アニメオタクは略してアニオタと呼ばれる。私も少し前まではアニオタであった。しかし今は自分で女子キャラクター研究家という独立した立ち位置に勝手に移行している。
こうなってしまったのもアニオタであることが辛くなってしまったのが原因なのだが・・・今回は私がアニオタの括りから抜けようと思ったときの話を書こうと思う。
アニオタの多くは箱推しばかりで私には嫌いなキャラがいることに温度差を感じ始めた
女子キャラクターアニメの女子キャラクターというのは7割ほどが友好的な性格に設定されていることが多い。しかし残りの3割ほどは受け入れがたい厳しい性格をしている(とはいえ女子キャラクターの本質は都合よく作られているのだが)。
しかし少なくとも私の周辺のアニオタの大半はキャラクターよりもストーリーを楽しんでいる人の方が多かった。私は女子キャラクターに興味があるので、アニメは女子キャラクターの行動や言動を観察することを第一にしており、ストーリーは二の次なのである。それに加え、私にはアニメ視聴の際には以下のこだわりのようなものがある。
・推しが事故病気他殺問わずに死亡したらその作品の視聴をすぐに取りやめてその作品から撤退する(推しがいないその作品には興味がなくなるのに加え、推しが死亡したことがスタッフへの恨みになるため)。
・推しが悲惨な目に合うシリアスな展開は飛ばす(推しの苦しみは私の苦しみでもあるため連動して精神的に苦しくなる)。
・推しが映っているシーンを何度も視聴する(出番が遅い推しの場合OPを何度も見る。しかも推しが映っている部分だけ)
・推し以外の女子キャラに興味を持てなかったり、態度や性格次第で嫌いになったりする。
・嫌いな女子キャラクターに対してはどんな過去があろうと、一切の情を持てない。
こんな症状があったので、友人にお前ありえないアニメの見方してるんだなもったいない奴だ!と言われてしまった。そこから私とアニオタとの間に非常な温度差を感じるようになってしまったのである。
また、女子キャラクターが好きなだけで、女子キャラクターを見て豚のように咆哮を上げる萌豚とかいう明らかに見下したような括りに入れられてる感じもあった。私は女子キャラクターを可愛いと思うことはあっても、女子キャラクターを見て豚のように鳴いたことはないし、ブヒるなんて行動をしたこともない。
他にも美少女系女子キャラクターアニメが好きな奴は犯罪者予備軍というレッテルを貼られそうになったこともあった。私は女子キャラクターは好きでも人間は老若男女とわず嫌いだし、人間と女子キャラクターは似てるだけの別の種族だと思っているので、人間に欲情したことなんて一切ない。
私にとってアニオタ=萌豚で犯罪者予備軍だと思われることは非常に辛かったのである。
自問自答の末行きついた場所
私はこれらのことから自問自答するようになった。私は本当にアニメが好きなのか?実はそうではなくて女子キャラクターが好きなのであって、アニメは女子キャラクターを見るための媒体として見ているだけに過ぎないのか・・・だが、イナズマイレブンやタイムボカンのような作品は純粋に好きで見ている・・・もうわからなくなっていった。
しかし推しと敵対関係に合ったり、私は推しに危害を加えようとする女子キャラクターにいい顔なんかできるはずもない。辛くなってしまった私はアニオタを引退したほうがいいのではないだろうかとカウンセラーさんに相談した。そんな私にこんな言葉をくれた。
「別にいいじゃない。女子キャラクターであっても好き嫌いがないほうがおかしいよ?」
私はこの言葉を聞き人間と同じで性格や価値観、そのキャラの動き方によって嫌いな女子キャラクターが発生するのはおかしいことではないんだと思えるようになった。だからこそ私は推しには優しい顔を向け、敵対する者や嫌いな相手には冷たい態度を取っている。推しの死亡が発生するなど最悪の時は作品自体を切り捨てることもできるので、少し気が楽になった。
女子キャラへの愛はしっかりとある、だけどすべてのキャラを推しにはできない
女子キャラクターによって態度を変える私ではあるが、女子キャラクターという種族に対する愛は持っている。そもそも愛がなければ、アニメの視聴どころかこのようなサイトを作って作品への評価をしたり、女子キャラクターの研究などやったりしないだろう。
しかし、全ての女子キャラクターを好きになることができないのもまた事実だ。推しと敵対している女子キャラクターに対して友好的に接することなどできないし、価値観が不一致ならどれだけビジュアルが好みの女子キャラクターであってもつらくなるだけだ。
それだったら推しを徹底的に研究する方向に切り替えようと思い、アニオタというアニメを総合的に見る立ち位置から女子キャラクター研究家という人様の作品を参考にしながら、自分の作品を作る立ち位置に自ら移動したのである。
今では立ち位置を変えたおかげで思う存分やっている推しには愛を受け入れらない相手には怒りを向けても罪悪感を持たなくなったので前よりアニメ作品の視聴が気楽にできるようになっている。上記のアニメ視聴の際に発動してしまうこだわりについても受け入れられるようになった。萌豚や犯罪者予備軍と言われようと一部を除いて該当しないと思っている。
誰が何と言おうと今の私は女子キャラクター研究家だ。アニオタじゃない。
コメント
自分も好きなキャラは一つの作品につき、一人多くても二人までですね。自分は狭く深くのタイプで一つの作品や一人のキャラにのめり込むので男女共に好きなキャラクターの数自体はそれほど多くないかもしれません。好きなキャラが悲惨な目にあうのが辛いというのは自分も同じです。争いがほとんどない日常系はともかく、シリアス系作品のキャラを好きになった場合そのキャラが悲惨な事になった時に鬱になることがよくありました。ジョニーさんに質問があるのですが、好きなキャラが貶められている場合どうしたらいいと思いますか?最近自分の好きで尊敬するキャラが公式によって本来のキャラとはかけ離れた別物にされ、その影響でそのキャラを馬鹿にしたり、クズ呼ばわりする人間が増えて辟易しています。なんとか掲示板などで反論しているのですが、多勢に無勢状態でどうしようもありません。いったん距離をおいた方がいいのでしょうか?そのキャラを尊敬する気持ちは今も変わらず、そのキャラを貶め続けている公式には怒りしかわきません。
二次元だけが癒し様 コメントありがとうございます。
女子キャラクターの運命を握っているのは原作者と公式であるとはよく言ったもので、正にその通りなんですよね。恋愛系なら男と幸せになるのはメインヒロインだけで他は当て馬で最悪の場合悪役に変貌してしまう場合もありますし、シリアス・鬱系なら最悪の場合死亡することもありますからね。公式がそのキャラを貶める加害に加わっている場合、もうその公式は見捨てる方がいいのかもしれません。女子キャラクターに格差をつけたり、一定のキャラを性格悪くしたり、別キャラが有利になるよう出番を削ったり、貶めたりするような監督にはろくなのがいないように思います。そういった流れに乗って原作者が設定を変えてしまう場合もあるんですよね。ですがそういった作品の方が人気になったり話題になったりするんですよね・・・正に悪循環。私も推しに控えめだったり温和だったりする子が多めなので高圧的なタイプに欠点を突かれて言いくるめられるような小説を間違って読んで傷ついてしまうことが多々あるのでそのお気持ちはよくわかります。
それでもそのキャラが好き、尊敬できるという気持ちがあるのなら作品とキャラを切り離して考えるのがいいと思います。その作品の所属であることを意識しないようにしてそのキャラ自体に愛を注いだり、二次創作的な物語を造りそこで活躍させてあげることで少しは良くなるのではないかと思います。著作権などは向こうにあるので自由にできないという欠点もありますが。
掲示板でキャラを叩いて騒いでいるのは自分の推しが酷い目にあってないのをいいことに調子に乗ってそのキャラを叩いて騒いでいる奴か作品の信者を装って実際は愛していない暇人という救いようのない奴らなので純粋に作品やキャラが好きなのであれば掲示板というコンテンツ自体に干渉しない方がいいと思いますね。人間は著名性のある掲示板では攻撃的になりやすいですから。