時折、効率の悪い行動をとる女子キャラクターに向かって暴言を吐く人間を見かける。私は女子キャラクターに対して背景や行動を考察もせずに暴言を吐く奴って好きになれない。
女子キャラクター研究家を名乗ってはいる私でも確かに不得意な子やこの子はうちのチームにはちょっと・・・と思う子もいるがこういった場ではオブラートに包んで遠まわしに苦手であることを言うか、あえて口に出さないようにしている(サトシ、影山を始めとする男は別)。苦手な子がいない人間なんていないと思うし。
だけどなんなんだろう。女子キャラクターは人間よりも幅広い才能や能力、性格や多様性を持っている生き物なのだから自分と合わない個体がいるのは当然だろうに。
私は女子キャラクターの行動に理由も考察もせずに腹を立てるのであれば、視野が狭すぎるから多様性のある生物である女子キャラクターから離れたほうがいいと思っている。私も最初は楽しく見ていたけれど、終盤になってキャラの扱いの悪さを嘆いて腹が立ちすぎていたある作品から離脱した経験がある。
アニメでストーリーや作画などを重視している人にとっては女子キャラクターの個性など飾り程度なのかもしれないが・・・それでも言わせてもらうデス。なぜなら私は推しキャラのモンペだからさ。
なぜ女子キャラクターは多様な個性を持っているのか
まず、なぜ女子キャラクターの個性は多種多様なのかをひも解いてみる。私が思うにそれは
作品に触れているユーザーによって見た目や性格の好みが違うので、様々なパターンの性格や趣向を持った子を配置しておくと作品自体のファンが増える可能性が高いからだ。
自分にとっては嫌いなタイプであっても他のファンにとっては好きなタイプに該当する場合もある。15人いたとしてキャラクターの数が多すぎて覚えられないという人もいれば、15人全員の誕生日や性格、身長などを把握することができる人だっているわけだ。
逆に人数が少なければその数人の中に自分の好きなタイプがいなければ視聴放棄してしまう確率も高くなるだろう。私もそういったケースは何度か経験があり、たとえ女子キャラクターがいる萌え系作品でも自分が欲しいと思った子がいなければ視聴しない事もある。
女子キャラクターは多種多様なのだから、その中に効率の悪いズレた行動をする子やコミュニケーション能力が低い子、(主に男に対して)横暴な子がいたとしても全く不思議なことではないと思うのだが・・・そういう行動を取る人間は現実世界に嫌気がさしているか、そういうタイプの女子キャラクターと似たような人間が周囲にいてその相手に重ね合わせて非難しているのではないかと思わざるを得ない。
つまりは女子キャラクターを人間と同一視するほど余裕がなくなっているのではないだろうか?
そもそも、女子キャラアニメ自体娯楽だと思うので癒し目的で見ている人間がほとんどだろうし、本来癒しをくれるはずの女子キャラクターにイラついていたらそれは本末転倒なのではないだろうか・・・
多様性を受け入れられない人間は女子キャラクターを研究するのに向いていない
非効率的な行動をする女子キャラクターを見て腹を立てたり、苛立ってしまう人間は
女子キャラクターを観察したり研究したりするのに向いていない人種だと思う。
キャラクターにウェイトを置かないのであれば現在ではファンタジー系やバトル系などの作品も豊富に作られているのだからそっちを見ればよいだけのはずだと思うのだが。
女子キャラクターの行動が不満だからと言って暴言を吐いているようだと、おそらく女子キャラクターどころか人間の多様性も見えなくなってくる。そして何より・・・
暴言を言われたらそのキャラを推しにしている人は少なからず傷つく。やるなら見えないところでやるのがいいかも。アンチスレみたいな所とか。
それに女子キャラクターにまで効率を求めている以上、現実では良く出来た人なんだろうなと思わざるを得ない。
効率の悪い子を見ていて腹が立ってしまうならすぐキャラクター重視の作品から離れて、ストーリーを重視したければ話がしっかり作られている作品、綺麗な作画を重視しているのなら作画がしっかりした作品を見よう。その方がお互いに幸せなはずである。