簡単すぎる登場人物紹介
ミズキ・・・主人公の女の子。アニメ好きで自分の見た作品の推しの名前をポケモンにつける傾向にある。理由は不明だが手持ちと意思疎通できる能力がある。血液型はAB型。
ミク・・・インテレオン♀。せっかちな性格。クールな話し方が特徴のミズキのパートナー。
エリカ・・・セキタンザン♀。なまいきな性格。気が強く自信家。
ムツミ・・・ブリムオン♀。ひかえめな性格。おとなしくて心優しい。
コハル・・・モスノウ♀。おくびょうな性格。ミズキに最もなついている。
ミカン・・・ストリンダー♀。やんちゃな性格。ハイな姿に進化した。
カグヤ・・・ドラパルト♀。わんぱくな性格。げきりんのみずうみの王族の家系生まれ。
ナレーション・・・管理人
それ以外は省略。
マクロコスモスの真実
全開ローズタワーに突入したミズキとホップはダブルバトルでエレベーターをこじ開けて立ちはだかるマクロコスモスの団員たちを倒していく。
「それにしてもマクロコスモスって何をしている会社なんだろう・・・」
「どうせろくなことやってる会社じゃない・・・」
「お前ら何話してんだ?」
「いや、別に何も。」
エレベーターはついに最上階にたどり着く。そこにはオリーヴがいた。
「わたくしのオーダーをこなす、特別なスタッフをものともせずにやってくるなんてさすがですね。でもね、ここでお帰りになってもらいます!」
「オリーヴさん・・・?」
「だってぇ・・・ローズさまの邪魔をするなんてわたくし絶対に許せません!ミズキさん、貴方をボコボコにすればチャンピオンも落ち込んでローズ様の話を聞きますから!」
「こいつ・・・遂に本性を現した・・・ミズキをボコボコにするなんて・・・私がさせない・・・」
「ミクさん、私たちだけで片付けましょう。狂気的で気に食わないですこの方。」
「ミク、カグヤ。無理しないでね!」
オリーヴの手持ちはユキメノコ、ミロカロス、エンニュート、アマージョ、ダストダスというガラルのポケモンが一切入っていないチーム編成だった。前半の4体はミクとカグヤがそれぞれ得意とする相手を倒し、ダストダスはキョダイマックスしてきたがダイマックスしたカグヤのダイホロウで簡単に倒され爆散した。
「ミク、カグヤ!お疲れ様!」
「どうです?」
「これが私たちの力・・・」
「はああ・・・なんてこと・・・勝ち上がったジムチャレンジャーの実力を見くびっていました・・・本来であればまだまだ妨害したいところですが、目的は終わりました。後は好きになさればいいのです・・・」
「よし、ミズキ行くぞ!」
「うん!」
うなだれるオリーヴを放置してミズキとホップは奥へ向かう。奥ではダンデとローズが何かを話していた。
「・・・ダンデ君もう100回は話しただろう。それでも分かってくれないのか・・・」
「理解しているつもりですけどね。ただ、1000年先の問題を今すぐ解決するために明日のトーナメントを中止するなんて理解できない!チャンピオンの責任においても絶対に試合をする!ガラルに暮らす皆や俺の楽しみなんですよ!」
「分かっていない・・・全然わかっていないよ!ダンデ君、眼下に広がるガラル地方をごらんよ。これだけの輝きを保つエネルギーも1000年先にはなくなる。ガラルのみんなはその時生きていないのだよ!だったらたった一日と言わず一刻も早く問題解決のために動く!より良い未来にするためにね!」
「1000年先・・・なるほど、委員長の考えはわかりましたよ。明日の決勝が終われば委員長を手伝いますから。」
ダンデがそこまで行った時、ホップとミズキは2人の近くまで一気に走る。
「アニキ・・・時間になっても来ないから俺心配で・・・ネズさんやマリィ、エール団にも助けてもらってここに来たんだぞ。」
「ホップ君を不安にさせたこと素直に謝ります。大人は中々正直に話し合うのが難しいんだよ。」
「ホップ、ミズキ。ホテルで好きな物食べようぜ。俺がとことんおごってやる!ローズ委員長、明日の試合をご覧ください!ガラルの歴史に残りますから・・・」
そう言ってダンデはホップとミズキを連れて去って行った。
「ガラルの歴史に残るか・・・あまいね。ガラルの未来を変えるんだよこのわたくしがね・・・」
ローズは誰もいなくなったタワーの最上部でそんなことをつぶやいたのだった・・・
決勝リーグ開始
次の日・・・
「ミズキ!よく眠れたか?」
「ホップ。」
「試合をするのはお前なのになぜか俺が緊張しているぞ・・・」
リーグスタッフが声をかけてきた。
「ミズキさんですね。決勝トーナメントのスタジアムまでご案内します。」
「おい、お前昨日の事分かってんのか?ホップ様と相棒のエースバーンが吹っ飛ばすぞ?」
「ホップ駄目だよ。その人たぶんいい人の方・・・」
「そうです、私は良いリーグスタッフです。昨日の話は聞いています。オリーヴさんは委員長のためなら何でもなさるところがありまして・・・そのための専用スタッフを極秘で抱えていたそうなんです。ですが本日はご安心を!いいスタッフばかりですから。」
「・・・だってさ。」
「もう!変にケンカ売ったりしないでよ。」
「行こうぜミズキ!今すぐお前の試合が見たいからな!」
「まったくもう・・・調子いいんだから。」
ミズキはスタッフの案内でスタジアムに向かった。そしてスタジアムの前でキャンプを開いてヴルスト乗せカレーをつくると、ミク達にふるまう。
「それじゃ、決勝リーグの作戦会議を始めよっか?」
「決勝って・・・誰と戦うのかなっ?」
「どうなんだろうね。ジムリーダーのみんなとかかな?」
「ねえ・・・ミズキ。少しいい?」
「何?ミク。」
「昨日ローズが言ってたこと・・・ガラルの未来と燃料を守るためにトーナメントを中止しようとしてたんだよね・・・」
「2人の話を聞いた限りではそんな感じだったね。」
「だけど・・・ローズのやってることも間違ってないように感じる・・・」
「そうだね。その問題は私たち全員がしっかり考えて行かなきゃいけない。だけど、今は何もできないよ。さ、行こう!」
決勝リーグ乱入戦
ミズキはキャンプを片付けると、決勝トーナメントに臨むためにスタジアムの中へ向かった。スタジアム前ではホップが見送ってくれた。決勝トーナメントではジムリーダー7人とトーナメントで戦い、決勝に勝ち上がり、最後にダンデと戦う形式のようだ。
「緊迫してるね・・・ポプラさんの姿が見当たらないけど、どうしたんだろう・・・」
「案外、ポプラさんに弟子入りしてたビート辺りが来るのかもね・・・あいつがいたら全力で潰すけど・・・」
「あはは・・・まあ行こうか。」
スタジアムに行くと、ダンデによる開会式が行われ試合が始まる。ミズキの初戦の相手はなんと・・・ビートだった。ビートはフェアリータイプのようなピンクのユニフォームを着ている。
「皆様、ぼくを覚えているでしょうか?ビートです。ミズキ選手とは浅からぬ因縁があります。ルール違反は承知です。その上でお願いします、選手生命をかけて勝負させてください!負けたらトレーナーを引退します!」
(実況)「なんというハプニング!ビート選手の乱入だ!」
「ミク・・・予想当たっちゃったよ。」
「あいつ・・・潰す・・・」
「むちゃくちゃなのはぼく自身がよく分かっているよ。だけど動かないわけにはいかないんだ!オリーヴさんに頼まれてローズ委員長のために動いていたのに、委員長には見捨てられるしわけのわからないバアさんにフェアリータイプについて朝晩叩きこまれるし!」
「(ポプラさんにしごかれてたんだな・・・)」
「こんなに暑苦しく思いを語るなんてぼくのキャラじゃないってのに!ぼくのハートは砕けてなんかいないんだ!」
その後ビートの乱入は認められ、ミズキと正式に勝負することになった。
「行けクチート!無理を通したんだからぼくたちは勝つしかない!」
「こっちはミカン!お願いね。」
「任せて頂戴!」
「ミカン、オーバードライブ!」
ミカンのオーバードライブの一撃でクチートはあっけなく倒れた。
「あれ?大したことないんじゃない?」
「まだだ・・・次はサーナイト!」
「ならこっちはカグヤ!お願いね!」
「任せなさい。フェアリーが相手だってこの私が負けるわけないわ。」
「カグヤ、ゴーストダイブ!」
「サーナイト!瞑想だ!」
カグヤはゴーストダイブをするために一ターン姿をけし、サーナイトはその隙に瞑想を積む。しかし、レベルはカグヤの方が圧倒的に上で・・・
「行って!カグヤ!」
「ふん、大したことないわね。」
カグヤのゴーストダイブの一撃でサーナイトは倒れてしまった。
「次、ギャロップだ!」
「なら次は、コハル!お願いね!」
「了解なのです!」
「ギャロップ!サイコカッター!」
「コハル!むしのさざめき!」
「グオオオオン!」
「行くのです!」
互いの技がぶつかり合う。
「やっとまともな勝負ができた感じがするよ。だけど、これで終わり!エアスラッシュ!」
「回復です!」
ビートがギャロップに薬を与えたため、エアスラッシュでは倒し切れなかった。
「今度こそ終わらせる!むしのさざめき!」
「最大パワーなのです!」
コハルの渾身のむしのさざめきがギャロップを無事に倒した。
「ふん、その余裕勝ったと思っているんでしょうね・・・ブリムオン!」
「コハルお疲れ様!次はこっちはミク!決めちゃって!」
「絶対倒す・・・」
「ミク!ダイマックス!」
「大いなるピンクを見せましょう、ブリムオンキョダイマックスです!」
ミズキはミクをダイマックスさせる。ビートの方もポプラから教わったと思われる方法でブリムオンをキョダイマックスさせてきた。
「ビートまでキョダイマックスを習得しているなんて・・・ミク、ダイストリーム!」
「ブリムオン!キョダイテンバツ!」
キョダイマックスしたブリムオンの技には相手を混乱させる効果があるらしい。
「ぐっ・・・ただじゃ引き下がらないってこと見たい・・・混乱しちゃった・・・」
「ミク、諦めないで!ダイストリーム!」
「分かった・・・絶対に黙らせて見せる・・・」
ミクは混乱を振り切り、渾身のダイストリームをブリムオンに放つ。ダイストリームは見事に決まり、ブリムオンは爆散した。
「ミク!お疲れ様!」
「ビートをやっつけてやった・・・満足・・・」
「終わった・・・ですが皆様にフェアリーの良さは伝えました。」
(実況)「おっと、ミズキ選手と自慢のチームポケモンたちがビート選手の挑戦をはねのけた!」
観客にもこの試合は大興奮をもたらしたようでビートに悪くない試合だった、引退してもう一度デビューしろという声も多くあった。
「なんてことだ・・・あなたにリベンジできればOK。負けても引退してバアさんから逃げるはずだったのに・・・やっぱりあなたは迷惑だ!みんなに認められたらジムリーダーを続けなければならないじゃないか!」
「何それ・・・」
「ま、ぼくの才能でしたらポプラさんなんかあっという間に超えますけどね。」
「ビートが元気になったみたいでよかったよ。」
「結局むかつくところは変わってないんだね・・・」
なお、ダブランとゴチミルはフェアリータイプではないので解雇されてしまったようだ・・・
決勝リーグ第1試合
ミズキの第1試合(もはやビートが第1試合のようなものだが)の相手はルリナだった。
「私の対戦相手ルリナさんなんですね・・・」
「バウスタジアムで戦った時よりもはるかに強くなっている・・・さすがはチャンピオンは人を見る目があるわね。だけどあなたにもダンデにも勝つのは私、ルリナだから。わたしはあなたを見くびらない。今度こそダイマックスで世界の果てまで流し去る!」
「強気な姿勢ですけど、それはどうですかね?行って!ムツミ!」
「了解だよっ!」
「こっちはグソクムシャよ!」
「ムツミ!ほっぺすりすり!」
「なんか嫌だけど頑張るね!」
ムツミのほっぺすりすりでグソクムシャはマヒ状態になった。
「そう来るのね。グソクムシャ!シャドークロー!」
「グアアア!!!」
グソクムシャの攻撃はムツミに大ダメージを与えた。
「うう・・・」
「ムツミ大丈夫!?」
「なんとか・・・」
「一気に決めて!サイコキネシス!」
「えいっ!」
ムツミの必殺技サイコキネシスが放たれる。しかし、グソクムシャの体力はぎりぎりで残り特性のききかいひでアズマオウと交代してしまった。
「ムツミ!ほっぺすりすりしてコハルと交代ね!」
「分かったよっ!後お願いね!」
「了解なのです!」
ムツミがアズマオウを麻痺させその隙にコハルと交代した。
「コハル!むしのさざめき!」
「行くのです!」
コハルのむしのさざめきはアズマオウを一撃で倒した。
「やるわね・・・次はペリッパーよ!」
「コハルお疲れ様!次はカグヤ、お願いね。」
「任せなさいな。」
「カグヤ、ドラゴンアロー!」
「ペリッパー!おいかぜ!」
カグヤの攻撃をぎりぎりで持ちこたえたペリッパーはおいかぜを呼んで素早さを上昇させる。
「早く決めないと・・・カグヤ!とどめのドラゴンアロー!」
「私に跪きなさい!」
カグヤのドラゴンアローによって、ペリッパーは倒れた。
「次はカマスジョーよ!」
「こっちはミクお願いね!」
「了解・・・」
「ペリッパーのおかげで今の天気は雨だから・・・ミク!ハイドロポンプ!」
「カマスジョー!アクアブレイク!」
互いの水技がぶつかり合う。その試合を制覇したのはミクだった。その後残っていたグソクムシャもミクと後退したムツミがマジカルシャインでとどめを刺して、ルリナを追い詰めた。
「ムツミお疲れ様!ミカン!お願いね!」
「やっちゃうわよ!」
「最後の一匹じゃないの。隠し玉のポケモンよ。カジリガメ!」
「ミカン!ダイマックス!」
「カジリガメ、キョダイマックスしなさい!」
互いにダイマックスをした最後の戦い。先手を取ったのはミカンだった。
「ミカン!ダイサンダー!」
「行っけえええええ!!!」
ミカンのダイサンダーはカジリガメを一撃で倒してしまいカジリガメは何もできずに爆散した。ミズキの勝利だ。
(実況)「勝ったのはミズキ!」
「ミカン!一撃で決めるなんてすごいよ!」
「私だって信じられないわよ・・・」
「あなたたちの存在感・・・あまりにも大きすぎて相棒をダイマックスさせても流し去るなんて無理でした。そういえばあなたのことソニアがほめていたんだよね。」
「そうなんですか?」
「なんてほめていたかちゃんと聞いておけばよかった。今頃ガラルノ皆は貴方に夢中だろうね。そのまま決勝までいっちゃいなよ!」
「ありがとうございました!ルリナさん!」
決勝リーグ第2試合
ルリナとの激闘を終えたミズキは控室に戻り、1回戦の結果を確認した。
「次はサイトウさんと戦うことになるみたいだね・・・」
「反対側ではネズさんとキバナさんが勝ち上がったみたいだねっ!」
「この感じだと・・・決勝はキバナさんと戦うことになりそうなのです。」
「コハル、どうしてキバナさんだと思ったの?」
「それは・・・私たちを一番苦戦させたジムリーダーがキバナさんだったからなのです。ジュラルドンのダイロック・・・効いたのです・・・」
「それよりも今はサイトウさんと戦うことの方が先だよ・・・ムツミ、ダイマックスお願いね。あの時のリベンジを果たそう。」
「リベンジ・・・そうだねっ!今の私はフェアリータイプだもんね。ダイアークも怖くないよっ!」
ミズキたちは準備をしてスタジアムへ向かう。フィールドに出ると、反対側からサイトウが出てくる。
(実況)「ファイナルトーナメントもいよいよ2回戦!残った4人のうち、勝ち残るのは誰だ?」
「サイトウさん、よろしくお願いします!」
「今度こそ、あなたたちの心を騒がせるような攻撃をお見舞いします!お手合わせお願いします。」
「私たちも全力で行きますね!行って!ミク!」
「ルチャブル!お願いします!」
「ミク!れいとうビームで一気に決めて!」
「わかった・・・」
ミクはれいとうビームを放ち、ルチャブルを何もさせずに倒した。
「たいしたことないね・・・」
「ミク!お疲れ様!」
「切り札のインテレオンを先方に持ってくるとは・・・さすがですね。次はネギガナイトです!」
「モモコ連れてくればよかったかな・・・いや、今はそれどころじゃない!行って!ミカン!」
「了解だよ!」
「ミカン、ばくおんぱ!」
「いっけえええ!!!」
「ネギガナイト!たたきつける!」
「カモカモっ!」
互いの攻撃が命中し、互いが互角のダメージを追う。しかし、ネギガナイトの方がダメージが大きかった。
「体力が危ないですね・・・回復です!」
「ミカン、今のうちにギアチェンジ!」
「わかったよ!」
サイトウはネギガナイトに薬を与え、回復させる。ミカンはそのすきにギアチェンジで素早さを上昇させた。
「ミカン、一気に決めて!どくづき!」
「それっ!」
「ネギガナイト、たたきつける!」
「カモッ!」
再び互いの攻撃が命中。しかし、毒技は格闘タイプにいまひとつ。体力をだいぶ残してしまった。
「どうしました?技の選択を間違えたのですかあなたらしくないですね・・・」
「失敗した・・・毒は格闘に効きにくいんだっけ。ならオーバードライブ!」
「了解!はああああ!!!」
ネギガナイトにとどめを刺した。
「危なかった・・・ミカンお疲れ様!次はコハル!」
「了解なのです!」
「やりますね・・・オトスパス!お願いします!」
「コハル、エアスラッシュ!」
「行くのです!」
「オトスパス、じごくぐるま!」
「タコ!」
コハルはエアスラッシュでオトスパスにダイダメージを与える。オトスパスはじごくぐるまで対応しようとするがエアスラッシュのダメージで自滅してしまった・・・
「ああ・・・やってしまいました。次はタイレーツ!お願いします!」
「「「「「はっ!!!」」」」」
「コハルお疲れ様!カグヤお願いね!」
「任せなさいな。」
「カグヤ、ゴーストダイブ!」
「タイレーツ、岩石封じ!」
カグヤはゴーストダイブでタイレーツの岩石封じを回避し、的確にダメージを与える・・・しかし、2発目が命中してしまった。だが、岩石封じを受けたのにもかかわらずなぜか素早さが落ちない。
「素早さが落ちない・・・?」
「カグヤの特性はクリアボディなんです!」
「しまった・・・」
「カグヤ、とどめのドラゴンアロー!」
「これで終わりですね。」
カグヤのドラゴンアローは体力の減っていたタイレーツに命中。見事に倒したのだった。
「ふんばりどころですね・・・私も一緒に頑張ります!カイリキー!」
「カグヤお疲れ様!ムツミ!リベンジマッチだよ!」
「任せてねっ!」
「ムツミ!ダイマックスしてダイサイコ!」
「もう全部壊しましょう!敬意をこめてキョダイマックス!」
ダイマックスさせた。
「カイリキー!ダイアタック!」
「ムツミ、ダイサイコ!」
動きはカイリキーの方が素早かったが、火力はムツミの方が上だった。ダイサイコの一撃でカイリキーは体力を0にされて爆散した。ミズキの勝利だ。
(実況)「サイトウ敗れる!勝ったのはミズキ!」
「やった!ムツミ、リベンジ成功だね!」
「もうカイリキーにビビってた頃のあたしじゃないんだよっ!」
「・・・裸足の私が思わず裸足で逃げるような強さです。ありがとうございました。貴方たちとの勝負、どうしても楽しんでしまって・・・」
「いえ、こちらこそ楽しかったですよ。」
「負けて悔いはあるけれどすがすがしさもあります。ある意味では理想の勝負でしたね。これからも様々な出会いと試合があるでしょう。それらすべてがあなたたちの心の糧となりますように。」
「サイトウさん、ありがとうございました!」
こうしてミズキは2回戦も突破することができたのだった・・・
決勝リーグ3回戦
「最後の相手・・・やっぱりキバナさんだね。」
「ミズキ!なんであたしを起用しないのよ!次の試合では出しなさいよ!」
「だって・・・エリカのタイプ上、水や格闘相手じゃどうしようもないでしょ・・・足も遅いんだから・・・」
「確かにそうだけど、一回も出られないとさすがに・・・嫌にもなるわよ!」
「エリカ・・・わかった。次の試合では絶対に起用する。約束するよ。」
「・・・ならいいわよ。」
「ダイマックスはカグヤに任せるつもりだけどね。」
「あらそうですか。ま、全力でやらせていただくだけですけどね。」
「いいんじゃない。適材適所は大事だろうしね。あーあ、ヤローかカブと当たってくれればあたしも大活躍だったんだろうな・・・」
「そんなに落ち込まないで・・・さ、行こう。」
ミズキはエリカを励ましてコートに向かう。コートの反対側からはキバナが出てきた。
(実況)「この勝負に勝利し、ダンデに挑戦するのは輝く超新星ミズキ選手か、チャンピオンがライバルと認める男、ドラゴンストームキバナか!?」
「キバナさん、よろしくお願いします!」
「お前、本当に偉いよだってここまで来たんだものな。さすがはダンデが推薦したトレーナーだぜ・・・だが、ダンデを超えるためにあいつが選んだお前に勝つ!チームのメンバーも1対1 に備えて仕上げてきたんだ!」
「今回は1対1なんですね・・・私だって負けません。」
「一度お前に負けていて、何をほざくと思うだろうが、前の俺様と同じだと思って見くびるなよ?」
「わかってます!行ってミカン!」
「了解!」
「俺はコータスだ!」
キバナのコータスによって、天気が日照りに変わった。
「日本晴れも組み込んできたんだ・・・ミカン、ばくおんぱで一気に決めて!」
「わかった!いけええええええ!!!」
ミカンはばくおんぱでコータスに何もさせることなく一撃で倒した。
「ミカンお疲れ様!ミク!行って!」
「決める・・・」
「やるな・・・次はフライゴン!」
「ミク!れいとうビーム!」
「狙って・・・発射・・・」
ミクのれいとうビームはフライゴンに見事命中し、何もさせることなく撃破した。
「・・・たいしたことないね。」
「ミク!お疲れ様!ムツミ、交代お願い!」
「任せてねっ!」
「まずいな・・・ヌメルゴン、行ってくれ!」
「ムツミ、ほっぺすりすり!」
「任せてねっ!」
「ヌメルゴン、あまごいだ!」
「ヌメェ~ル!」
ムツミはほっぺすりすりでヌメルゴンを麻痺させ、ヌメルゴンは天候を晴れから雨に変える。
「まずい・・・ムツミ!マジカルシャイン!」
「ヌメルゴン!だくりゅうだ!」
ムツミはマジカルシャインでヌメルゴンの体力を一気に削るが、ヌメルゴンは雨のおかげで威力が上がっただくりゅうをぶつけてくる。
「ううっ・・・」
「ムツミ!決めるよ、サイコキネシス!」
「回復だ!」
ムツミはとどめのサイコキネシスを撃とうとするがキバナがヌメルゴンに薬を与え、回復させてきた。
「ヌメルゴン!だくりゅうだ!」
「ムツミ、マジカルシャイン!」
威力はムツミの方が勝り、ヌメルゴンが倒れる。
「ヌメルゴンでもだめか・・・行けバクガメス!」
「ムツミお疲れ様!エリカ!出番だよ!」
「任せなさい!戦いたくてうずうずしてたんだから!」
「エリカ!いわなだれ!」
「バクガメス!にほんばれだ!」
ヌメルゴンの降らせた雨をバクガメスが日照りに変えてきた。一方
「おら、日本晴れだ!お前ら対策してきたか?」
「あの、エリカ晴れの恩恵を受けられる炎タイプなんですけど・・・まあいいや。エリカ、とどめのかえんほうしゃ!」
「やってやるわよ!!!」
日照りの恩恵を受けて威力の上がったエリカのかえんほうしゃでバクガメスは倒れてしまった。
「どんなもんよ!」
「エリカお疲れ様!カグヤ、最後決めてね!」
「キバナよ、ダンデに勝つんだよな?だったらここで勝つしかねえだろ!いけ、ジュラルドン!」
「カグヤ、ダイマックス!」
「荒れ狂えよ俺のパートナー!スタジアムごと奴を吹き飛ばす!」
互いのポケモンがダイマックスする。キョダイマックスしたジュラルドンはビルのような姿になった。
「カグヤ、ダイドラグーン!」
「いくぜジュラルドン・・・キョダイゲンスイ!」
互いのダイマックス技が激突する。
「カグヤ、ダイホロウ!」
「ジュラルドン、キョダイゲンスイだ!」
二回目のダイマックス技の激突。お互いにギリギリのところで持ちこたえた。
「これで決めるよ。カグヤ!ダイドラグーン!」
先手を取ったカグヤのダイドラグーンがジュラルドンに激突。ジュラルドンは爆散した。ミズキの勝利である。
(実況)「勝ったのはミズキ!」
「キョダイマックス相手に相性が不利だったにもかかわらず勝っちゃうなんて・・・カグヤ、お疲れ様!」
「私の実力をもってすれば、こんなところですね。」
「俺様と俺様のいとしいポケモンたちが強くなるよりも更にはるかにとんでもなく強くなりやがって!俺様も若いのによもっと若い奴らの成長には驚くしかねえな!」
「いえ、キバナさんも強かったです。天気を何度も帰られたときは焦りました・・・」
「勢いそのままにダンデをぶっとばせ!」
「キバナさん、ありがとうございました!」
こうして、ミズキは決勝でチャンピオンと戦う資格を手にしたのだった・・・
「・・・今日はここまでにしよう。チャンピオン戦を前に少し休もう。だけど、なんだかまずいことが起こりそうな気がする・・・何だろうこの胸騒ぎ?」
ミズキの現在の手持ち
ミク(インテレオン)♀ L65
エリカ(セキタンザン)♀ L62
ムツミ(ブリムオン)♀ L60
コハル(モスノウ)♀ L61
ミカン(ストリンダー)♀ L60
カグヤ(ドラパルト)♀ L63
控え
タオ(アーマーガア)♀ L50
モモコ(ネギガナイト)♀ L48
アカネ(ワタシラガ)♀ L46