近年私はオワコンという言葉をよく聞くようになった。私がこの言葉を始めて聞いたのは妖怪ウォッチが大ブームを巻き起こした2014年のことだった。
妖怪ウォッチがブームになった際、周囲の人間が口々にポケモンやイナズマイレブンはオワコンだよねなどと言い出したのである(前者はポケモンgoのおかげで持ち直したと思っている。後者は復活したものの出来が最悪で今すぐにでも崩壊してもおかしくないが)。
私はこれらの経験からオワコンという言葉がすごく頭の悪い人間が作ったのではないかとすら思っているほど聞くだけで不快になる。今回はなぜ私がオワコンという言葉が嫌いなのかについて書いていく。
私がオワコンという言葉にに不快感を感じる理由
私がオワコンに不快感を感じてしまうのは
オワコン扱いしたコンテンツを馬鹿にしているようにしか見えないからである。
前述した妖怪ウォッチの例で私が実際に聞いたことを説明すれば
妖怪ウォッチが大ブーム→ポケモンはオワコンという発言が飛び交う→数年して妖怪ウォッチの勢力が弱まり、ポケモンがポケモンGOで大ブレイクを果たし息を吹き返す→妖怪ウォッチはオワコン、ポケモンGO最高!などという発言が飛び交う・・・
と言うような手のひら返しも見られることがある。私が見てきた限りでは人間は流行りの物に弱いのはよく知っている。しかし、今まで楽しんでいた物に対して、ブームが過ぎ去ったらすぐに捨ててしまうのはどうなのだろうか。
私は出会ったアニメ作品は放送期間の1クールで自分が気に入るかどうかを見極め、推しや世界観が気に入ったらそこから半年間は追いかけるようにしている。更にそこから推しが大切な存在に昇格するほどになったら、自分の手の届く範囲で新しい作品も見つつ追い続ける(とはいえここまでの存在になれる作品と推しは本当にごくわずかなのだが)。
また、私は女子キャラアニメをできる限り早く見て女子キャラを観察したいので初放送の時に見るようにしているが、中には初放送の時に見ずに少し落ち着いてからもしくは旬に左右されず好きな時に動画配信サイトでゆっくり見たい人もいるはずである。旬のコンテンツを追うだけがオタク活動ではないはずだ。
書店の雑誌コーナーを見てみよう。マイナーなスポーツ、バイク、園芸、盆栽、インテリアなどの様々な雑誌がある。それらを見ていると私が見ている世界は狭いものだと思うし私が全く知らない世界が広がっているのも分かる。興味がないのでそこに入ろうとは思わないが。
他にもかつてCDやMDの登場によりオワコンだと言われていたカセットテープは今になって再評価されており、家電量販店でも他の録音メディアと共に売られている。CDはともかくMDは姿を消しているのにもかかわらずだ。カセットテープのように作品だって何年も経ってからリメイクされたり再評価によって人気になることだってあるのに。私の中ではタイムボカン24がそうだった。
話題にならなくなった、これまで保っていた勢力に陰りが見えたりしただけでオワコンだのなんだの騒ぐ奴はなんなのだろうって思う。ブームや旬が去っても自分が好きな物や作品をオワコンだと言われたら誰だって不快な気持ちになってしまうだろう。
お前の中ではオワコンでも私の中ではオワコンじゃねえんだよって声を大にして言ってやりたいものである。やはり他人の評価なんかあてにするよりも自分軸を持つことがオタク活動には必須であると改めて感じた。
何年たとうが数人でも支持者がいればオワコンじゃない
私は発表から何年経っていたとしても、作品に興味を持ち支持している人間が数人であってもいるのであればその作品がオワコンになることはないと思っている。真にオワコンになるのは誰もが興味を示さなくなったときであると思う。
何でもかんでもブームが去ればオワコン扱いする人間は愛のない人間なのだろうとしか私は思えない。私にだって確かに興味のある推しや作品を入れ替えることだってある。しかし、「女子キャラクター」というジャンルの全体から撤退することは私が死ぬまでないと思っている。
そもそも多くの人に支持される有名な作品ばかりが正しいわけじゃない。クソアニメと呼ばれる作品の中にこそ素晴らしい個性を持った女子キャラがたくさん埋もれていると私は思うのである。中には10~20年後にリメイクされて復活する作品だってある。
そんな私は今ではオワコンの基準に該当するであろうタイムボカン24の3期もしくはタイムボカンシリーズの新しいリメイク作品の放送を待っている。心の底で願い続ければ叶うと信じてこれからも待ち続けるつもりだ(現状ポケモンとイナズマイレブンのアニメが悲惨なのでタイムボカンしか希望がないのもあるけど)。
コメント
今回の記事を読みました。言われてみたら確かにやけに流行りを気にしている人達多いですよね、特に若い人については多くみられます
ポケモンなどのアニメやカセットテープ以外にも、
麻雀、囲碁、将棋(今は人気ですが)などのボードゲーム、釣りや盆栽、切手収集、鉄道観賞などを趣味をしている人がいると思いますが、それが趣味なんだと若い男性や女性に言ったら、「おじさん臭い」とか記事の通りに「オワコンだよね」とか「今の流行りわかってる??」などなど言われることが多くありました。(ネットなどみたのもありますが、)
このように好きなものが流行りではないとかオワコンだと平気で言える人達が恐ろしく感じます
私が思うには今の流行りについていけない知らないようでは一般の周りからはぶられる、会話出来ないんじゃないかなと感じます(私は、そんな事を気にせず好きなものを重視に行ってはいますね)
このように、人気だった商品やアニメをオワコンだとか時代遅れとか言われることによって、これもあくまでも私の思うことですが、昭和にすがりついている、昭和、平成初期の頃または昔の方が良かったなと思ってしまう原因の一つじゃないのかなと感じます
一力篤史様 コメントありがとうございます。
私は一力様が挙げているものに関しては全くオワコンではないと私は思います。麻雀などは雀荘やクラブのように人が集まってできる施設が今でもありますし、釣りや鉄道に関しても私の住む場所の近所で釣り堀で釣りをしている人やあまり人のいない踏切で鉄道を撮影している人たちをたくさん見かけます。盆栽も書店の雑誌コーナーにそれらを取り扱った雑誌もあります。切手も日々新しい記念切手が発売されています。
自分の好きだったものを時代遅れと言われたことが「昔はよかった」を生み出してしまうですか・・・確かにそうなのかもしれません。しかし、それで私の好きな女子キャラクターを性的だ気持ち悪いなどと言われれば昔はよかったにどうしても反発してしまいますね。女子キャラクターはいなくても官能小説などは昔から存在したわけですから。案外流行ってしまうということ自体が厄介なことなのかもしれません。私にとってはオワコンも昔はよかったも悪魔の言葉のように思えてしまいますね。