世の中には人を笑わせる手段として「冗談」を用いる人間が多くいる。この冗談は通じる人もいれば通じない人もいる。私はどちらかというと冗談の通じない人間ではあるが、まあ笑うことのできる冗談ぐらいなら言っても構わないと思っている。
だが、中には悪意のある内容を冗談として言っている奴もいるし、冗談が通じない奴は弱い人間だとのたまう馬鹿者までいる。私はそういった人間に不快感を感じざるを得ない。今回はその理由を書いていくことにする。
何でも冗談で通る=何でも許してしまう
私が思うにどんな内容でも冗談が通るということはどんなことを言っても許してしまい、冗談を言った相手は反省せず調子に乗ってさらにひどいこと言うようになっていく負のスパイラルを呼び込んでいるように思うのである。
以下に私が実際に言われた冗談(という名の)を少し改良して例文にしてみた。貴方はこれを許せるか試してみてほしい。
A「お前、この前人殺しした××○○と名前が同じだから、これからお前の愛称は○○な!」
B「ふざけんなよ!名前が同じだからって○○と一緒にするなよ!そもそも俺は何も犯罪行為なんかしていないだろ!」
A「そんなに怒るなって。軽い冗談だろ?」
B「何もしていない俺を名前の一致ごときで犯罪者と同列に扱うなんて、冗談で済むことじゃないだろ!もうお前の言うことなんか信じられねえ!」
この会話を見た皆さんはAの言ったことを許して聞き流せるのだろうか。大半はBの言っている内容に賛同するのではないだろうか。
冗談が通じない人間を非難するような人間であればこんな暴言すら許せる出来た人間なのだろうが、あいにく私はなんでも許してしまうほど心の広い人間じゃないから無理だ。
許せるという人は、あまり言いたくないが「お前キモイからさっさ死ね。」と言われてその直後に「なーんて、冗談だよ。」と言われる光景を想像してほしい。それで許せる!って心から言える人には色々未熟な私からはもう何も言えない。だけどな・・・
冗談は免罪符じゃない!笑えない冗談は冗談じゃなくて暴言と何も変わらない!
冗談が引き起こす問題
私が思うに人を傷つける冗談は色々な問題を引き起こすと思っている。私はあまり冗談言わないのでよくわからない部分もあるが、人を傷つける冗談を言い続けると以下のようなことが起こるのではないかと思っている。
虚言癖・・・冗談を言っているうちに冗談を言うことに慣れて、平気で嘘をつくようになってしまうように思う。嘘も方便とかいう言葉もあるが、積極的にそんな考えを振りかざす奴とはつきあいたくはない。大半が狡猾でしたたかな人間だろうから。
信頼の損失・・・冗談を言っているうちにあいつは適当なことばかり言う人間だと思われてしまうように思う。信頼を失くしてしまえばよい人間関係の構築も難しくなってしまう。
冗談が通じない事に悩む人たち、そのままでもいいんだよ
何でもかんでも冗談に転換する奴、冗談が通じない奴はダメだと切り捨ててくる奴。そんな分かり合うことが難しい奴らに対する私たち冗談がなかなか通じない人間が持つべき対策は
冗談が通じなくても問題ないって思うことが大切だと思う。
そもそも冗談が中々通じないということは真面目さを持っているということだ。そんな真面目さを持っていれば、損をすることも多いが褒められることだってある。真に受けてしまうのは見方を変えれば様々な物事に真摯に取り組める力を持っている証拠だ。
冗談に限らず、非難や誹謗中傷を聞き流すことが難しい人間はたくさんいる。私もその一人だ。冗談が通じない人間は見方を変えれば、流されない芯を持った誠実で真面目な人間。その事を誇りに思っていてほしい。それは貴方のまぎれもない長所であり、一種の強さでもあるのだから。
冗談で人の価値が決まる今の世の中なんてほんと、冗談じゃない。
コメント
過去の記事にコメントしてすみません
私も冗談については通じないていうか本気に感じてしまうので、ストレス溜まるばかりでしたね、もちろん笑える冗談はありましたが、
ただ私が冗談言ってしまうと一般の人やクラスメイトから本気で怒られたり、避けられたり、あいつ何聞いてたんだとか、そんな冗談通じるわけねわよとか言われ、 周りから煙たがれていたので、私、思わぬ発言言ってしまったのかなてショックなのところがあり、冗談を言うのが怖くなりましたね(流石に記事で挙げた例のように犯罪者の名前と同じ名前だねとは言わないですが)
今、思うとどこまで冗談言っていいか悪いか分からなかったですね
私は思わぬ発言言ってしまう発達障害の特性(と言っていいのかわかりませんが)があるので、言葉使いには慎重になりますね
やはりなんでも冗談使うのはマズイ事だなて思いますね
改めて人に対して言葉の使い方に気をつけないといけないなと意識を感じました。
私にとっては難しいですが、少しずつ改善していきたいものです
一力 篤史様 コメントありがとうございます。
私自身も発達障害の診断を受けていますが、昔は生真面目だったので冗談を自分で言うってことはほとんどなかったですね。失言したことは多々あるのですが。
冗談って仲がいいという条件がないと成立しないものだと私は思うのです。仲のいい友達であれば死ねなどを用いたものであっても問題なく受け入れられているようにも見えます。逆に仲が良くない相手に冗談を言われるとひんしゅくを買ったり、相手がものすごく怒ったりするなど中々面倒なものですよね。私は人間と会話するとき余計なことは言わないようにしていますが、一力様には気を付けていきたいと言う気持ちがしっかりとあるようですので、その気持ちを忘れずにすることが一番大切なことなのではないかと思います。
それと、過去の記事にコメントするのは全然問題ないですので今後はことわりを書かなくても大丈夫ですよ。