簡単すぎる登場人物紹介
ミズキ・・・主人公の女の子。アニメ好きで自分の見た作品の推しの名前をポケモンにつける傾向にある。理由は不明だが手持ちと意思疎通できる能力がある。
ミク・・・インテレオン♀。せっかちな性格。クールな話し方が特徴のミズキのパートナー。
タオ・・・アーマーガア♀。てれやな性格。頭がよく、ジムリーダーの情報を集めてくる。
エリカ・・・セキタンザン♀。なまいきな性格。気が強く自信家。
ムツミ・・・ブリムオン♀。ひかえめな性格。おとなしくて心優しい。
コハル・・・モスノウ♀。おくびょうな性格。ミズキに最もなついている。
ミカン・・・ストリンダー♀。やんちゃな性格。ハイな姿に進化した。
カグヤ・・・ドロンチ♀。わんぱくな性格。げきりんのみずうみの王族の家系生まれ。
ナレーション・・・管理人
それ以外は省略。
げきりんの湖の最後の仲間
7つ目のバッジを手に入れたミズキはスパイクタウンを出る。すると、大きな音がする。町の外は大騒ぎになっていた。なんでも7番道路でダンデが出動するほどの大騒動が起きたらしい。
「ダンデさん、どうしたんですか?」
「ミズキくん。来てくれてサンキューだが、この問題は俺に任せてくれ。君たちはジムチャレンジに集中するんだ。」
「ですが・・・」
「最後のジムリーダーはキバナだが・・・おっと、まずはトラブルを解決しないとな!無敵のチャンピオンが君たちの未来を守る!」
ダンデはそう言うとルートナイントンネルの向こうに走って行ってしまった。
「・・・私たちも行こう!」
「そうね!少しでも助けになるかもしれないし!」
ミズキたちもダンデの後を追ってルートナイントンネルを通り抜ける。するとトンネルの先にはホップがいた。
「ミズキ!何が起きたか知っているのか?」
「大きな音がして・・・それよりダンデさんは?」
「そうだよアニキなんだよ!大きな音がしただろ、そしたら赤い光が沸いてきて近くにいた野生のニャイキングがダイマックスしたんだ。暴れるニャイキングをアニキとリザードンであっという間に鎮めたんだ!」
「ダンデさんってやっぱりすごい・・・」
「アニキの強さ、改めて分かった。よし、ミズキ。アニキの所に行くぞ!」
ホップはそう言うとナックルシティ方面へ走って行ってしまった。
「私たちも負う・・・?」
「その前に行きたい場所があるんだけどいいかな?」
ミズキが向かったのはワイルドエリアだ。海を渡れるようになった自転車で湖を渡るとドラゴンポケモンが大量に生息している場所に行きついた。
「ミズキ、ここって・・・」
「そう、ワイルドエリアの最後のエリアげきりんのみずうみだよ。ここに目当てのポケモンが・・・あ、いた!」
ミズキの指さす先には飛行機のようなドラゴンポケモンがいた。
「あ、あの子だよ!ドロンチっていうポケモン!」
「飛行機みたい・・・」
「私はバッジの都合で今はレベル55までしか捕まえられないから・・・あの子がそうであってほしいけど・・・」
ミズキは追いかけてくるオノノクスやオンバーンをかわしつつドランチに接触しバトル。幸運にもレベル55だった。ミクたちに弱攻撃をお願いしつつボールを投げ続けるがなかなかつかまらない。だが、ついに25個目で捕獲に成功することができた。
「やったー!ついにゲットできたよ!」
「良かったねミズキ・・・私たちは疲れたけど・・・」
「貴方の名前は私の好きな四宮かぐやちゃんから取ってカグヤね!」
「・・・勘違いしないでくださいね。私は貴方たちに折れたわけではないですからね?25回もボールを投げてきた貴方に感銘を受けたから入ってあげただけですよ。それと私はこのげきりんの湖の王家の血筋を引く存在ですから。その力を生かして貴方のチームの戦力になってあげます。」
「話が長いな・・・」
「プライドも結構高そうだねっ。」
「王族の家系なら絶対強いよね。よろしくねカグヤ!それと・・・タオ、カグヤと交代をお願い。ごめんだけど・・・」
「分かりました。ミズキさんがそう言うなら・・・」
ミズキはタオをボックスに転送し、かぐやを新たにパーティに加えた。
立ちはだかる最後のジム
カグヤをパーティに加えたミズキはナックルシティの中央に向かう。するとダンデとホップに加え、ソニアもいた。
「ダンデさん、ホップ!・・・それにソニアさんも。」
「あ、ミズキじゃん。ダンデさんすごいね。ダイマックスポケモンを一瞬で鎮めるなんて。」
「オレは無敵のチャンピオンだからな。それより何が起こったんだ?」
「赤い光があふれてパワースポットでないところでもポケモンがダイマックスしちゃったんだよ・・・」
「原因ってなんなんですか?」
「分からない・・・何が起きているのか・・・」
「それを予測するのも優れた研究者ですよ。」
「その声はまさか・・・」
声の主はマグノリア博士だった。
「おばあさま!」
「委員長に呼び出されてね。ダイマックスとの因果関係をあれこれ聞かれたのですよ。
「何か判明したことは?」
「さあ?委員長はエネルギーは大事だからと秘書にまかせっきりでしてね。データが足りないのですよ。だからソニア、貴方も調べなさい。だってだれよりも伝説の英雄の事を調べているのでしょう?」
「赤い光が厄災の可能性があるってこと?」
マグノリア博士とソニアの話はだんだん大事へと変貌していく。それを見ていたホップがミズキに声をかける。
「なあミズキ・・・」
「どうしたのホップ?」
「俺たちにもできることないかな?」
「あるよ。ソニアさんたちを手伝う事がさ!」
「そうかそれだよ!」
そこにダンデが口を挟む。
「まってくれ、キミらの気持ちはありがたく受け取る。だが俺の願い最高の決勝戦をすることなんだ!オレが未来を守るから今はジムチャレンジを勝ち上がってくれ!」
「わかった!なんたってアニキは無敵のチャンピオンだもんな!」
「(いいの・・・?)」
「おばあさま、気になることがあります。手伝ってくれますよね?」
「もちろんですとも。」
ソニアとマグノリア博士は気になることがあるらしくそれを調べるために去って行った。
「じゃあな君たち。チャンピオンカップで会うためジムをクリアしろよ!」
ダンデもそれだけ言って走り去っていった。
「オレもやれることをやる!ネズさんに勝ってみせる!ミズキ、お前はナックルスタジアムに行くんだ!キバナさんは本当に強いぞ!」
ホップもそう言ってスパイクタウンに向かって行った。
「・・・今はジムに挑戦したほうがいいね。まずは作戦会議をしようか。」
ミズキはキャンプを開いてカレーを作って作戦会議の準備をする。今日はホネを使ったボーンカレーである。
「今日は豪快にライスを肉に見立てた骨付きカレーだよ!あれ、どうしたのカグヤ?」
「これって何?・・・私食べたことないのだけど?」
「大丈夫だよ。毒は入ってないし他の皆も食べてるでしょ。カグヤもはまるかも横の美味しさに。」
「分かったわ・・・これ素敵な味じゃない!」
「でしょ?カグヤは高貴な生まれって言ってたからカレー初めてだったんだね。」
「カレーも美味しかったので、今回は私が仕切ります。次のジムリーダーであるキバナさんはドラゴンポケモンを使用するガラルのジムリーダーでは最高峰の実力を持っているそうよ。」
「ドラゴンに有効なのはドラゴン・・・ってことはミズキがカグヤを入れたのって・・・」
「そうだよ。カグヤを入れることで少しでも有利に戦えるようにって思ってね。それと今回はサポーターはコハルとミカンとムツミ、ダイマックスはカグヤにお願いしようかな!」
「いいのかしら?私は今さっきチームに入ったばかりですよ?」
「いいよ。カグヤのダイマックス技で相手を薙ぎ払ってよ。」
「そこまで言われたらしょうがないわ・・・期待してなさい。」
「よし、それじゃ最後のジム戦に行こう!」
今回のジム内容はシンプルでジムトレーナー3人にダブルバトルで勝つという分かりやすい内容でありながらトレーナーたちは全員天候変化も操って自分に有利な状況を作り出してくる手ごわい物だった。それでもミズキは全員に打ち勝ち、キバナとの戦いに臨む。
「キバナさん、よろしくお願いします。」
「俺のミッションをクリアするとは、さすがはダンデの見込んだトレーナーってわけか。俺は天候を操るだけでなく、ダブルバトルでの戦いを望む!そう、あらゆる状況に対応できるのか・・・見定めさせてもらうぜ!」
キバナの手持ちはギガイアス、フライゴン、サダイジャ、ジュラルドン。ドラゴン使いでありながら地面タイプも前半戦はムツミ、ミカン、コハルの3体が戦ったが想定外の力に3体が倒され、ミクが出ざるを得ない状況になってしまった。後半戦のサダイジャとジュラルドンはダイマックスしたカグヤとサポートに回ったミクのコンビネーションで見事に勝利を収めた。
「ミク、カグヤ!お疲れ様!それにミカンにムツミにコハル、前半戦ありがとう!」
「最強のジムリーダーだけあって強敵だったわね!」
「あたしたちが前半を戦って上手く2人につなげてよかったよ。」
「わたくしもふぶきを撃つだけの活躍にとどまりましたが見せ場があってよかったのです。」
「最後のジムなのに出番なしで終わったわ・・・」
「私のダイマックスがあれば敵ではありませんね?それよりもミクさん・・・」
「何・・・?」
「なぜ最後相手に攻撃せずにミズキさんに私にまひなおしを投げるよう指示したのですか?」
「あそこはカグヤが決めるシーンだから・・・私は補助に回っただけ・・・あくまでこのジムのメインはカグヤだから・・・」
「あら、私の立て方分かってますね?」
「ふん、トーナメントリーグじゃこうはいかないけどね・・・」
「ミクとカグヤ、良いコンビネーションだったよ。」
「いまは晴れ渡った空のように澄みやかな気持ちなんだよな!・・・なんて言えるか!ダンデのライバルなんて、チャンピオンではないのに俺とポケモンはうぬぼれていたようだ。くれてやろう勝利の証のドラゴンバッジをな!」
「キバナさん、とても強かったです!」
「ガラル地方のすべてのジムバッジをそろえたな!チャンピオンに挑むためにはトーナメントを勝ちあがるんだ!いや、俺たちのリベンジも兼ねて絶対に勝ちあがってくれ!」
こうしてミズキは8個目のバッジを手に入れ、チャンピオンリーグへの挑戦権を手に入れたのだった・・・
ガラル地方最奥の大都市へ
ミズキがナックルジムの外に出るとソニアとマグノリア博士が待っていた。
「おっ、ミズキ!キバナさんに見事勝利でジムチャレンジ突破だね!」
「ソニアさん。マグノリア博士も。」
「きちんとお祝いしたいけど、あなたも話を聞いてよ。ナックルシティの光の事なんだけど・・・」
「何かわかったんですか?」
「大昔、巨大なポケモンが暴れまわりガラル地方を滅ぼしかけたとされる・・・ブラックナイトとの時と同じなのよ。」
「そのようです、地上に落ちた願い星からあふれ出るエネルギーを使って、ポケモンをダイマックスさせているようです。ですが、私たちはエネルギーを制御する方法は知りません。2人の英雄とはなんなのか分かっていないからです・・・いとしいソニア、貴方に博士の証である白衣を渡しておきます。」
「いいのおばあ様?宿題はまだ終わってないのに・・・」
「むしろ終わらせるためです。」
ソニアはマグノリア博士に渡された白衣を着用した。
「ソニア博士!かっこいいです!」
「お、おう・・・」
「ブラックナイトからガラル地方を守った英雄・・・伝説の剣と盾についての真実を解き明かしてくださいね。」
「はい!ミズキ、あとはお姉さんに任せてシュートシティに行くといいわ。」
「分かりました・・・行ってきます!」
ミズキはナックルシティの人々に見守られながら、駅へ行きつく。
「ねえカグヤ・・・ちょっと聞いてもいい?」
「なんです?」
「勝手に野生のポケモンがダイマックスしたりする事件・・・やっぱり今まで出会ってきた中の誰かが悪いことを企んでいるのかな・・・?」
「そうですね・・・悪行を企んでいる輩がどこかにいるのは間違いないわね。人間という生き物は欲望が絡むとどうしようもないことをするものですから。」
「ミズキ・・・なんでカグヤにそれ聞いたの・・・」
「えっ、カグヤなら頭良さそうだったから。」
「・・・そう(ミズキのそばに最初からいたのは私なのに)。」
ミズキが駅で話し込んでいるとホップが駆けつけた。ホップはどうやらネズだけでなくキバナにも勝利して決勝トーナメントに行けるようになったようだ。更にキバナも見送りに来てくれたようだ。
「ミズキ!俺もバッジ8個集まったぜ!」
「ホップ!良かったじゃない!それにキバナさんも!」
「お前はダンデと違って騒がしい男だな。だが、ドラゴンバッジを勝ち取った実力は本物だ!嵐のような勢いにはさすがの俺も気圧されたぜ!いいかお前ら!チャンピオンカップのトーナメントで勝ち上がり、ダンデと戦えよ!」
「おう!本命は俺、対抗はミズキ!キバナさんとの勝負で学んだことをドン!と出しまくるぜ!」
「(勝手に対抗にしないでよ・・・)」
「ほらミズキ!列車が来たぜ!」
「はいはい・・・」
ミズキはホップと共に初めてブラッシータウンから旅立った時と同じように電車に乗りこむ。最後の目的地であるシュートシティはガラル一の大都市であるようだ。駅と町の間には10番道路があるので簡単にたどり着ける場所ではなさそうだが・・・ミズキたちの乗りこんだ電車は終点、ホワイトヒル駅に到着した。
「雪が凄いね・・・」
「氷タイプのポケモンがどひゃーと出現するんだろうな。チャンピオンカップまでに成長できるかがカギになりそうだぜ!俺はポケモンたちの伸び代ってやつ信じてるからな・・・じゃあ俺はいくぞ!待ってろシュートシティ!」
ホップはそれだけ言うとシュートシティに向かって走って行ってしまった。
「よし、私たちは今日はここまでにして休もうか。急ぎすぎても危ないからね。」
ミズキの現在の手持ち
ミク(インテレオン)♀ L58
エリカ(セキタンザン)♀ L55
ムツミ(ブリムオン)♀ L53
コハル(モスノウ)♀ L55
ミカン(ストリンダー)♀ L54
カグヤ(ドロンチ)♀ L58
控え
タオ(アーマーガア)♀ L50
モモコ(ネギガナイト)♀ L48
アカネ(ワタシラガ)♀ L46