私の持病である咳喘息について

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人間は相当健康な人でない限りは誰しもが持病を持っている。私もそんな人間のうちの一人だ。そんなわけで今日は私の持つ持病、咳喘息について少し紹介をしておこうと思う。

この病気の恐ろしいところは医療界ではそれなりに知られているのだが、一般人にはほとんど知られていないということだ。なので、この記事を機会に覚えてもらっていただけると私としては幸いだ。

咳喘息とは

まず、咳喘息の症状について以下に引用を紹介する。

咳喘息とは慢性(8週間以上)に発作性の咳が持続することが特徴的である。交感神経β2受容体作動薬(β2刺激剤)の吸入により臨床症状が改善するため、治療的診断として有用である。典型的な喘息と異なり、通常、胸部聴診にて狭窄音は聴取されず、閉塞性換気障害や気道可逆性等、異常所見が認められないため、確定診断に難渋し、ドクターショッピングを引き起こすことも多い。

喘息と同様の病態(慢性の気道炎症、気道過敏性の亢進等)が基盤にあることが判明しており、これらの評価が可能な専門医療機関等を受診することが望まれる。通常、咳喘息における気道炎症や気道過敏性亢進の程度は、喘息に比し軽微であることから、喘息の前段階として認識されることもあり、軽症喘息におけるコントローラーに準じた定期的薬物療法が導入されることが多いが、重症の咳喘息症例も存在し、重症喘息と同等の治療を要することもある。咳喘息を無治療で放置すると、約3割が典型的な喘息に移行するとされる。

出典:wikipedia

つまりダニやほこりなどのアレルギーを起こす物質に対して気管支が過敏に反応してしまい、気道からの咳が止まらなくなる病気で一般的なアレルギーに近いものがある。この病気の恐ろしいところは呼吸しただけで咳が出て、しばらく止まらなくなるという所にある。

この症状の恐怖は夜に来る。夜は急激に温度の変化が訪れる時間帯のため、気管支の反応が昼よりも敏感になり、咳が止まらなくなり眠ることができなくなるのだ。場合によっては一晩中眠れなくなりまさに地獄のような夜を過ごすことになる。咳が止まらないので腹筋は痛くなる、咳で常に体が運動している状態に近くなるので発汗もすごい量になってしまう。一番恐ろしいのは吐き気だ。咳ばかりすることで胃液が逆流して吐くこともある。

一応咳喘息に効く薬として吸入薬があり、それを吸い込んで気管支に送り治療するというのが一般的な治療法だ。しかし、吸入薬を初めてすぐに効果が出るわけではなく効果が出るまで2日ぐらいはどうしてもかかってしまう。

理解のない馬鹿は風邪と勘違いし攻撃してくる

そんな私が咳喘息を発症したのは高校2年の時であった。私の高校は体育科がないのにもかかわらず、体育バカのためにあるような高校だったので1500Mの持久走を強制的にやらせる期間があり、一定の期間まで終わらないという地獄だった。

当然私は鈍足で持久走などどれだけ必死で走っても7分ぐらいはかかってしまう。体育バカの連中は当然ながら足の遅い私に暴言を使って攻撃してくる。もっと早く走れよだのお前のせいだとか色々言われた。

体育教員たちはこう言っていた。「持久走なんざ長い人生の一部のほんの数分に過ぎないんだから、すぐ終わることだ。だから嫌がってないで走れ。」とのことだった。あの、私そのほんの数分の持久走が原因で一生理解されないような病気を発症してしまったのですが・・・そして、それが原因でいじめ連中に怒鳴り散らされ続けたのですが・・・やっぱり教員なんてまともな奴がいない。人間30歳で死ぬ人だっているし長生きできる奴ばかりじゃないっての。

症状が初めて出たのは高校2年の時だった。その時は持久走がようやく終了した時期であり、私自身もただの風邪だと思っていた。なのでマスクをしっかり着用して学校に来ていた。しかし、何週間経っても咳が止まらない。これはおかしいと思っていたが、なぜ咳が止まらないのか全く分からないので風邪の薬を飲んで放置していた。それでも咳は日を追うごとに強い者に変わって行った。

いじめ連中はそんな辛い状況の私に横やりを入れてくる。「風邪ひいてんなら帰れよ!」、「俺に移るから学校くんな!」などの暴言を浴びせ、私を殴りつける。だが、私の身体に咳が出る以外の異常は全くなかった。なので学校に行くことは問題ないはずだった。当時夏だったのでインフルエンザのウイルスが飛んでいることなんて考えられなかったわけで。

私は病院に行きこの事を相談した。それでようやく咳喘息であることが発覚し、吸入薬を処方してもらい1か月後には一時的に直すことに成功したのだった。だが、いじめ連中は咳喘息であることを知らなかったので謝罪もされていない。おまけにこの症状は風邪をひくごとに再発するようになってしまい、風邪をひくたびに咳に苦しめられるはめになってしまった。

完治はできず、風邪もひくことを許されず、理解のないいじめ連中には暴言を吐かれ叩かれる。体育教員は責任放棄。正に泣きっ面に蜂な病気である。

病気を理解する気がないなら黙っていてほしい

私が咳喘息を経験して思うのは、ただでさえ咳と戦っているんだから理解したくない奴は黙っていろ!と言いたくなる気持ちだった。しかし、咳の音というのは勉学している身の人間にとってはやかましいのは事実だろう。

ならどうすればいいのだ。たかが持久走ぐらいでほこりとかのアレルギーに反応する私の弱っちい気管支を切除して人工気管支に変えろとでも言うのか。そんな金どこにあるんだ。

人間は私も含めて結局自己中な生き物なのだろう。相互理解なんてできない低能だし、大半が何でもかんでも精神論と根性論で片付けようとする腐った生き物だ。だから少しでも不快な物があると集団で結託し、排除しようとする。

だが、私としては帰れだの消えろだの言われたことで精神にかなりダメージを負ったのも事実。どうか咳喘息の人が風邪の患者に見えたとしても怒鳴らずに黙っていてほしい。この症状を抑えるには吸入薬と時間が大量に必要なのである。ただでさえ咳と戦っているのに帰れだの消えろだの暴言を吐かれると生きるのが嫌になってきてしまうから。

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