簡単すぎる登場人物紹介
ミズキ・・・主人公の女の子。アニメ好きで自分の見た作品の推しの名前をポケモンにつける傾向にある。
ミク・・・ジメレオン→インテレオン♀。クールな話し方が特徴のミズキのパートナー。
タオ・・・アオガラス→アーマーガア♀。頭がよく、ジムリーダーの情報を集めてくる。
エリカ・・・トロッゴン→セキタンザン♀。気が強く自信家。
モモコ・・・ネギガナイト♀。攻撃力はチームでトップ。
ムツミ・・・ミブリム→テブリム♀。おとなしくて心優しい。
ナレーション・・・管理人
それ以外は省略。
砂の町の4つ目のジム
6番道路はデスマスやスナヘビなどのじめんタイプのポケモンがたくさんいる砂漠だった。ポケモンの数も多く、修行にはもってこいだ。ここでトレーニングを重ねた結果・・・
ムツミはミブリムからテブリムに
ミクはジメレオンからインテレオンに
エリカはトロッゴンからセキタンザンに進化した。
「一気に3体も進化するなんて・・・」
「進化なんて一生できないと思ってたからうれしいなっ。」
「ついに最終形態・・・新しくねらいうちも覚えたよ・・・」
「あたしもステルスロックが使えるようになったわよ!」
「皆素敵な姿になったね!頼もしいよ!それじゃ、早速ジムに行こうか。」
ラテラルタウンに着くとホップが自信を取り戻すために勝負してほしいと言ってきたので引き受ける。ホップの手持ちはウッウ、スナヘビ、エレズン、ラビフットとラビフット以外はほぼ全員入れ替わっていたが、ミズキたちも強くなっていたのでそこまで脅威ではなかった。
「うーん・・・チームも入れ替えて可能性を探ったけど、なんかしっくりこないぞ・・・」
「新しいポケモンを育てるっていうのはいいことだと思うよ?」
「だけど弱い俺のせいでアニキが馬鹿にされるのは嫌だ!もっと試して、俺が強さを発揮できるポケモンを探し出すんだ!」
ホップはそう言うと去って行った。
「ホップ、まだ悩んでいるのかな。」
「手持ちの大幅な入れ替えにその様子が垣間見えるよね・・・」
そこに近づいてくる1人の影がそれは見覚えのある高齢の女性・・・ポプラだった。
「あ、ポプラさん。」
「あの子・・・ジムチャレンジャーは自分のため、ポケモンのために戦いな。いまさらチャンピオンの強さを証明しても意味ないさ。あんたにはいい腕前を見せてもらったよ。ジムチャレンジは楽しんでやりな。」
ポプラはそう言うと去って行った。
「ポプラさん、ホップに自分のために強くなれって言いたかったのかな。」
「それであってると思います。」
「私たちも作戦会議しよう・・・ミズキのカレー食べたい・・・」
「そうだね。早速会議を始めよう!」
ミズキたちはキャンプを張り次のジムに備えて作戦会議を始める。今日のカレーは野菜パックを使ったベジタブルカレーだ。
「ここのジムリーダーサイトウさんは格闘タイプを使うそうですよ。大将はダイマックスしたカイリキーだとか・・・」
「格闘かぁ・・・ってことは有利に立ち回れるタオとムツミが今回の主力で・・・ダイマックスはムツミにお願いするよ。」
「いいの?そんな大切な役回り・・・」
「むしろムツミだからこそお願いしたいんだけど・・・不安?」
「そんなことないよ。ミズキちゃんがいいっていうなら・・・頑張るね!」
「よし、それじゃ作戦会議は終わり!ジムに行こう!」
作戦会議が終わるとすぐさまジムへ。ジムミッションはコーヒーカップのような乗り物に乗ってゴールまで進むものだった。慣れない運転に悪戦苦闘しながらもなんとかサイトウの元までたどり着いた。
「ようこそ、わたしはサイトウです。あなたたちの心、どんな攻撃にも動じないのかわたしが試すとしましょう。」
「サイトウさん、よろしくお願いします!」
サイトウの手持ちはカポエラー、ゴロンダ、ネギガナイト、カイリキーと格闘タイプの中でも強豪ぞろいであった。だが、タオが新たに習得したドリルくちばしでカイリキー以外のメンバーを薙ぎ払う。しかしカイリキーは最終形態でしかもキョダイマックスなので強い。なのでカイリキーがキョダイマックスしている間に時間稼ぎをしてダイマックスが切れた瞬間にムツミがダイマックス。ダイフェアリーで通常形態のカイリキーを撃破した。
「ムツミ!ナイスだったよ!」
「ダイマックスって・・・楽しいね!」
「時間稼ぎですか・・・やられましたね。手合せして分かりました。騒がないのも勝負であれば楽しむのもまた勝負です。ありがとうございました。かくとうバッジをどうぞ。」
「サイトウさん、ありがとうございました。」
「これからも様々な出会いと試合があるでしょう。それらすべてがあなたたちの心の糧となりますように。」
こうして、ミズキは4つ目のバッジを手に入れたのであった・・・
ララテルタウンの古代遺跡
ミズキがジムを出ると近寄ってくる影が。ワンパチとソニアだった。
「イヌヌワン!」
「あたしのワンパチ、君が気に入ったのかな?」
「ソニアさん。」
「それはともかくいいところで出会ったよ。この町の遺跡の事だけどガラルノ英雄のことを伝えているって話なの。また意見を聞かせてほしいんだけどいいかな。」
ソニアがそこまで言いかけた時、遺跡の方で何かが墜落したようなぐらいの大きな音が。
「遺跡の方から大きな音が・・・?行ってみよ、ワンパチ!」
「私たちも行こう!」
ミズキたちもソニアの後を追って遺跡へ向かった。遺跡の最上部へ行くとそこにいたのは・・・クズのビートだった。願い星を探すためにローズの手持ちと思われるダイオウドウに壁画を破壊させているようだ。
「願い星を集めれば委員長が認めてくれます・・・ダイオウドウ、貴方も委員長のポケモンならば願い星を探せることを心から喜ぶべきなのです!」
「ビート止めなさいよ!」
「やれやれまたあなたですか・・・今から願い星を集めて委員長に気に入られたい。なるほど考えたものですね。」
「そんなわけないでしょ!」
「理由がどうあれ、誰にも邪魔を指せるわけにはいきませんね。」
「勝負か・・・」
「遺跡のような歴史的遺産を壊すなんて許せません、ミズキさん私に行かせてください。」
「タオ・・・お願いね!」
ビートの手持ちはダブラン、ゴチミル、テブリム、ガラルポニータとポニータ以外は全員進化していたが、見事に勝利。しかもタオはこの戦いで
アオガラスからアーマーガアに進化した。
「どうですか!これが私の新しい力です!」
「タオ、かっこいいよ!」
「これは何かの間違いです・・・どうしてぼくが邪魔されるのですか・・・委員長に選ばれいずれはチャンピオンに勝つ、エリートのぼくなのに・・・」
ビートがそこまで嘆いた時ローズとオリーヴが駆けつけた。
「ビート選手!ダイオウドウをお借りしたいって何事かと思えば遺跡の破壊をするだなんて・・・」
「1000年先の未来に比べ遺跡がなんだというんですか?」
「・・・ビート君、本当に残念ですよ。私は、幼いころ孤独だった君を見出した。トレーナースクールにも通わせたし、チャンスも与えましたよね?ですが、このようなガラルを愛していない君のような選手はジムチャレンジにはふさわしくない!追って処分を決めるから、ナックルシティに戻りなさい。」
ローズのその言葉を聞いた瞬間、ビートの表情は絶望に染まる。
「ウソですよね・・・ぼくが失格という事はぼくを選んだ貴方のミスですよ?」
「ビート選手、あなたが集めていた願い星は預かっておきます。」
こうして、ビートはローズの部下に連れ去れて行ってしまった。ビートは身寄りがない所をローズに引き取ってもらったためにローズのために戦うことを決めた孤独な男だったようだ。とはいえ、これまでのクズな行いを振り返れば完全に自業自得でしかないが。
「ふう・・・遺跡は無事かしら。」
ソニアがそう言いかけた時、壁画が壊れて中から銅像が現れた。その銅像には2人の英雄と剣と盾を持った犬のようなポケモンをかたどった物だった。
「アクシデントによって日の目を見た遺跡・・・ガラルのどんな伝説を伝えていると思う?」
「剣と盾ですかね・・・」
「うん、英雄よりもポケモンの方が目立つよね!しかもこのポケモンが使っていたかのようだよ。他に気になるところは?」
「あのタペストリーと同じで英雄2人ですよね?」
「確かに・・・英雄は2人だ。だとするとエンジンシティホテルの像は何故1人だったんだろう。時代の中で、この英雄は同じものとして歴史の陰に消えて行った?英雄は2人、剣と盾はそれぞれポケモンだった。でもこの遺跡は芸術すぎる絵で隠された。どういうことなのかしら。これは大発見かもしれないわ手伝ってくれてありがとう。次のジムはアラベスクタウンだよね。私はもう少し調査をするから。」
「分かりました。行ってきます。」
森の奥の5番目のジム
ミズキはアラベスクタウンに行くためにルミナスメイズの森を通っていた。
「ここはゴーストとフェアリーのポケモンが多いね。」
「心配ない・・・どんな奴が出てきても私がやっつける・・・」
「それにしても不気味な森ですね。」
「不気味だろうが関係ないわ!さっさと抜けるわよ!」
「エリカちゃんはいつでも強気だね・・・」
森はそこまで広くはなく、すぐにアラベスクタウンにたどり着いた。町には光るキノコが所々に生えており、ネマシュやマーイーカ、チョンチーと言った発光するポケモンたちが至る所に住んでいる。ミズキは早速キャンプを開きジャガイモカレーを作った。
「じゃ、さっそく作戦会議しようか!」
「・・・なんか今さっきしたばかりのような気がするけど。」
「ラテラルタウンとアラベスクタウン、距離が近いもんねっ。」
「タオ!ここのジムリーダーの情報はないの!?」
「ここアラベスクタウンのジムリーダーはミズキさんが何度か会っているポプラさんです。フェアリータイプの使い手だそうです。」
「フェアリーかぁ・・・はがねが弱点だから、今回のダイマックスはタオにお願いするね。」
「いいんですか!?」
「もちろん。アーマーガアになってはがねタイプついたでしょ。」
「サポートはミクとエリカにお願いするね。早速ジムに行こう!」
ミズキたちはジムに入る。するとマリィと出会った。
「あ、マリィにモルペコ。勝ったの?」
「おっ、ミズキ選手。ジムバッジ4個も集めたんだ。要注意選手だね。」
「うらら!」
「モルペコってばミズキのこと気に入っちゃった?もう、ジムチャレンジャー同志神経に戦うこともあるのに・・・」
「私は別にいいけどね。」
「まあいいか!あんたのことライバルとして覚えておくよ。数少ないここまで来れたジムチャレンジャーだもんな。絶対決勝に進もうよ。」
「うん。ありがとうマリィ。」
マリィはその言葉を聞くと去って行った。
「さ、早速ジムに挑戦だよ!」
このジムのミッションはクイズだった。ポプラによればこのミッションは後継者探しも兼ねているらしい。ミズキはクイズをクリアしつつ、トレーナーを倒していく。そして最後はジムバッジをかけてポプラと勝負。
「ポプラさん、今日はよろしくお願いします!」
「今更だけどジムリーダーのポプラさ。あんたのクイズ見させてもらったよ。最終試験はあたし・・・相棒のポケモンにどんなふるまいをさせるのか、見せておくれよ。」
ポプラの手持ちはガラルマタドガス、クチート、トゲキッス、マホイップ。マタドガスはミク、クチートはエリカ、トゲキッスはタオのはがねのつばさ、マホイップはダイマックスしたタオのダイスチルとダイジェットで撃破した。
「タオ!お疲れ様!ウェディングケーキになったマホイップ相手にすごい戦いだったよ。」
「エキサイトした会場でのダイマックスっていいですね!」
「あんたら、良いトレーナーとポケモンだよ!悪くはない。だけどオーディションは不合格。あたしの眼鏡にはかなわないね。とはいえ気にしないでおくれ好みの問題だからさ。」
「そうですか・・・」
「ジムリーダーは他に探すさ。結果は残念だったけどフェアリーバッジをあげよう。年寄りを軽く見る世の中もあれだが、年寄りがでしゃばってる世の中もおかしいものだからねえ。」
「ポプラさん・・・ありがとうございます・・・(なんか今すごくいいこと言ったような気はするけど・・・)」
こうしてミズキは5個目のバッジを手に入れたのだった。なお、ミズキは好みの問題という理由でオーディションに落ちてしまったことで心から喜べなかったのは言うまでもない。
キルクスタウンへ
ミズキはキルクスタウンを目指すべくジムを出た。すると、ポプラも一緒に出てきた。
「ポプラさんどうしたんですか?」
「ナックルシティに用事があってね、良かったら一緒に行くかい?」
「はい喜んで。」
「ま、ついでだけどね。」
ミズキはポプラについてナックルシティへ戻った。町の中央に行くとジムチャレンジの資格をはく奪されたビートがいた。
「あなたですか。ジムチャレンジャーでなくなったぼくの姿を見に来るとは・・・貴方に余裕なんてあるんですか?」
「お前、そんなんだからダメなんだ・・・」
「ミク。ちょっと静かにして。あるに決まってるじゃん。」
「ま、そうかもしれないですね。ぼくという強敵がもういないから。だけどね、ぼくは諦めていませんよ。チャンピオンになるためにジムチャレンジにもう一度挑戦できるように頼みますから!」
なお、ビートはここまで言った直後にポプラに目を着けられたおかげで、ジムチャレンジへの再出発の目途が立ったようである。
「ミズキ、あんたはキルクスタウンに向かいな。」
「分かりました。」
ポプラはそれだけ言うとビートを連れて去っていった。
「ビート・・・あれでよかったのかな。」
「勝手にすればいいんじゃない・・・あんな奴どうでもいい・・・」
「そうだね。よし、今日はここまでにしよっか。ジムチャレンジもついに後半戦だね・・・」
なお、町の東に向かう途中でミズキはソニアとダンデと再開。その直後にナックルスタジアムから大きな音が・・・ダンデによれば、ローズがスタジアムの地下で何かのテストをしている模様。この問題はダンデとソニアに任せてミズキは6番目のジムがあるキルクスタウン方面を目指す。
だが、これが後にある組織との戦いを招くことになることを、ミズキはまだしるよしもなかった・・・
ミズキの現在の手持ち
ミク(ジメレオン→インテレオン)♀ L41
タオ(アオガラス→アーマーガア)♀ L40
エリカ(トロッゴン→セキタンザン)♀ L39
モモコ(ネギガナイト)♀ L38
ムツミ(ミブリム→テブリム)♀ L37