歳を重ねた私がオタク差別について考える

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今日は私の誕生日でもある。なので年を重ねて20代後半を現在進行形で進む私がオタク差別について考えてみようと思う。たいした理由にはなっていないが・・・

オタク差別というのは何かに夢中になっている(アニメ、漫画などに興味を持っている場合が対象であることが多い)オタクに対して気持ち悪いなどの言葉を言って、「普通」に属している人間たちが暴言を吐いたりいじめをしたり偏見の目を向ける・・・いわゆる差別することである。

多くの人間はこれを被害妄想だと言ってはぐらかそうとするが、少なくとも私ははぐらかすやつらが憎いと思うし、このことは被害妄想なんかではないと思っている。被害妄想であるというのなら報道番組が誘拐や監禁を犯した人間を取り上げる際にアニメの趣味があるということを強調するのはどう説明すればいいのだろうか。

そんなわけで今回は私が思うオタク差別について書いていこうと思う。

報道番組は誘拐犯がオタクだった場合その部分を強く報道する

私は以前、私のような社会的弱者がにニュースやテレビを見ると毒となるという記事でも少し触れたが、宮崎勤が犯した誘拐事件の余波がいまだに残っているせいで小さな子供を誘拐した誘拐犯がオタク気質を持っていた場合その部分を強く強調して報道する傾向にある。例を挙げると5年ほど前に起こった広島県小6女児誘拐事件や、3年ほど前に起こった岡山小5女児監禁事件の事件の報道でそのような傾向が見られる。

しかも、このような報道の形になるのは女子キャラクターのアニメが好きな成人男性が誘拐犯だった場合のみに限定されている。これとは逆の男キャラが大量に出てくるアニメが好きな女性が男児を誘拐した場合この様な偏見報道がされたことはこれまでにあっただろうか?スポーツ選手や警察官などの一般的に立派だと言われている職業についている人間が犯罪をして報道をした際にここまで悪く言われるだろうか?少なくとも私が見ていた中ではそんな報道はなかった。

私は基本的に犯罪を犯す人間はオタクであろうが「普通」の領域に属している奴であろうがそう言った気質を元々持っているか、人を殺してはいけないという考え方を持たない人間がやることだと思っている。実際、一般的に立派なイメージを持たれている警察官や公務員、スポーツ選手だって犯罪を犯すこともある。彼らは考えや趣味趣向の部分を強調されずに報道されるので、オタクほど趣味趣向の面でダメージを受けることは少ないだろう。仕事はクビ確定だろうが・・・

私の中でのオタク差別というのは許しがたい行為であり、オタク差別報道を見て辛くなってからは殆どニュース番組を見なくなった。新聞も読まないし、ネットニュースも興味のあること以外はほとんど見ない。というか自分を傷つけるものなんか目に入れたくもない。

不謹慎なものなど探せば山のようにある

ここから少し私の話も入れる。私がこのサイト上で女子キャラクター研究家と名乗っているのはこの様なオタク=犯罪者予備軍という公式を勝手に成立させ、無意識であろうと悪意に満ちた報道や報道番組でまるでアニメ作品に悪意があるという発言をし、オタク=犯罪者予備軍の公式を加速させようとするコメンテーター、政治家、フェミニスト、その他立派な職に就いている人たちの言葉に散々傷ついてきたからオタクと堂々と言えなくなってしまったのである。オタクと名乗ったらそう言った人間に目をつけられて誹謗中傷され、挙句の果てには刑務所行きになる時代がくるのではないかという恐怖が今でも消えない。

私には女子キャラクターが好きだから人間の女児を誘拐するという考えがどうも理解できない。本来女子キャラクターが好きなオタクたちは女子キャラクターが好きなのであり、リア充でもない限り人間に興味を持っている人は少ない。私は誘拐をする人間は真のオタクなのではなく趣味の一つにオタク系のものがあるだけの普通の人間のふりをして生きられるタイプが大半なのではないかと思っている。本気でオタクをやっている人間は自分の範囲内で満足感を得ることができるので、無暗に犯罪に走ることは少ないのではないかとすら思う。

それに女子キャラクターと人間の女児は確かに似ているが似ているようで全く違う生き物であると私は認識している。人間と比べれば女子キャラクターは一定の個体を除けば基本的に自我が強く個性を前面に押し出しており、慎ましい個体はあまりおらず自分らしさを大切にする生き方をしているように私には見える。この事からも女子キャラクターが好き=女児が好きというような講式は成立しないと思う。ある意味では女子キャラクターは本当の気持ちを前面に押し出したいと思っている人間を象徴する存在なのではないかとも考えられる。

また、誘拐をして警察に捕まったら出所するまでアニメを視聴することすらできなくなるし、大量のコレクションを置いている自宅を家宅捜索される。これはオタクにとって大きなダメージなのではないだろうか?少なくとも私はそんなことは耐えられない。

そもそも女子キャラクター自体が不謹慎だというのなら、殺人ミステリードラマの方が何倍も不謹慎だと思う。俳優さんたちが演じているとはいえ、必ず一人は本物の人間の被害者(死者)が出るし、警察や探偵がトリックを暴くのだって逆の見方をすれば殺人のやり方を教えているようなものだ。犯人は大半が元々は良い人で被害者の人間に親や恋人、身内を殺されて復讐鬼に変貌したというタイプがほとんどだ。私は復讐鬼の犯人を見ているとその心情に共感してしまうことが多いので、見終わるといつもモヤモヤした感情を抱くようになってしまう。この手のドラマで根っからの悪人が犯人だった例など時限爆弾を町中に仕掛ける愉快犯タイプしか見たことがない。

このようにどんな物事であっても色々なものを洗い出せば不謹慎な面などたくさん出てくる。それは女子キャラクターやアニメに限った話ではなく、スポーツやドラマでだってあり得ることなのだ。この世界には不謹慎なものなど山のようにあふれている。

偏見報道が収まらないのはオタクをスケープゴートにしてるから

現在では当時ほどオタクへの批判やバッシングは減ってきているように思える。しかし、今日もいまだにオタクへの偏見報道が続いているのはオタクという普通目線で見れば受け入れがたい、気持ち悪いと思っている人間をカーストの最下層に置きスケープゴートとしているからだろう。立場の弱い中でも最も叩きやすい層を作ることで他の人間同士の結束感を高めることでも狙っているんだろうか?

これではいじめをクラスや会社単位ではなく国ぐるみでやっているのと何も変わらない。自分が受け入れらない、君がそんなことをしているのが悪いからという理由で批判しそれ以外の人間の結束力を高めるのであれば、もう私は何も言うまい。今後も「普通」という考えに反論し続け、人間という生き物に嫌悪感を持ち続けていくだけだ。

オタクという考えが受け入れられないというのであれば批判せずに放置しておけばいいと私は思う。オタクはただ自分の好きなことを楽しんでいるだけで、何も悪いことをしていないのにもかかわらず報道番組やマスコミどもは犯罪者がオタク趣味を持っているというだけでひとくくりにオタクは犯罪者予備軍だと決めつけ、20年近く前の誘拐事件を引きずって犯罪者の部屋にあるアニメのグッズを執拗に報道するのであれば、偏見を続ける報道番組など時間を割いて見る価値もない!

人間は一人ずつ違う考えを持っているということを教わらなかったのか!!!

それでいて人間の中で不快な要素を持つものを嫌われ者扱いして、彼らがより自分の世界に入れ込んで未婚者が急増すれば今度は、少子化ガーなどとほざくなど身勝手だ!!!

変な趣向、物、趣味、考えを持っている人間は差別されて当然。そんな考えがまかり通るなら人間は猿だったころから何も成長していないことになる。ここを読んでいる貴方がもし。オタクに限らず周囲の人に対して差別をしているのなら、こう聞きたい。

差別を続ける貴方はずっと「進化しない猿」のままで居続けるつもりですか?

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