仕事を選んで探すことの何が悪い

Pocket

私は、よく自分の希望する仕事を探している無職の人間に対して

「選ばなければ仕事なんていくらでもあるだろ!」

などという言葉をぶつけているの人間をよく見かける。私はこういった言葉を見るたびにあきれてものも言えなくなる。なぜならこの言葉は

「お前は会社に選ばれる立場なんだから、毎日勤務かつサービス残業ありの人並み以下の給与に加え人間関係最悪でいじめのある職場であっても勤められるだけありがたく思え!俺だって若いときはたくさんの苦痛を・・・以下略」

と言っているのと何も変わらないと思うからだ。そもそも現代には会社組織に属する以外の生き方だってあるし、働きやすい環境の整っているホワイト企業の数は非常に少ないだろう。それに加え障害持ちであったりしたら、ブラックどころか会社に入ること自体がさらに厳しくなる。それに輝く未来を信じて入社した会社に上のような待遇を強いられたら、相当の精神力がない限りは鬱や自殺にまっしぐらだろう。

私は適性検査やなどを経て自己分析をし、勤務条件なども吟味しながら自分に合った仕事を探したほうが選ばず無鉄砲に探していくよりはいいと思っている。今日はその理由を書いていく。

選ばずに入った会社は大抵長続きしない

まず言わせてもらうと、特に調べもせずに数撃てば当たる理論で運よく入社できたところは長続きしないと私は思う。それ以前に特に選ばず入った場合は、面接の会話で人事の人に見透かされて落とされる事も多いし、入れたとしてもミスを多発して内部との関係が悪化し結局辞めてしまうということが多いと思う。

この選ばなければ仕事があるという理論を語る人間が勧めてくる職には人手不足の小売業、介護職、交通警備員などがあるが、これらの仕事には臨機応変にミスなく素早く正確に物事をこなす力が必須であり、私のような一つのことを集中してやるマルチタスクができない型の発達障害を持つ人間には鬼門なのである。

特に介護職や交通警備員は少しのケアレスミスだけで人の命が失われる大惨事に陥る可能性があるほどの仕事だと私は思う。しかし、ミスを出さず臨機応変の対応ができなければできなければ根性なしだの使えない奴だのと言われる。

私自身も選ばずに入った派遣の仕事で業務すらこなせないことが続き、周囲からは圧力をかけられ、苦しんでいた時期が非常に長い。こんなのでは自信を無くしていき生きる気力も無くなりニートや自殺にまっしぐらである。こんな状況でも根性なしは死ねなどと言えるのなら、もう私はそんな人間にかける言葉もない。

そもそも世の中の人間は全員同じ構造でできているわけではないのですよ?選ばなければ仕事があると言っている人はそのことを理解しているのですか?

こんな無神経な発言ができる奴は恵まれた環境にいる奴か同調圧力をかけたがる奴

私はこんなことを平気で言える人間は自分は仕事に困ったことのない恵まれた環境にいる奴もしくは俺もやりたくないことして苦しんでいるんだからお前もそうしろ!と同調を求めてくるやつのどちらかだと思っている。

前者は今現在の苦しい労働環境では少ないだろうから、大半が後者なのだろう。仕事を選んでいる人間が選んでいるせいでいつまでも採用されないことで自分の負担が増えると思いイラついているのだろう。鬱憤を晴らすために質問サイトなどで選ばなければ仕事はあるという考えは間違っている~などと言っている人間を批判したりしているのだろう。

そんなバカなことをしている暇があるなら一々目くじら立てていないで大好きな成長と自分磨きにでも時間を使ったらどうなんだ?お前のためを思って言っているとか言うのなら、仕事を選んでいる人間に同調圧力をかけて追いつめるやり方は間違っている。障害持ちの人間は自分に合った仕事を見極めて選ばないとミスを多発してすぐに周りに疎ましがられるようになり、精神を壊して働くことすらできなくなるんだよ。それで最終的に自立できなくなったら私は潔く死を選びますよ。

それでも批判を続けると言うのなら、このサイトは発達障害で苦しんでいる人向けに書いているので、貴方の有益になる情報など一切ないのでとっとと他にでも行ってください。

苦痛なんて味わうだけ無駄なものだと思うし、自分の生活のほとんどを過ごす仕事を選んで何が悪い?私はそう思う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク