今年出会った推しキャラと旅するポケモンシャイニングパールプレイ記 その7

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やっとパルキアの所まで行けた・・・そしてバッジも全部入手!あとはポケモンリーグだけだ。

簡単な登場人物紹介

スミレ・・・主人公の女の子。一部のポケモンの考えを読み取ることができるという特殊能力を持つ。先祖が偉大なことをしたノートを残しているというが・・・?

クロハ・・・ドダイトス♀。スミレがナナカマド博士から譲り受けた最初のポケモン。結構気が強い。

ヒロミ・・・レントラー♀。関西弁で話すチームの特攻隊長。

フウカ・・・色違いムクホーク♀。他メンバーに比べると優しげな性格。

シズク・・・マリルリ♀。ノモセ大湿原出身の物静かな策士。

レミ・・・ギャロップ♀。ぶりっ子気味だが、その才能は未知数。

ミリカ・・・ユキメノコ♀。乱雑な話し方をするが、中身は結構繊細。

トオコ・・・ルカリオ♀。鋼鉄島にいたゲンから貰った卵から生まれた。誠実で実直なところがある。

乗り込めギンガ団アジト

スミレたちはアグノムたちを助けるべく、ギンガ団アジトことギンガトバリビルのあるトバリシティへ着いた。

「戻ってきたはいいけど、どうすればこのアジトに潜入できるのかしら・・・」

スミレは何気なくビルの前のギンガ団に話しかけた。しかし彼はスミレにおびえてそうこのカギを落として逃げていってしまった。

「倉庫の鍵・・・そうよ!前にコウキを助けた倉庫よ!この鍵があればあそこからなら入れるかも!」

スミレたちは倉庫の鍵を使い、倉庫の扉を開くことに成功。倉庫はやはりアジト内部の一部に繋がっていた。スミレたちは立ちはだかるしたっぱや研究員を退け、倉庫の奥地でギンガ団の鍵というカードキーを発見した。

「これが扉を開くカギね・・・」

「スミレ・・・多分この倉庫は本拠地とは繋がっていない・・・」

「それってどういうことなのよシズク?」

「トバリビルの正門から入りなおす必要があるってこと・・・」

「なんだそんなこと。それなら倉庫から出て本拠地に乗り込むだけよ!」

スミレたちは倉庫を出るとギンガトバリビルへ行き、鍵で扉を開けて突入した。更に手ごわいしたっぱたちを退け、ついにボスの部屋にたどり着いた。

「さあ、もう終わりにするわよボス・・・ってあんたはアカギ!?」

スミレが驚くのも無理はない。そこにいたのはカンナギタウンで会ったアカギだったのだから。

「・・・そうか、君が報告にあったギンガ団に逆らっているポケモントレーナーか。こんな子供だとは思わなかったよ。ギンガ団の幹部たちがてこずらされたと聞いていたのでね。」

「言いたいことはそれだけ?あんた自分が何してるか分かってんの!?」

「いや、ここに来た理由は分かる。ユクシー、エムリット、アグノムのことだろう。あいつらはもう必要ない。君が引き取ってくれるなら処分する手間が省ける。」

「あんた、自分が何言ってるかわかってるの・・・?この冷血!」

「なんとでもいえばいい。それよりも、ギンガ団に盾突く君の力を見せてもらいたい。」

「いいわよ。その腐った性根叩きのめしてやるわ!」

アカギの手持ちはヤミカラス、ゴルバット、ニューラでそんなに強いわけでもないので軽くあしらった。

「面白い、そして興味深い・・・その力の源はポケモンへのやさしさというわけだ。もったいない、そんなものはまやかしだ。見えない物は揺らぎ、消えてしまうものなのだ。死んでしまえばなくなるものだ。だから私は全ての感情を殺した。」

「あんた、それ正気なの!?いい加減にしなさいよ!」

「まあいい、君とは分かり合えないだろう。ただ一人で来た君のその強さと勇気は認めよう。私はポケモンの力を私自身の力とする。3匹を助けたいならこの先のワープパネルに乗ればいい。私はテンガン山に向かう。そこから頂上に登り、全てを終わらせる・・・」

アカギはそう言って去って行った。

「スミレ・・・アカギを追うの?」

「・・・今はアグノムたちを助けるのが先ったら先よ!」

スミレは奥の部屋のワープパネルに乗った。その先にあったのは怪しげな研究施設。最奥に行くとサターンがアグノムたちを捕らえている機械の前に立っていた。

「サターン!アグノムたちを離しなさい!」

「お前、ポケモンを助けるためにわざわざここまで?ボスはなぜこんな子供を自由にさせておくのか・・・私たちギンガ団は必要なものを独占し、いらないものは捨てるだけだというのに。」

「あんたの言ってること、わかんないわ。」

「まあいい、せっかく来てくれたんだ、ギンガ団なりのもてなしをしよう。リッシ湖で何もできずにやられたリベンジもあるがな。行け、ユンゲラー!」

「ユンゲ!」

「いいわ・・・また何もさせずに倒すまでよ!ミリカ!たたりめ!」

「オラァ!やってやるぜ!」

ミリカのたたりめは一撃でユンゲラーを潰した。

「ゲラ・・・」

「ふん、完封されてたまるものか、ドーミラー!」

「ドミ!」

「レミ!かえんほうしゃ!」

「燃え尽きちゃえ!」

レミのかえんほうしゃはドーミラーを火だるまにした。

「ドミー!!!」

「・・・ふん、ドクロッグ!」

「ドグッ!」

「クロハ!今回はあんたにお願いするわ!じしん!」

「行っけええええ!!!」

クロハのじしんはドクロッグに大ダメージを与え、一撃で倒した。

「ドグー!!!」

「・・・やはり強いか!だが哀れだな。」

「何もできずに負けたからって負け惜しみ?情けない奴ね!」

「なぜおまえはそんなに強い・・・まあいい、こいつらはお前が好きにしろ・・・」

サターンは完封されたことに悔しさを覚えたのか、機械から退く。

「アグノムたち、今すぐ助けるから!」

スミレは機械を操作してアグノムたちを解放した。自由の身になったアグノムたちはどこかへ飛び去って行った。

「ボスは3匹の身体から生み出した結晶であかいくさりを作り出した。それこそがテンガン山で何かに使うために必要なものらしい。」

「あやふやね・・・もっと詳しく教えなさいよ!」

「私にだってボスが何をするかなど知ったことではないさ。」

サターンはそう言って姿を消した。

「本当の戦いはここからってことね・・・さっさとアカギがやろうとしていることを止めるわよ!」

スミレは信頼できる仲間たち共に、テンガン山の頂上へ向かうのだった。

空間の神パルキア

テンガン山の頂上はキッサキシティへ向かった場所とは違い、ヨスガシティ付近の入り口から出ないといけない場所にあった。しばらく奥に進むとアカギに指示されてスミレを止めようとするしたっぱたちの姿も見えてきた。しかし、ここまできたスミレたちにとってしたっぱたちなど時間稼ぎにもならない雑魚であった。

「アカギに従っている奴らは一人残らず蹴散らすったら蹴散らすのよ!」

「「「くそ・・・子供のくせに!!!」」」

「この辺まで来ている奴らだからか結構強いね!」

「野生ポケモンも結構手ごわい・・・」

「ドータクンが浮遊なのか耐熱なのかわからないもんね。」

「弱音吐いてる暇はないわ!」

スミレたちは野生ポケモンやしたっぱたちを蹴散らしながら、テンガン山の頂上にあるやりのはしらを目指す。そしてついにテンガン山の頂上にたどり着いた。そこは異様な空気が広がっている場所であった。

「ここが頂上・・・?」

「奥にアカギがいるはずよ!」

スミレたちは奥に進む。するとアカギがアグノムたちから作り出したあかいくさりを使って謎の儀式を始めようとしていた。

「・・・今すべてが終わり、そしてすべてが始まる。あかいくさりを使って異次元の扉を開いてやる。そして私のために力を使え、神話のポケモンパルキアよ。」

「パルキアって確かカンナギタウンで見た・・・」

アカギは儀式でパルキアを呼び出した。空間の神パルキアは本当に存在したポケモンのようである。

「・・・これですべてが破壊される。争いもなくなるのだ。これは私にしか止められない。」

「何を・・・したっていうの?」

「これがシンオウ地方を生み出した神話に残っているポケモン、空間の神パルキアだ。今の世界を私が望む究極の世界にする!そして私はその世界の神となるのだ!」

「ガギャギャアっ!」

アカギはいたって冷静だが、パルキアはなんだか苦しそうである。

「狂ってる・・・」

「見てるだけで気持ち悪い・・・」

「だけどあたしたちがやるしかないでしょ!」

スミレたちはアカギの元へ行こうとするが、まだ残っていた幹部のマーズとジュピターに止められた。

「そんなに急ぐんじゃないわよ。ボスと戦いたい気持ちなんとなくわかるけど先にあたしが相手させてもらうわ。貴方には今までさんざんコケにされてきたしね。」

「その次はあたし。あなた強いかもしれないけどあたしたちも本気出すわよ?」

「幹部の連戦はつらいわね・・・きついけどこれはもうやるしか・・・」

スミレがバトルの構えを取ろうとしたその時、カケルが走ってやってきた。

「待てってんだよ!オレがいないのに勝手に面白そうなこと始めるな!」

「ふん、誰かと思えばエイチ湖で泣いてた子じゃない。ちょっとは強くなったの?いいわ!2対2で相手してあげる。」

「カケル、大丈夫なの!?」

「当たり前だ!オレも最強の仲間を6体そろえてきたんだ!行くぞ!」

こうして、カケルとの共同戦線でバトルが始まった。カケルの手持ちはゴンベが新たに加わっており、ムクバートとモウカザルは最終形態になっていたがロゼリアとブイゼルは相変わらず未進化のまま。マーズとジュピターの手持ちはドーミラーとゴルバットを1体ずつにエースのブニャットとスカタンクといった前とほとんど変わらない構成。12対6だったのもあって圧勝した。

「「負けた・・・」」

「カケル、やったわね!」

「へっ、俺のポケモン強くなっただろ!オレも強くなれるんだよ!・・・とはいえ、これが今は限界かな。スミレ!これ使ってやる!」

カケルは手持ちの回復アイテムをクロハ達に使った。

「いいの!?」

「後は任せたぜ!」

カケルはそう言って去って行った。そのころ、パルキアの力は更に強くなっていた。

「おお!パルキアこれは・・・!素晴らしい、美しい!まさに新しい宇宙の誕生だ!」

アカギはパルキアの力に喜ぶ。しかし、その直後ユクシー、エムリット、アグノムの3体が現れ、あかいくさりを消し去った。そしてアグノムたちはどこかへ飛び去って行った。

「アグノムたちがあかいくさりを消し去った・・・?助けに来てくれたってこと?」

「あれは助けてくれたスミレへの恩返しやな。」

「ああ、アタシもそう感じるぜ。」

しかしアカギはその結果に唖然とするばかりである。

「あかいくさりがなくなってしまった・・・?それになぜエムリットらがお前のそばに現れる?いや、それよりもだ・・・宇宙が消えただと!!!許さん・・・あいつらをもう一度捕らえ、あかいくさりを作り出してやる!その前にお前を叩きのめそう!」

「たくさんのポケモンにひどいことをしたくせに何を言っても分からなそうね・・・あんたたち、やるわよ!」

「行け!ドンカラス!」

「トオコ!はどうだん!」

「うん!」

はどうだんが命中しドンカラスに大ダメージを与えた。しかし、アカギはドンカラスを戻し新メンバーと思われるギャラドスを出してきた。

「交代だ、ギャラドス。」

「ギャラ!」

「ならこっちも、ヒロミ!」

トオコを戻しヒロミに交代するがギャラドスはトオコを倒すためなのかじしんを選択しており、ヒロミが大ダメージを負ってしまう。しかし余裕で持ちこたえた。

「こんな程度で負けてられへんよ!」

「ヒロミ!10万ボルト!」

ヒロミの10万ボルトがギャラドスを叩きのめす。

「グアアアアア!!!」

「よし!」

「ふん、マニューラ。」

「マニュ!」

アカギはエースと思われるマニューラを出してきた。

「レミ!行って!かえんほうしゃ!」

「もちろんだよ!」

レミのかえんほうしゃはマニューラを火だるまにした。

「マニュ・・・」

「チッ・・・クロバット。」

「クロバ!」

「今度はミリカお願い!れいとうビーム!」

「任せろ!」

ミリカの放ったれいとうビームはクロバットを倒した。

「クロ・・・」

「まさかまさかっ・・・わたしが負けるかもだとッ・・・」

「よし、いいわよ!これでもうあいつの手持ちは満身創痍のドンカラスだけ!クロハ、とどめよ!」

「任せなさい!」

アカギは観念したかのように最後に残ったドンカラスを出し最後の抵抗をしようとするが・・・

「ドンカラス、エアカッター。」

「クロハ、ウッドハンマー!」

互いの技がぶつかり合う。しかし、弱点を突いたとはいえ、威力の低いエアカッターではクロハの耐久を削り切れず渾身のウッドハンマーが命中し、ドンカラスは倒れた。

「カラアアアアアアッシュ!!!」

「認めるか!神話の力を従えたのではなくわがものにしたというのに!」

「あんたには大事なものが欠けている。それだけは分かったわ。」

「お前にとって本当の究極とはなんだ?本当に美しく輝く幸せを知っているのか?まあいい、私はいつか必ず神となってみせる。そして究極の者を自分のものとしてやる・・・」

アカギはそれ崖言うと姿を消した。

「たぶんあんたが神になれる時は来ないでしょうね・・・」

スミレは小さくそう言った。その直後ナナカマド博士とコウキがやってきた。

「おお、空間の神パルキアが・・・怒っているのか悲しんでいるのか・・・」

「ナナカマド博士にコウキ。遅かったわね。」

「わたしにはパルキアがスミレを待っているように見える・・・何を試そうというのか・・・スミレ、パルキアと向き合ってその心を聞くのだ!そうすればあかいくさりで無理矢理呼び出され力を使わされたパルキアの暴走も止まるだろう・・・」

「スミレ、ボクからもお願いだあのポケモン助けてやってよ!ギンガ団に無理矢理呼び出され、苦しんでいるポケモンを・・・」

「そうね・・・ここまで来たら後には引けないってことね。あんたたち、もうひと頑張りよ!」

スミレはそう言ってパルキアに近づく。やはり伝説のポケモンだけあって技も強くかなり厳しかったがあくうせつだんを無効化できるフェアリータイプのシズクを中心に立ち回り、捕獲に成功した。

「よし!捕まえた。」

「スミレ!お前は何という・・・本当によくやってくれた!これほどドキドキしたことは60年の人生で初めてだ!」

「そうなんだ・・・」

「博士ってばあのあと色々調べて・・・それでスミレの事すっごく心配してさ、ここまで来たんだ。スミレが無事でよかったよ。帰ろう!」

「そうね。」

スミレたちはそう言って帰って行く。パルキアのいなくなった場所を見てナナカマド博士はこういった。

「誰かの未来は何者かによって奪われるものではないのだ・・・」

最後のジム

パルキアの件を解決したスミレたちは最後のジムがあるナギサシティへ向かった。停電問題はようやく解決したようで、道も通れるようになっていた。町の入り口では四天王のオーバに出会い、彼によるとジムリーダーのデンジは手ごわい挑戦者がいないことで退屈し、ジムの改造ばかりしているらしく、停電の原因もそれなんだとか。

「オーバの話を聞く限りなかなかくせ者のジムリーダーみたいね・・・」

「ジムにも戻ってないみたいだし、探しに行った方がいいんじゃないかな?」

スミレたちはデンジを探す。ナギサシティの灯台にいたデンジに話しかけると、スミレたちが弱ければジムリーダーを休職してポケモンリーグで戦うという発言をしてきたので負けられない戦いとなってしまった。

「随分と冷めてる感じの人だったわね・・・」

「私たちが本気で戦えば、少しは考えを変えてくれるんじゃないかな。」

「それもそうね、最強のジムとやらに挑戦ったら挑戦するわ!」

ナギサジムはスイッチを押して回転式の通路を回して先に進むという造りになっていた。多分デンジが改造したものなのだろう。ややこしい通路と手ごわいトレーナーたちを退け、スミレたちはようやくデンジの元にたどり着いた。

「デンジ!勝負しなさい!」

「来たか・・・さて、挑戦者。たまにオレと戦えるトレーナーがいるけど、みんなつまらないというか・・・手ごたえがないんだよ。」

「随分冷めた対応してくるわね・・・」

「・・・まあいいや、オレがジムリーダーのデンジ。シンオウで一番のジムリーダーと言われるが、オレにポケモン勝負の楽しさを思い出させてくれる、トレーナーであってくれ!行くぞ、ライチュウ!」

「ライ!」

「ミリカ!」

「任せろ!」

「ボルトチェンジ!」

デンジは先鋒のライチュウにボルトチェンジを指示。ミリカにダメージを与えつつ、エテボースと交代した。

「うおっ!交代技のくせになかなか強い攻撃だ・・・」

「大丈夫なの?」

「エーボ!」

その後、ミリカのおにびはエテボースに命中し、エテボースがやけど状態になった。

「あいつは確かノーマルタイプ・・・祟り目は効かないわね。」

「どうすんだよおい。」

「しょうがないわね、ミリカ!れいとうビームで攻撃!」

「おらあ!」

「エテボース、10万ボルト。」

エテボースの10万ボルトの威力は大したこともなかったがミリカのれいとうビームはエテボースに大ダメージを与えた。

「とどめよ!れいとうビーム!」

「オレはエテボースを回復させる。」

デンジは回復アイテムを使い、エテボースを全快の状態にした。

「これじゃ不利ね・・・トオコ!」

「任せて!」

スミレはミリカを下げ、トオコに交代した。

「はどうだん!」

「10万ボルト!」

互いの技がぶつかり合う。先制したエテボースの10万ボルトはトオコを麻痺にしたが、返しのはどうだんを受け、エテボースは倒れた。

「エーボ・・・」

「正直危なかった・・・」

「なかなかやるんだな。ライチュウ、もう一度頼む。」

「ライ!」

「レミ!お願い!」

「いいよっ!」

「10万馬力!」

しかし、ライチュウは地面技を軽減するシュカのみを持っており、10万馬力を耐えてほっぺすりすりからのボルトチェンジで戻っていってしまった。

「また!?」

デンジは水タイプのオクタンを交代で出してきた。

「オクターァン!」

「あいつは確か水タイプ・・・レミ!ヒロミと交代よ!」

「うん分かった!」

スミレはレミを下げてヒロミと交代した。しかし、デンジも色々考えているようで・・・

「おっしゃ!ウチがあんなタコやったるわ!」

「オクタンほう!」

「なんやこれ!?」

デンジの放ったオクタンほうによってヒロミは命中率が2段階も落ちてしまった。

「あかん、あのタコに攻撃命中させられるかわからへん・・・」

「それでもあんたを信じる!10万ボルト!」

「スミレ・・・分かった、いったるでえええ!」

ヒロミはなんとか10万ボルトを命中させ、オクタンは倒れた。

「オクタァァァン・・・」

「ライチュウ、もう一度。」

「ライ!」

「シズク!」

「なんで私・・・電気苦手なのに・・・」

スミレは何を考えたのか三度現れたライチュウに対して水タイプのシズクをぶつけた。

「どうした?水タイプを出すなんて」

「そんなわけないでしょ。シズク!アクアジェット!」

「!そうか・・・理解した・・・」

実はシズクはノモセ大湿原のマリルをそのまま育てたのではなくブイゼルとマリルを預かり家に預けて孵化した卵から生まれたマリルであったため、遺伝技としてアクアジェットを使えるのであった。ボルトチェンジを使われるのなら効果力の先制技で先に潰してしまえばいいというスミレの作戦で先制技を使えるシズクをぶつけたのだった。ちからもち補正かかったアクアジェットには耐えきれず、ついにライチュウは倒れた。

「ライ・・・」

「よし・・・やった。」

「シズクお疲れ様!クロハ!大将の相手は任せるわよ!」

「これがオレの切り札、レントラー!」

「トーラ!」

デンジは切り札のレントラーを繰り出した。威嚇でクロハの攻撃が下がった。

「じしん!」

「こおりのキバ!」

互いに弱点技をぶつけあう。クロハは氷技で大ダメージを負うが、じしんもレントラーの体力を大幅に削り、倒れてしまった。

「トラ・・・」

「よし!勝ったわ!クロハもみんなもお疲れ様!」

「まいったな・・・君の気持ち、ポケモンのひたむきさ・・・戦っているだけで熱くなる。とてもいい勝負だった。フッフッフ・・・ハッハッハ!」

「どうしたの・・・頭おかしくなっちゃった?」

「いや違う。久々に楽しいポケモン勝負だったってことさ。そしてこれからも君がどんな戦い方をするのか楽しみでたまらないよ。最後のバッジだ。受け取ってくれ。」

スミレはデンジからビーコンバッジを貰った。

「これがビーコンバッジ・・・稲妻のような勇ましさを感じるわ!」

「そのバッジがあれば秘伝技のたきのぼりが使えるようになる。ポケモンリーグに行くためには必要なものだ!そしてすべてのバッジがそろった今はどんなポケモンでも素直に君の言うことを聞くようになる!」

「これで秘伝技は全部使えるようになったわけね。」

「いよいよポケモンリーグにに挑戦だな。この町の北にある海を渡りチャンピオンロードを抜け、君の実力を見せてきたまえ!君なら四天王たちだって心躍るような戦いを繰り広げられるはずさ!」

「ありがとうデンジ!行ってくるわね!」

最強のジムリーダーとの戦いを終えたスミレはナギサジムを後にしたのだった。

現在の手持ち

クロハ(ドダイトス)♀ L57

ヒロミ(レントラー)♀ L54

シズク(マリルリ)♀ L55

レミ(ギャロップ)♀ L53

ミリカ(ユキメノコ)♀ L52

トオコ(ルカリオ)♀ L54

控え

フウカ(色違いムクホーク)♀ L48

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