皆様は大縄跳びという種目をやったことがあるだろうか？そう、綱レベルの太さの大縄を回して中に入っている全員が一斉に飛ぶ、もしくは1人ずつ縄の前に待機してタイミングを見て次々と飛んでいくあれである。
私はあれで人生で一番の疲れを経験した。その場にうずくまってしばらくの間動けなくなったぐらいのである。そのため、運動会などで行われる集団で目標を目指す競技を未だに嫌悪感を感じてしまうぐらい嫌いである。一昔前に朝日でやっていた30人31脚とかいうのがあったが、（ああいうのはＴＶで放送されていた全国大会なので私のようにやりたくない子はいなかったかもしれないが・・・）あれと似たようなものはほとんどダメである。
今回は私がなぜ大縄跳びがいじめの原因になると考えているのか、その理由を私の辛かった経験を踏まえて説明していくことにする。
引っかかって軽蔑された経験
大縄跳びというのはなぜか運動会の種目に組み込まれていたり、球技大会やスポーツ大会のように大縄跳びの大会が学校内で開かれてることも多い。そしてそういう時になるとクラスで一丸となって優勝を目指そうとするという運動不得意な人間にとっては地獄のような一体感が生まれてしまう。
種目の内容も引っかからずに連続で飛んでその回数を競うというものなので人によって得意不得意が大きく分かれる。何度も引っかかると周りから嫌な顔をされたり、真面目にやれと他の体育の授業と同じように運動バカから説教が入る。跳べないと怒られ体力だけは失われていくので、休むために抜けようとすればクラス全員でやらなければ価値がないという一丸になって目標に向かう～的な理論を言ってくる。そしてこういう時こそ指導する側である担任や体育の教員が適切なフォローをすべきなのだが、私の周りは優勝優勝ばかりでそんな素晴らしい大人はいなかった。
私は体力が万全で全く疲れのない状態で15回も跳べればいい方なのだが、大会では50回以上跳ぶのは当たり前、目指せ100回とかいう思考だった。人生で一番の疲れを経験したのは中学生の時だった。休みなしで何度も練習をさせられた結果体からは異常ともいえる滝汗が流れ、その場にうずくまってしまい10分以上動けなかった。いじめ加害者だった奴は「楽しいよな？」とかお前馬鹿じゃないのかって言い返したいぐらいのことを言ってきた。楽しいわけあるか馬鹿野郎。もはや頭おかしい私が言うのもなんだが頭おかしい世界そのものだった。
学校内ごときの大会で優勝って嬉しいものなのか？
私は前から言っているが、学校内の大会ごときで優勝なんてしたところで嬉しさなど微塵も感じない。県の地区大会とか全国大会での優勝ならまだしも所詮は学校という狭くて異常な思考が蔓延る場所での優勝である。
そんなものを得て喜ぶ奴ほど私は異常だと考えている。辛いだけの練習を重ねた私から言わせれば優勝したらウェーイとか言って喜ぶ人間共の姿を見て何がウェーイだ糞いじめ加害者がと何度思ったことか。人を追い詰めて得た狭い世界での優勝など履歴書に書けるわけでもないのにこだわる奴ってホントなんなんだろうか。
たかが学校内の優勝で浮かれる奴ほど井の中の蛙外界を知らずという言葉がが当てはまるのではないだろうか？まあ私も無駄に変な方向に尖っている人間なので広い世界なんて知ったことじゃないが。
まあこういう人間はその人が傷ついて生活できなくなる未来なんて想像もできないだろうし大事なのは優勝を掴み取ってみんなで笑い合う今なんだろうし。教員はフォローもできないんだったらいる意味がない。ほんとやってられない世界である。
人それぞれの得意不得意で勝敗が決まる団体競技で争うのは辞めた方がいい
前に組体操の話でも言ったがこういう人それぞれの得意不得意で勝敗が決まる団体行為で争うのはいじめの原因にもなりえるし、なにより足を引っ張ることになってしまうできない人に劣等感や罪悪感を植え付け、自己肯定感の喪失につながってしまうことになるだろう。
それに子供というのはやたらと勝敗にこだわる。1位優勝以外は負け同然と考えてるやつは小中学生にやたらと多い。やる以上は本気になりたいのかもしれないがその考えの押し付けができない子たちを追い詰めてなぜわからないのか・・・
体育やスポーツって子供の心と体の健康を育てるためにあるんじゃないのか？ただできる奴ができない奴をいじめて優越感を得るためにあるようにしか見えない。たかが狭い世界での優勝や勝利ってそんなに大事か？
こういうことを言うと組体操とかと同じように伝統ガ～とか言う昔ながらの人間がやかましい時があるが私から言わせれば一体感を得るために一部のできない人間を傷つけることが伝統なら腐ってるなこの国と毎回のように考えるしスポーツ嫌いや人間嫌いを生み出すことに繋がるのではないだろうか。
もうすぐオリンピックが開かれる（実際のところウイルスでどうなるかは知らんが）けど、私はもう勝手にやってくれとしか言えない。プロになった選手は立派だとは思うが私は今ではスポーツの祭典自体に興味すら持てなくなってしまったのだから。前から言っているが私みたいな人間を作りたくなければ体育の指導方法を改善した方がいいだろう。そうしなければやってくるのは健康社会とは真逆の不健康社会に他ならないのだから。