女子キャラクターに設定される名字というのはよく見かけるものから、珍しいものまでさまざまである。女子キャラクター世界では希少性であるはずの小鳥遊が頻繁に使われているのを見ると、現実と女子キャラの世界では苗字の分布が違っているんだろうなと考えると面白い。
だが、もっと面白いのは現実に存在しない苗字を当てられている女子キャラクターも見られることである。私はこれらの苗字のことを架空苗字と呼んでいる。なので今回は女子キャラクターの世界だけに存在する架空苗字について書いてみる。
目次
架空苗字とは
架空苗字というのは女子キャラクターの世界においてのみ存在している苗字の事である。現実の日本に存在している苗字は苗字由来netというサイトで調べれば大体は出てくる。私も一時創作のここで調べて出てこなかった苗字は架空苗字として問題ないだろう。今回は例を紹介する際にこのサイトの検索結果を引用させてもらうこととする。
架空苗字にはいくつかのパターンがあるのでそのパターンをいくつか見ていこう。また、一例を取り扱う場合には私が知っている範囲の女子キャラクターを取り扱うのでその子知らんという言葉に対応しませんのでご了承を。
パターン1:漢字書き替え型
一見普通の苗字のように見えるが、実在している苗字の一部の漢字を別の字に変更し架空苗字を作り出しているパターン。(例:佐藤→紗糖、氷川→緋川など)
一例として、私もやっているスクストの一番人気キャラである夜木沼伊緒さんを上げてみよう。伊緒さんの苗字は夜木沼(やぎぬま)であるが、日本に存在する苗字でやぎぬまと読むのはこの三パターンだけである。なので、漢字置き換え型の架空苗字と言える。
このパターンの魅力は実在する苗字の響きで変わった苗字を作り出せる点だろう。それに加え、見た目だけなら普通に見えるので実在苗字のキャラと比べても違和感なくなじませることができるという強みがある。
パターン2:地名を当てはめた型
日本に存在する地名や地域、施設などの名称を苗字にしたパターン(例:西東京など)。地名を苗字にすることによって普通の苗字に見せるパターン。
このパターンの一例として、はいふりの知床鈴ちゃんを挙げてみることにする。知床は北海道の知床半島が有名であり、地名としても存在するが苗字としては存在しない。なお、鈴ちゃん以外にも知床を姓に持つキャラはいるようだ。
このパターンも、パターン1と同様地名を苗字に用いることで違和感なくなじませることができるのが強みである。地名も日本の偉人や歴史などが由来のものが多いので問題なくなじむのかもしれない。
パターン3:令嬢、御曹司向け型
○○院、○○寺などの令嬢や御曹司が持ちそうなパターン。院や寺の前に実在していない組み合わせで漢字を当てはめる(例:千住院、光王寺など)。実在している中では伊集院や西園寺は有名だが、院や寺の前に様々な漢字を組み合わせることによってゴージャスさを醸し出すことができる。私もいくつか作って見ようと思う。
高奏院、歌京院、山王寺、鳳凰寺、朝比院、雨月院
・・・などと色々作って見たが、どの組み合わせでも不思議とゴージャスさや奥ゆかしさを感じる。院や寺を終わりに使った苗字はやはり令嬢や御曹司を連想させてくれる効果があるのだろう。
パターン4:漢字組み合わせ型
その読み方としての苗字としては存在しないが、存在している漢字を組み合わせて、苗字とするパターン(例:皇+王=皇王など)である。
このパターンの場合、漢字を組み合わせて苗字にしているのでなかなか見分けるのが難しい所がある(例を挙げれば田と中で田中なども当てはまってしまう)。
ここで挙げた4パターン以外にも女子キャラクターの架空苗字の作り方はあるので、気になった人は調べてみるのも面白いかもしれない。
まとめ
日本国籍を持つ女子キャラクターを作るのに必要な苗字。よくみられる苗字を当てるのもいいが、好きな漢字を組み合わせて女子キャラクターの世界にだけ存在する架空苗字を作って見るのも面白いかもしれない。
中には女子キャラ世界ではよく使われる小鳥遊のように日本に実在している珍しい苗字もある。もし創作で女子キャラを作っていて、実在する希少な苗字を使いたいと思ったら由来netで調べてみるといい。私は希少性を持つ女子キャラを見ると、その女子キャラの養子になってもいいと思うぐらい希少性が好きだったりする。希少性の事は機会があればまたいずれ書きたいと思う。
私も小説のキャラたちの名前は何度も試行錯誤しながら希少苗字の中から選んだ。お勧めできる検索方法は使いたい漢字一文字を選んで、一部文字検索を行う方法である。
また、苗字選ぶのが面倒だと言う人は苗字をつけず名前のみにする選択肢もありかもしれない。キャラの土台がしっかりしていれば、苗字が無くても女子キャラは結構動いてくれるものだ。