女子キャラクターの優遇不遇を決めるのは製作者と作品のテーマである

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女子キャラクターには色々な奴がいる。だから面白いのだが、様々な作品を見て彼女たちを眺めていると色々わかることがある。中でも面白いのが作品の環境やキャラの持っている能力によって優遇不遇が変動する立ち位置と呼ばれる要素だ。

今回は彼女たちの持っている要素で決まる立ち位置によって優遇不遇が変わっていくホームとアウェイ理論について書いてみようと思う。

女子キャラクターの有利不利は作品のテーマで決まる

女子キャラクターの立ち位置や優遇不遇が決まる最も重要な要素は何か?

それは、作品のテーマである。

例えば、「お嬢様と俺と」いうタイトルの作品があったとしよう。タイトルを見れば分かるようにこの作品のメインヒロインとなっているのは令嬢であり、令嬢系のキャラが有利になる環境がすでに出来上がっている。このタイトルでよくある普通の元気系がメインヒロインなんてことはまずないだろう。あったらタイトル詐欺もいいところだ。

それと一つの作品に女子キャラクターは基本的に複数いる。なぜ一つの作品にキャラが複数いるのかと言われれば1人だけよりも様々なタイプの性格を持つキャラを複数用意することによってファンのストライクゾーンを増やし、視聴者数を増やす効果があるからだと思われる。

しかし、女子キャラクター複数と主人公男がそろえば男争奪戦が不可避である。サブヒロインはメインヒロインに対して自分の持っている要素で挑むのだが、作品のテーマがメインヒロインに沿っている以上作品のテーマを味方につけられる要素を持っていない限り、劣性での戦いを強いられることになる。これが悪化すると不遇扱い、闇落ち等に繋がり、

まれにメインヒロインを超える人気を持っているサブヒロインもおり、逆にメインヒロインを食って男と結ばれ勝利してしまう場合もあったりする。

女子キャラクターが持ってる要素で影響するもの

クラス

これが意外と重要だったりする。男と同じクラスなのなら問題ないのだが、中には同級生であるにもかかわらず男と別クラスであるというケースが最近増えており、しかもなぜか4~5人いる中で1人だけ別クラスを強制されている場合が多くみられる。

クラスが違うと男と接する機会が必然的に減るため不利になる。この部分が先輩や後輩系、別クラスにされた同級生にとっては向かい風となる。だが作品のテーマや舞台が生徒会だったりすると、生徒会室を中心に描かれる場合が多くなるので学年やクラスが別でも関係なくなり、この問題が強制的に解消される。

性格

男は基本的に鈍感馬鹿野郎なので、女子キャラクターの気持ちや意図を読み取ることすらできない場合が多い。そのため、つい男に暴言や暴力をしてしまいがちな強気系は作品のテーマがツンデレを取り扱ったものでない限りはこの面で非常に不利となる。

立ち位置

前述した通り。種類としては学園のアイドル、幼馴染、先輩、後輩、生徒会長、学級委員長、令嬢などがある。キャラが持っている立ち位置と作品のテーマが一致していれば男と結ばれなくても比較的有利なポジションにつくことができる。

登場話数

はっきり言えば(視聴者に)アピールできる回数。初登場が1話で1話から12話まで全部に出演できればその分有利になる。逆に初登場が4話~7話ぐらいになってしまうとその分後れを取ることになり不利になる。進級などによって入学する後輩キャラや話の開始当初舞台となる場所におらず、遅れてやってくるキャラが該当する。

だが、初登場が遅いということはその分大きな活躍をする場合も多く、後から出てくることでそのキャラの印象が強くなる場合もある。その反面大した活躍に恵まれず印象に残らないというデメリットを伴う場合も。これを私はスロースタート現象と呼んでいる。

これら以外にも様々な要素が存在しているので様々なアニメの女子キャラクターを観察して探してみるのも面白いですよたぶん。

だけど結局キャラの運命は制作陣が決めるもの

色々書いてきたが、どうあがこうとキャラの運命を決めるのは原作者様やアニメ監督などの制作陣である。彼らのさじ加減ひとつでこれまで不遇だったキャラを優遇の位置に持って来たり、逆に優遇していたキャラを奈落の底に突き落とすことだってできてしまうのだから。

私も10年近く様々な女子キャラクターを研究して来て、中にはとんでもない不遇の扱いを強要され、酷い扱いをされた女子キャラクターを何人も見てきている。そんな時の解消法は私の中では今の所以下の3つしかない。

二次創作をフル活用し、不遇を受けたキャラの幸せな話を作ってあげる。

たとえ少数派だろうと自分だけでも不遇を受けたキャラを愛し続ける。

ゲーム原作の場合は不遇だったキャラのルートをやってみる。

だが、この方法も結局は気休めにしかならないのかもしれない。なので私はこう訴える。

女子キャラクターの魅力は優遇不遇で語れるものではない。同じ作品のファンでも1人1人好みは違うのだから、立ち位置や扱いの良い悪いにとらわれず、自分の選んだ女子キャラクターが1番大好きだという気持ちを持っていること。その気持ちを忘れないことこそがそのキャラのファンであることで一番大切なのだから。

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