皆さんは学校に通っていて皆勤賞という賞を聞いたことはないだろうか?皆勤賞というのは学校に休まずに出席することでもらえる賞であり、大半の学校の場合達成すると記念品や賞状を貰うことができる。
私もかつては皆勤賞を貰うべくいじめに会おうが帰れと怒鳴られようが、死ねと言われようが物を盗まれようが耐えに耐えて学校へ行っていた。というのも当時の私は皆勤賞を取ることがいじめ連中への復讐になるとも思っていたからだ。
だが、最近は皆勤賞自体を恐ろしいものではないかと思うようになっている。今回はなぜそう思うようになったのかを書いていこうと思う。
私の皆勤賞の思い出
本題に入る前に少しだけ私の皆勤賞の経験を話すことにする。私は小中ではいじりやいじめに耐えながらも学校に通っていたので皆勤賞をもらうことができていた。しかし、高校ではもらうことができなかった。というのも
高校3年の冬に過労で倒れて風邪になってしまったからである。
私にとって高校の皆勤賞は復讐だった。咳喘息を知ろうともせず勝手にインフルエンザ扱いをして暴力や暴言で私を罵倒し続けた奴、友人面して調子のいい時や自分が有利な立場にいる時は私を罵倒する奴、集団で運動神経の悪さを攻め立てた奴・・・挙げればきりがないがそういう奴ら全員に対する復讐でもあったのだ。
奴らにとって不快な存在である私が皆勤賞になれば数の暴力に勝つことができなくてもと考えていた。しかし高校3年の時のたった1日倒れてしまっただけで、その復讐を果たすことは永遠にできなくなってしまった。
また、私の高校は記念品をくれるタイプだったのだがその1日休んだだけでもらえなかった。私は復讐を達成できずに苦悩に見舞われることになった。こうしてすべてが無駄になってしまった私は自信を損失した。
皆勤賞によって休まないように育てられる
話を本題に戻す。皆勤賞というのは一見素晴らしいことのようにも思えるのだが、裏を返してみると将来仕事に就いた際の有給休暇の取りづらさを助長しているように感じる。
皆勤賞というのは休まないのが偉い、すごい、あたりまえと言っているようなものなので逆に休みがちな人は悪いことをしているダメな人間だと言っていると取ることもできる。私は休みを取ること自体は悪いことではないと思っているので尚更そう思うようになった。
小学生のころから皆勤賞という賞を作ることで学校を休みににくい生徒に育てる。それによって会社などでも休まずに働いてくれる人間を作り出す。やっぱり学校教育って洗脳なのかもしれないなと思う。そう考えると高校の皆勤賞取らなくてよかったのかもしれない。
皆勤賞は失くしたほうがいいのではないだろうか
そもそも、未だに学校に必ず出席するのが当然と言う風潮がまかり通っているから
いじめを受けた人間や学校でひどい目にあった人間が休みづらい状況が今でも続いているのではないだろうか?
そういった人間に向かって強くなれよ、頑張って行きなさいというのは簡単だ。なぜなら自分が受けているわけでもない痛みに対して人間は鈍感になれるからだ。だが、そんな精神論や根性論で問題が解決するのなら、不登校やいじめは問題にならないはずだ。
皆勤賞を達成できるのは心身ともに元気でいじめも受けておらずに登校できる人間か、私のように休めない理由があって復讐などのために行えるほどの気力がある人間ぐらいだろう。どうしても休みがちになってしまう理由がある人間にとってはそういった
私は皆勤賞よりも人それぞれの優れた部分に集点を当ててそこを尊重して認めるようなシステムやむしろ逆に学生の頃から1年に数回使える平日の休日を与えるようにして休み方を教えて行った方が何倍も良い結果が出るのではないかと思っている。
毎日出席できることに重さを置いていると、それを達成できない人たちは苦しんだり、自信がなくなったりしてしまうし、皆勤賞を達成できた人の頭にも気づいた時には辛くても出席することが大切という考えが根付いて、身体が悲鳴を上げるほど辛くても休めなくなってしまう。
実際、私も大学に入った後出席するのは当たり前という考えがあったので授業を何のことわりもなく休む人間がいたことにすごく驚いた。なので、私は皆勤賞による休めなくなることがもたらす悪影響を恐ろしいことのように感じてしまうのである。
コメント
確かにその通りだと思います
私個人としては、特に高校生または社会人からがもっと恐ろしく感じます。
私が見た中で、記事と同じ感じになってしまいますが、辛くても、熱出ても、空元気で会社なら出社する。学校なら出席する特に部活動が目立ち、休みが悪と感じる人達がかなりいました。
私自身恐れていた事は、休んだ事によって皆勤賞を目指してる人(かわかりませんが)やクラスメイト、部員たちから、「俺らは頑張ってるのに、なんでお前は休んだ?(早退した?)」と責められ、相手にされなくなり、会社または学校に行きにくくなる事でしょう
確かに休み過ぎるのも良くないですが、私も皆から責められない納得する、程よい休みの取り方を教えて行ったほうがいいと思いますね
一力篤史様 コメントありがとうございます。
会社によっては体調が悪ければ休むように言ってくれる所もあるのでしょうが、高校は根性主義で体育会系ばかり集まっていたら地獄ですね。私は逆に風邪ではないけれど咳が出る症状に見舞われたことがありまして(咳喘息というアレルギーです。詳しくは過去記事に書いてあります)、周囲の人間に帰れと叩かれたことがありましたね。正直これが風邪だったら休みたいなんて考えてました。体調が悪い時に空元気で出社して、風邪やインフルエンザなどのウイルスが職場に蔓延して会社の全員が病気になってしまうことの方が私は恐ろしいですね。昔の人間はそのようなことを考えなかったのかというのも疑問に思います。
皆はがんばっているのになぜ休んだというのは同調圧力のいい例ですね。今はどうなのかはわかりませんが、無遅刻無欠席をクラスの目標にしているクラスを見たこともありました。私は記事の通り皆勤賞は素晴らしいことと言い聞かされて育ったので、当時は疑問にも思いませんでしたが・・・風邪だって医者に行かず放置しておけば重病につながる可能性だってあります。意地でも出席することが偉いではなく、体調が悪かったら休まなければならないと言う風に日本の人間は意識を変えて行った方がいいようと思いますね。