り越えられたのにお前も乗り越えられるはずだ!

というような自分で相手と同じようなことを経験し、それを自分は乗り越えられたからお前も乗り越えられるはずだという考えを一方的に押し付けてくる奴らである。

そういう奴らは自己責任を振りかざす人間の中でも特に人の気持ちが分からないたちの悪い人間なのである。何度か競争に負けたことはあるが、別の道を見つけてそこで活躍しているという場合が非常に多いのも特徴である。また、この様な人間は真面目で正義感も強いことが多く周りから信頼を置かれている場合も多い。

人間の精神構造はそれぞれ違って、同じ目にあっても耐えられる人もいれば耐えられない人もいるということが前提のはずなのに自分の考えの押し付けがあるなんておかしなことである。

私が一番大事に思うのはそう言った人間の善意の押し売りという名の説教を受けて自分まで「そうだ自分が悪いんだ」と追いつめるようなことをしないことだ。自分を追い詰めることによって負のスパイラルにはまり、最悪の場合精神がおかしくなったり自信がなくなって更に卑屈になってしまう可能性がある。

説教などされるうちが花なんていうくだらない言葉を信じてはいけない。人生は自分のための人生である。自分が思うように好きなよう後悔のしないように生き、死ぬときに楽しい人生だったと思えることこそが一番大切でなことだと私は思っている。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク