簡単すぎる登場人物紹介
ミズキ・・・主人公の女の子。アニメ好きで自分の見た作品の推しの名前をポケモンにつける傾向にある。理由は不明だが手持ちと意思疎通できる能力がある。
ミク・・・インテレオン♀。せっかちな性格。クールな話し方が特徴のミズキのパートナー。
エリカ・・・セキタンザン♀。がんばりやな性格。気が強く自信家でキョダイマックス可能。
ムツミ・・・ブリムオン♀。ひかえめな性格。おとなしくて心優しい。
コハル・・・モスノウ♀。おくびょうな性格。ミズキに最もなついている。
ミカン・・・ストリンダー♀。やんちゃな性格。ハイな姿に進化した。
カグヤ・・・ドラパルト♀。わんぱくな性格。げきりんのみずうみの王族の家系生まれ。
リリィ・・・サダイジャ♀。れいせいな性格。ミズキの仲間で唯一のキョダイマックス可能個体だったがエリカが力を手に入れたため控えに回ることに。
ナレーション・・・管理人
それ以外は省略。
操られたザマゼンタ
ミズキたちがナックルスタジアムに到着すると、中でニアが地下プラントへ続く扉のロックの解除をしていた。
「ソニアさん!」
「あ、もう来ちゃったの?ちょっと待って!あともう一息なんだけどおかしいな・・・」
「早く来いって言ったのソニアさんじゃないですか・・・」
「全く、博士になっても抜けてるのは変わらないのね!」
「イヌヌワン!」
その時、ワンパチが扉に近寄り電気を与えた。すると電力が供給されたせいなのか、扉のロックが解除された。
「開いた!さすがワンパチ御手柄だよ!」
「ヌフンッ!」
「シーソーコンビは奥にいる、気を付けて行きましょ!」
「はい!」
ミズキたちは地下プラントの中に向かった。中にはソッドが待ち構えていた。
「おやおーや?扉のロックも破られ、各地のスタジアムの騒ぎも解決されたようですね。さすがはチャンピオン。」
「あんたたちいい加減に・・・」
「お前たち、褒めて差し上げなさい。」
ソッドがそう言うと彼の後ろにいた一般トレーナーたちがほめる行動を取る。
「なんですかコイツらは?気味が悪いですね。」
「どうしてポケモンを勝手にダイマックスさせたんだよ!」
「すべては偽りの伝説・・・ザシアンとザマゼンタの本性を暴くため!」
「ザシアンとザマゼンタは世界を救ったんだぞ!」
「愚か者め!これまで我らが英雄の血族として称えられていたのに・・・貴様らがムゲンダイナからガラルを救い・・・そこの娘が本など書いたせいで!!!真の英雄はポケモンだと突然歴史が覆った!では、我らは何なのだ?ご先祖様が嘘つきだと?」」
「自分たちの一族を復権させるためだけにこんなことしたの!?」
「やっぱりあんたたち・・・ガラルの王族だったのね。」
「その通り!今までも、そしてこれからもね。これまで通りの歴史が正しい歴史なのだ!!!ぽっと出の英雄などすべて戯言!」
「違う!本当のことだから!私の考えではザシアンとザマゼンタははるか昔からガラル地方を守ってきたのよ!!!」
「ソニアさん・・・」
「では!どちらが正しいか試すとしましょうか。真の英雄ならばガラル粒子を強引に注入しても紳士的でいられるはず!」
「なるほど、今回のダイマックス騒ぎはそのための実験だったと・・・」
「ザマゼンタ達にも同じことをするつもりかよ!」
「今更理解したところで・・・弟が上で最後の準備をしていますよ?リフトで上に行きたければ、我々を倒してから行きなさい!」
「倒すしかなさそう・・・皆行くよ!」
「分かってる・・・」
「本気の勝負のために育てたポケモンお見せしましょう!」
ソッドの手持ちは変わらずネギガナイト、グソクムシャ、ニダンギル、キリキザンの4体。同じメンバーで何が本気で育てたポケモンだこら。ネギガナイトはムツミがサイコキネシスでニダンギルはミクがハイドロポンプで、キリキザンはエリカがヒートスタンプで、グソクムシャはミカンがオーバードライブで簡単に倒してしまった。
「おお・・・我のノーブルなポケモンたちが・・・何と負けてしまいましたか。」
「あのさあ・・・前と同じポケモンなんだけどどこが本気で育てたポケモンなわけ・・・」
「他の奴らも追い返したから上に行けるぞ!」
ホップとネズもソッドの取り巻きたちを簡単にやっつけられたようだ。その時、頂上で咆哮が響いた。
「今の声って・・・ザマゼンタ?」
「弟よ・・・間に合ったのですね。」
「あがりますか。止めなければいけませんから。」
「ですね。」
ミズキたちはソッドを放置して屋上に向かった。すると、朽ちた盾を使ったシルディがザマゼンタを呼び出していた。ザマゼンタは苦しんでいるようだ。
「フハハハ!やりましたよ兄者!朽ちた盾につられてやってきたこいつにガラル粒子を注入してやりました!」
「ザマゼンタ!」
「ぐぉぉぉぉぉ!!!ぐぁぁぁぁん!!!」
「そんな・・・ザマゼンタ苦しそう!」
「俺が朽ちた盾を奪われたせいで・・・誘い込まれたんだ・・・!」
「さぁ!己の凶暴性をさらけ出し・・・偽りの王であることを自ら証明なさい!」
「があああああ!!!」
ザマゼンタはシルディの命令を無視し、彼を襲う体制を見せた。
「ひょえっ!我ではない、街へ繰り出し破壊の限りを尽くすのです!」
「ぐるううううううう・・・・」
「必死で自分を抑えようとしている・・・でも制御できないんだわ!」
「ザマゼンタ・・・」
「これまで見たいにおとなしくさせたいですが相手は暴走しかけた伝説のポケモンです。捕まえようなんて考えない方がいいですよ。」
「悔しいけど・・・どうにかできるのはきっとミズキだけだぞ!周りの人たちは俺たちが守る!ミズキはザマゼンタをおとなしくさせてくれ!」
「・・・私?やっぱりこうなるのね。」
「ミズキ、来るよ!」
「ミズキ・・・どうするの?」
「ぐぎゃあごぐぐ!!!」
「やるしかないでしょここまできたら・・・総力戦で行くよ!カグヤ!お願い!」
「了解ですこと。」
「カグヤ!10まんボルト!」
「平伏しなさいな。」
カグヤの放った電撃はザマゼンタにほとんどダメージを与えられず、逆にザマゼンタのかみくだくで一撃で倒された。
「この私が・・・あうっ・・・」
「カグヤが一撃で・・・ミカン!行って!」
「任せなさい!」
「ばくおんぱ!」
ミカンのばくおんぱはザマゼンタの急所に当たり体力を大幅に削ったが、ザマゼンタのかみくだくで倒されてしまった。
「どんな・・・もんよ・・・負けたけど・・・」
「ミカンでも倒せないなんて・・・コハル!れいとうビーム!」
「了解なのです!」
しかし、コハルのれいとうビームもギリギリで耐えられてしまい、ザマゼンタのじゃれつくで倒されてしまった。
「うう・・・面目ないのです・・・」
「そんなことないよ!ミク!お願い!」
「3人の思いは私が受け継ぐ・・・」
「ミク!ハイドロポンプ!」
ミクのハイドロポンプはザマゼンタの残った体力を削り取り、ザマゼンタを倒すことに成功した。
「やった!勝ったよ!」
「フウーッ!フゥ・・・」
「ザマゼンタ・・・大丈夫か?」
ホップが心配そうに声をかけるが・・・ザマゼンタはホップに襲い掛かろうとする。
「ホップ危ない!」
ザマゼンタがホップに襲い掛かろうとした瞬間、ザマゼンタを静止したポケモンが現れた・・・ザシアンだった。
「ワオーン!」
「ザシアン?」
「ワフ・・・」
「ババワウフ!」
どうやらザシアンがザマゼンタを説得してくれたようである。ザマゼンタはまだ力が治まらないのかどこかへ去って行った。
「助けてくれてありがとなザシアン。だけどザマゼンタはまだ力が制御しきれてないんだ・・・ミズキ、俺心配だからザマゼンタを追いかけるよ!それと・・・それはザマゼンタのだから返してもらうぞ!」
ホップはそう言ってしりもちをついていたシルディから朽ちた盾を奪い返した。そしてザマゼンタを追いかけ去って行った。
ザシアンと対峙
一方残ったザシアンはザマゼンタを酷い目に合せたシルディに怒りを感じているのか襲い掛かろうとした。
「グアオウ!」
「んぎゃあ!」
そこに下から上がってきたソッドが静止に入る。ミズキもザシアンに声掛けをする。
「お、お願いです!弟を傷つけないで!」
「待ってザシアン、そこまでしなくてもいいんだよ?」
「・・・・」
ザシアンはミズキを見つめると何かを感じ取ったのか、フィールドの中央に向かった。
「ザシアンどうしたんだろう・・・」
「たぶんあなたの事を待ってるんですよ。勝負してほしいんじゃないんですか?」
「そっか・・・ザシアンの気持ち受け止めるよ。おいで!」
「ウルォード!!!」
ミズキはそう言うと、朽ちた剣をかまえる。するとザシアンは真の姿になって勝負を仕掛けてきた。ミズキはザシアンにボールを投げる。捕獲は無事に成功した。
「よろしくお願いねザシアン。」
「・・・ああ、よろしく頼むぞ。ミズキ。」
「ミズキすっご!本当の王様に認められちゃった!」
ソニアが喜ぶ中、ミズキの元にシルディが近づいてきた。
「あっ!」
「・・・気高き戦いでした。真の王が誰か、そればかりにこだわっていた自分たちが恥ずかしい・・・そこのトゲトゲ頭。」
シルディはそう言ってネズに声をかける。
「・・・相変わらずマナーがなってないですね。」
「兄者と共に罪を償います。しかるべき場所に案内なさい。」
「反省しているならなぜ上から目線なんですかね。やれやれ・・・」
ネズは呆れたような表情を見せたあと、ミズキの方に向かった。
「ミズキ。」
「なんですか?」
「君がチャンピオンになった理由が分かった気がしますね。ただ・・・もう呼ばないでくださいよ。君から会いたいってことはトラブルってことでしょうから。」
「(呼ばないでって言いながらそう言うってことは・・・まあそう言う事なんだねネズさん・・・)」
この場所に居合わせたスパイ助手もソニアに謝罪した。
「ソニア博士、許してくれとは言いません。それでも騙していて本当にごめんなさい。」
「最初は悲しかったけどもう大丈夫です。貴方のおかげでいろいろ勉強になりましたし・・・」
「うふふ、それでは博士頑張ってくださいね。」
ソッド、シルディ、助手はネズに連れられて去って行った。
「さてと、悪いことした人はいなくなったし!あとはザマゼンタが無事ならいいんだけどね・・・」
ソニアがそう言った時、ミズキの電話が鳴った。
「電話だ。ホップからかな。」
「あっ、ミズキ!俺今さ・・・わっ、落ち着けって!」
「キャアウン!」
「その声は・・・ザマゼンタ?」
「聞こえたか?ザマゼンタも一緒さ!」
「どこにいるのよ?」
「まどろみの森だよ。ザマゼンタが暴れるのを抑えてるんだ。ミズキの力も借りたいから来てくれよ!待ってるからな!」
ホップはそう言うと電話を切った。
「にぎやかな声だね。遠くにいても相変わらずって感じ!」
「そうですね・・・」
「ミズキ、私も心配だ!!!」
「ザシアンも心配しているみたいだね。ホップとザマゼンタが待つまどろみの森に行こうか。」
「ですね。」
伝説になった者同士の戦い
ミズキはソニアと共にまどろみ森の奥へ向かう。森の奥の神殿ではホップが力を抑えきれないザマゼンタをたしなめていた。ホップの身体はすでにボロボロだった。
「よしよし、もう大丈夫だぞ。」
「グルゥゥゥ!!!」
「お前なら自分を抑えられる!だってガラルを守った真の英雄なんだぞ!」
ホップのその言葉を聞いたザマゼンタはようやく落ち着きを取り戻した。
「おおっ、落ち着いたか!やったすごいぞ!」
「ちょっとホップ!ボロボロじゃないの!」
「来てくれたのか!ザマゼンタをなだめるの夢中だったからな・・・」
「伝説の英雄を生身で抑え込もうとするなんて、無茶すぎて呆れる・・・」
「全くだな。」
「だけど、ザマゼンタ嬉しそうだよザシアン。」
「まあ、そう見えるけどな。」
「最初は本当に大変だったからな・・・」
そう言ったホップに向かってザマゼンタが吠えた。
「クウン!」
「え、本当にいいのか!?」
「「ザマゼンタなんて言ったの?」」
「俺を認めてくれて俺のポケモンになってくれるって・・・そう言ってる気がする!」
「え!ほんとやばすぎ!」
「よかったじゃない!」
「ザマゼンタ、本当にいいんだよな?じゃ、いくぞ・・・」
ホップはそう言ってザマゼンタにボールを投げる。すると大人しく捕獲された。
「あんたたちマジですごすぎだって!」
「俺だってまだ信じられないよ・・・でもさ、なんかおかげで吹っ切れたぞ!ミズキ、お願いだ、ビートのマネじゃないけどさ、俺ともう一度勝負してほしい!すべてが始まったこの場所・・・まどろみの森でさ!」
「いいよ。だけどチームを組んでくるから待ってて。」
ミズキはいったん森の外に出ると仲間たちと話し合うためキャンプを張ってこれまでの旅ですべてのポケモンを呼び出し、ミックスフライカレーを作った。
「それじゃあ、ホップとのバトルのスタメンを発表するよ。」
「早いな・・・」
「もうちょっと引っ張りなさいよ!」
「うん、だけど待たせるのも悪いじゃん。というわけで・・・ミク、エリカ、コハル、ムツミ、カグヤ、ザシアン。」
「私も出ていいのか?」
「うん、ホップは確実にザマゼンタを使ってくるはず。だから貴方の力が必要なんだよ。」
「そうか。なら任せろ。」
「他は、いつもの5人だけどいいよね?」
「任せなさい!キョダイマックスの力があるあたしがいれば負けないわ!」
「あたしたち、二度も世界を救ったんだもんね!」
「どんな敵が来ても、負ける気がしないのです!」
「誰が来ても、ミズキさんを信じて勝利を掴めばいいだけよ。」
「最後もばっちりと決める・・・」
「やっぱり私たちは出られないのですね・・・」
「残念だなぁ・・・」
「私も残念だよ・・・」
「タオ、アカネ、モモコ・・・ポケモンは6体までしか持てないから、ごめん。」
「この子達の事は私に任せなさい。説得しておいてあげるから。」
「リリィありがとう。それじゃ戻ろうか。ホップとの勝負を受けるために。」
ミズキたちはキャンプを片付けると森の奥へ戻った。そして勝負をするために向き合う。
「よし、真剣勝負だいくぞ!行け、バイウールー!」
「カグヤ!お願いね!」
「任せなさい。」
「手加減なんかすんなよな!」
「分かってるって!カグヤ、りゅうのまい!」
「バイウールー!コットンガード!」
「防御上げて来たね・・・カグヤ!10万ボルト!」
「痺れなさい?」
「さらにコットンガードだぞ!」
「・・・これで物理は完全に封じられたってことね。カグヤ!10万ボルトを続けて!」
「痺れなさい!」
「やるな・・・バイウールー、ずつきだ!」
しかし、カグヤはゴーストタイプなので無効だった。
「(あれ・・・もしかしてバイウールーってノーマル技しか持ってないの・・・?それなら行ける!)カグヤ、ドラゴンアロー!」
「すてみタックルだぞ!」
「やっぱりノーマルタイプの攻撃技しか持ってないんだ。それならこっちのもの!とどめのドラゴンアロー!」
「全力で・・・行くわよ?」
カグヤのドラゴンアローがバイウールーにとどめを刺した。バイウールーは倒れてしまった。
「・・・まさかノーマルタイプにゴースト対策の攻撃技持たせてないなんて・・・真剣勝負じゃなかったの?」
「いや、勝負はここからだぞ!行けカビゴン!」
「エリカ、お願いできる?」
「任せなさい!」
「エリカ、ボディプレス!」
「カビゴン、じしんだぞ!」
互いに弱点を突きダメージを負う。しかし、レベルは互角なのにカビゴンの方が受けるダメージが大きい。
「あれ、カビゴンの方がダメージが大きいぞ・・・?」
「ボディプレスは防御が高いほど相手が受けるダメージが大きいのよ。というわけで・・・とどめよエリカ!」
「潰れなさい!!!」
エリカの二度目のボディプレスでカビゴンは倒れてしまった。
「やるな・・・バチンウニ!頼むぞ!」
「コハル!お願いね!」
「了解なのです!」
「コハル!ちょうのまい!」
「バチンウニ、びりびりちくちくだ!」
コハルはびりびりちくちくによって大きくダメージを負ってしまった。
「うう、今のは効いたのです・・・」
「物理技か・・・コハル、一気に決めるよれいとうビーム!」
一回積み技を使ったコハルのれいとうビームでバチンウニは倒れてしまった。
「やっぱ強いな・・・頼むぞエースバーン!」
「ミク!頼むよ!」
「任せて・・・エースバーンには負けたことないから・・・」
「ミク!ハイドロポンプ!」
ミクのハイドロポンプが見事にエースバーンに命中し、エースバーンは何もせずに倒れてしまった。
「エースバーン毎回一撃で倒されてばかりだぞ・・・たのむぞアーマーガア!」
「ムツミ、行ってくれる?」
「もちろんだよっ!苦手なタイプの相手だけど頑張るよっ!」
「ムツミ、ほっぺすりすり!」
「アーマーガア、ひかりのかべ!」
ムツミがほっぺすりすりで相手を麻痺にさせ、アーマーガアはその隙にひかりのかべを張った。
「ムツミが特殊技を使うことわかってるんだね。だけど・・・このコンボに耐えられる!?ムツミ、あくのはどう!」
「行くよっ!」
ミズキがムツミに指示したのはあくのはどう。まひるみのコンボを狙ったようだ。
「アーマーガアが怯んだ・・・だけど負けてられない!はがねのつばさだ!」
はがね技が苦手なムツミは大ダメージ受けてしまう。
「ううっ・・・」
「ムツミ!気にせずあくのはどうを撃ち続けて!」
「分かった・・・負けられないよっ!」
ムツミのあくのはどうはアーマーガアにダメージを蓄積し続け、麻痺でまともに動けないアーマーガアはついに倒れてしまった。
「やっぱ強いなミズキは・・・決着をつけたいのにずっと勝負を続けてたい・・・ミズキもそう思うだろ?」
「いや別に。バトルに勝ったらミク達とご飯食べようか考えてたよ。」
「なんだよ俺だけ盛り上がって恥ずかしいぞ・・・頼むぞザマゼンタ!」
「ザシアン!お願いね。」
「任せろ!」
遂に伝説のポケモン同士の戦いになった。ザシアンとザマゼンタが対峙して並ぶその姿は圧巻である。
「ザマゼンタ!きょじゅうだん!」
「ザシアン!せいなるつるぎ!」
「ふんっ!」
互いの大技がぶつかり合う・・・弱点を突いたミズキの方がやや有利になった。
「ザシアン、とどめのきょじゅうざん!」
「この力・・・ミズキのため使ってやるさ!」
ザシアンのきょじゅうざんはザマゼンタを切り裂き、とどめを刺した。
「ザシアン!お疲れ様!」
「こんな感じでバトルするのも悪くないな。」
「それにしてもさすが最強のチャンピオンのミズキは強いよな!ポケモンたちと意思疎通だってできるしな。俺だけさ、アニキがチャンピオンじゃなくなって目指すものがなくなって・・・ミズキやソニアが自分の道を進んでいるのを見ておいて行かれているみたいで焦ってたんだ。ミズキやネズさんたちとポケモンを助けてさ、俺も何かできるってことが分かったんだ!」
「意思疎通の能力はご都合設定だと思うんだけど・・・」
「それに今までと違って負けてもすがすがしい気持ちだぞ!それと・・・俺新しい夢ができた。世界中の困っているポケモンを助けられるポケモン博士になりたい!スタジアムを巡ってポケモンを助けているうちにそう思うようになったんだ!」
「そうなんだ、良かったよ。」
「知識や経験は足りないからこれから学んでいくつもりだけど・・・いつかはミズキたちが誇れる立派な博士になるぞ!そんなわけで、ミズキとは違う道を歩むけど、これからもライバルでいてくれよな!
「もちろんだよ。楽しみにしてるからね。」
「エースバーンは手ごたえがあるようにもっと鍛えておいてね・・・」
「ミク!今はそうじゃないでしょ。」
「おう、約束だぞ!」
「あーもうずるいな青春しちゃってさ。感動しちゃったじゃん・・・ホップ、博士になりたいんなら私の研究所で助手しない?資料がたくさんあるからポケモンの知識は学び放題だし、私が勉強も見てあげられるし!」
「・・・絶対やりたいぞ!でもいいのか?」
「助手さんいなくなって困ってるからこき使うけどね!」
「そっちが本音かよ・・・頑張るけどな!ミズキも応援してくれよな!」
「うん!」
その時後ろから拍手た。ネズとネズに連行されたはずのソッドとシルディ、そして現在はバトルタワーの管理人をしているダンデだ。
「「オーイオイオイ素晴らしい戦い・・・そしてフレッシュなやり取りでした。痛く心を揺さぶられました・・・」」
「え、ソッドにシルディ、ネズさんにアニキまで・・・」
「どうしたんですか!?」
「騒がずともよい。」
「我々はミズキ様に会いにやってまいりましたのです。」
「コイツラ直接謝りたいときかなくてですね・・・」
「俺はお目付け役さ!委員長の仕事の引継ぎでタワーにこもっていたが・・・オマエラ御手柄だったぜ!」
「そうなんだぜそいつらがダイマックスをバーンとしてさ!」
「「我々、そのことについては本当に後悔をしております。自分たちの保身のために積みのないポケモンを傷つけ・・・多大な迷惑おかけしました。しかし、ミズキ様はそんな放漫な我々を助けて下さった、ダイマックス級の器の大きさ!貴方こそ王にふさわしい!」
「別に私は王族とかいうわけじゃ・・・」
「王様はザシアンとザマゼンタなんだってば・・・」
「「いや、王を譲るならミズキ様以外ありえない!うーん、見れば見るほどセレブリティなたたずまい!」
「ミズキ・・・変なのに懐かれちゃったな・・・」
「そうだね・・・別にいいけどさ。」
「「おっと時間ですね。名残惜しいですが我々はそろそろお暇します。迷惑をかけた方々への謝罪ツアーが待っておりますので!それではグッドバイ!ハーッハッハッハ!!!」」
「おい、勝手に行くんじゃないですよ。」
「ホップ!」
「なんだよアニキ?」
「ミズキとのポケモン勝負見てたぜ!本当に強くなったな!思わず俺も参加するところだった!・・・それよりも、自分の進むべき道を見つけたんだな。アニキとして・・・いや、お前のライバルとして応援しているぜ!」
「うん!」
高笑いをしながら去っていくソッドとシルディをネズとダンデが追いかけていった。
「あのダンデがほめるなんてね・・・ホップの言葉が足りてないけど。」
「へへへ、うるさいな!それよりも、誰が森を先に出るか競争するぞ!」
「あっ、ずるいよホップ!」
ホップが森の出口へ向かって走り出す。ソニアもそれに続いて走り出した。
「しょうがないなぁ・・・よし、いこうか皆!」
「全く・・・博士を目指すならもっと冷静になった方がいいのに・・・」
「だけどあたしはこういうの嫌いじゃないわ!」
「エリカちゃんは血の気が多いねっ。」
「それにこういうのも私たちらしいのです。」
「そうかしら?わたくしは暑苦しいのはあまり好きじゃないわね。」
「それより、次行く場所を決めないか・・・?私はまだミズキの手持ちになって日が浅いから・・・物足りないんだよ色々と。」
「そうだね・・・次はどこに行こうか!」
ミズキたちはホップを追いかけて森の外へ走り出した。そしてこれで、ミズキたちの話はいったん終わりである。しかし、彼女たちの冒険はまだまだこれからも続いていくのだろう・・・
書き終えるのに発売から一か月かかってしまいましたがここまで見ていただいた皆様、ありがとうございました。ポケモンリストラ騒動の影響もあって好きかっていう人間たちに腹が立ち、このような小説仕立ての方式でやらせていただきましたので気持ち悪いと感じてしまった方いましたらすいません。ですが、私自身はなんだか今年であった素晴らしき女子キャラ達と一緒に旅した気分が味わえてより一層楽しかったので・・・今後もプレイ記はこのスタイルで続けていこうかと考えています。
ポケモンソードシールドプレイ記 終わり。
ミズキの最終メンバー
ミク(インテレオン)♀ L74
エリカ(セキタンザン)♀ L72
ムツミ(ブリムオン)♀ L72
コハル(モスノウ)♀ L72
カグヤ(ドラパルト)♀ L70
ザシアン(ザシアン) 不 L70
控え
タオ(アーマーガア)♀ L55
モモコ(ネギガナイト)♀ L68
アカネ(ワタシラガ)♀ L56
ミカン(ストリンダー)♀ L68
リリィ(サダイジャ)♀ L72